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リネンや麻を織る日々をつづっています。
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リネン日記
せんば適塾 ビジネスマッチングイベント 2日目
2022年10月27日
今日は、2日目、朝10時から、昨晩は本当によく眠れたのだけども、それでも目が覚めたのは朝の3時。コンピュータでの作業を起きて少しやって、会社に戻ると月末納品が詰まっているのでなるべく体を休めておこうと、朝の10時のチェックアウト近くまでは、ホテルのベッドの中で横になって体力を温存しておく。手織り織機というのはやっぱり会場の中でも人目を惹くので、たくさんの方が手織りを体験してくださる。学生の方が興味をもって織ってみたいと思ってくださることは多く、それも私としてはうれしい。

ファッション関係の専門学校が大阪にはいくつもあって、展示出展もされていて、若い学生の方々がたくさん会場にも来ておられ、ぱっと見、コスプレのような風貌の若い方々が手織りのような光景は不思議に思えるのかもしれないが理には適っている。若い方々が手織り織機を見て織ってみたいと思ってくださるのはうれしいし、そういうのを体験することでこんごどこかで織ったことが知識となって役に立つとか、織物に関してさらに興味をもってもらえるとか、自分で手織り織機を使って、布から織ってみてその織った生地で洋服をつくってみようみたいな流れになったりすることもあるんじゃないのかと。なにかのきっかけになればよいなあと思ったりもする。

繊維業界に織られる方々でも手織りを経験されたことのない方は多くて、織機を眺めていてくださるかたはやっぱり興味があったりされて、どうぞ織ってみてくださいと声をおかけすると織ってくださる方が多く、誰でも簡単にきれいに織れたりするので体験された方は楽しんでいただけると思う。ビジネスマッチングのイベントなのだけども、まったくビジネスを意識はしていない体験イベントで、いろんな方と話ができて繋がれるというのはありがたいことである。

コラボさせていただいたESINの伊藤さんが、糸車で手紡で羊毛を手で紡いで糸をつくるところも実演をさえて、それもいろんな方が興味を持って話しかけに来てくださる。林与というのは麻織物の織物工場なのだけども、繊維の世界というのは工場みたいな感覚でとらえられることが多いのだけども、経験いただく手織りのような布を織って自分が作るという部分は、一番基本の部分なので、生地は売って買うものという感覚も一つではあるとは思うが、つくる工程や自分たちでつくるというような感覚まで広がってほしいなあと思ったりもする。

体験いただいた方々というのは、平織という織物の基本組織の織物がどうやって織れるのかというのを頭ではなくて、体で織って理解できるので目からうろこみたいな、やれば簡単に織れるみたいな部分もあったり、また織ることも楽しいと感じていただけたのではないだろうか、

今回は主催かたにお願いして林与のブースの横に手織り織機を置かせて頂きたい、テーブルがなくてもよいので手織り体験をしてもらいたいということを提案させて頂いたところ、手織りコーナー用のスペースを用意いただくなどになって、逆に私が誰が閑古鳥だったらどうしようか?と心配してた部分もあったのだけども、この2日間、ほとんど間が空くことなく、伊藤さんには大活躍をいただいて、何十人もの方々に手織りを体験いただけた。体験された方だけでなく、体験されている友達をスマホでとったりされておられる方も多く、私自身本当にうれしかった。

そういえば、もう7年ほど前になるだろうか、昔、東京テキスタイルマルシェで初めての手織り体験企画をやったことがあって、その時も小学生くらいのお子さんが楽しそうに織ってくださった。一人でも二人でも楽しんでいただける方があれば織機をもっていった甲斐もあるというもので、そういうのが発展して米原でのロビー展示や今回の繊維の日のイベントでも、すごくたくさんの皆さんにチャレンジしてもらえるような流れになってきた。活躍しているのは中古で買った手織り織機で、長く使われずに放置されていたような織機たち。何十年も放置されていた手織り織機が、繊維関係者の集まるイベントで脚光を浴びるみたいなのも私としては、なんとなくそういう見向きもされずに放置されていた昔の手織り織機というのが日本の織物産業を象徴しているような気もして、織物の世界が脚光を浴びたような気がしてうれしい。

帰りがけに、手づくりフェアでお世話になっている関西ファッション連合の清水さんにお会いして、大阪の手づくりフェアも3年ぶりにくらいに開催をされたそうで、手づくりフェアは家族で来られる方も多いのでそういう場所でも2つか3つ分くらいブースを借りてやってみたいなあという新たなるプランも生まれてきた。織物経験するなんてあまりないだろうから子供たちにも織物がたのしいを知ってもらいたい。やれるうちにいろいろとやっておきたいなあと思うのである。また、仕事で布を織ってほしいというようなリクエストも多く受けたりするのだけども、林与のシャトル織機でつくるのも一つだけど、ご自身で手で織られた方がご自身で試行錯誤もできてよいのではないかと業者の方にも手織り布を織ることをお薦めしたりもするのが林与だったりする。

この2日間、手織り体験のことばかりだったといこともなく、本業の麻織物の仕事のほうのお話もいくつかいただいたり、昔からのお付き合いの方々とも久しぶりにお出会いが出来、お話ができたりと、普通にビジネスマッチングの場としての面も活用はさせていただいた。