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リネンや麻を織る日々をつづっています。
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リネン日記
盛岡
2022年11月13日
土曜日の昼過ぎにハイエースで一人旅で盛岡に出発して、車で下道を900kmほどの旅。日本海側のルートをたどって18時間ほどかけて日曜日の朝の10時に盛岡のみちのくあかね会さんに到着。みちのくあかね会さんが新しい場所に移動されるので、撚糸機を手放されるというお話があって、それを譲っていただく話になったのだけども、大きさが1.5mX3mくらいの大きさのある機械なので、どうやってそれを運び出すのかを検討したものの、林与の工場まで運んできたとしても、そのままでは工場の中には運び込めず、結局分解しないと奥の方には設置が出来ないので、自分自身で分解して運び出すことに。今回の2日は分解するために盛岡に伺った。

みちのくあかね解散の引っ越しも順調に進んでもぬけの殻に近い状態で、大きなものは撚糸機などの機械だけが残っている感じ。あれだけたくさんあったものを移動するのは大変だったろうなあと想像。小物や備品などもいろいろと販売をされて片付けられて、順調に新しい場所での営業も始まったようである。

撚糸機は昼頃から分解を初めて夕方には分解の目途が付いて、運び出すためには男で手がもう一人必要なので、それはこの11月の末に友人と一緒に運び出す予定。もう一つの機械も自分が活用できるのかどうかは分からないのだけども、頭の中に思っていたことがあってそれに活用ができないかと思って1か月前に出される話が合って買取させてもらう話に。これも何かのご縁だろう、こんな機械があったらできるだろうにと思っていたことが機械のほうから私の手元に入るような流れ。

問題は、大きさと重さ、何百キロもある機会をそのままでは運び出すこともできず、また移動して林与の工場まで運んだとしても、織機だらけの工場の中の奥まで運ぶこともできず。林与の工場の中二設置するためには分解して再度組み立てる必要がある。業者さんではそこまでのことは難しく、運ぶだけでも距離が1000km近いので、100万円くらいの話で、分解して運び出して再度組み立てるとなると2台だと3百万円とかになる話だろう。しかも、業者さんにとっても初めての話で、それが可能なのかどうかも難しいところで、林与が自分自身でやってしまったほうが簡単だろうと思う話である。

中古の機械というのは機械自体よりも移設に費用が掛かってしまうのでなかなかその移設がうまくできないと難しい。大きい機械といってもほんとうに大きな機械でもなく、織機1台分くらいと同じ程度の機械なので、織機を分解して組み立てることくらいは10年ほどまえに何台もやったことがあるので、この機械にしてもできないことはないだろう。撚糸機も半日あれば一人で分解できるだろうと思っていたけども、昼過ぎからはじめて夕方くらいには分解の目途が付いた。

もう一つの機械のほうが鉄の塊みたいなもので、そちらのほうが重そう。そちらの分解を夕方以降は考える、たぶんそれも3時間もあれば分解は出来るだろうと思う。分解した後、運び出すにはもうひとり人手が必要な話ではある。運び出すのに、会社のハイエースと軽トラで運び出すか、レンタカーして大きなトラックで移動するのかもまようところ、1日で確実に片付けるためには、レンタカーした方が無難かもしれない。

機械にしても一つのパーツを二人で運び出せるくらいの100kgくらいにまで分解して運び出して組み立てるのが一番のベストだろう。時間さえあれば、そういうのも楽しみといえば楽しみ。盛岡への道中、日本海の夜の海の横を走っていったのだけども海に吸い込まれそうな気がして気が抜けない。帰りは高速道路を使って東京経由、東京まで横風がすごく強くて、何百キロか部品をつんでいる燃費が悪くなったハイエースでもマッチ箱が走っているように吹き飛ばされてしまいそう。大きなトラックなんかもハンドル取られて揺れながら走っていた。渋滞なんかもあって、結局高速道路を使ったほうが帰るのに時間が掛かって、途中も3回くらい休憩をとって、戻ったのは15日の朝方。

普段仕事で工場の中で作業しているので、こういう旅というのは楽しいものである。普段の織物の仕事に比べると、機械の移設なんかのほうが単純で簡単に思えたりもする。