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リネンや麻を織る日々をつづっています。
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リネン日記
すごく暑い夏になりました。
2010年08月03日
夏が暑くないのを心配していましたら、とうとうすごく暑い夏になりました。アブラゼミもしっかりと、日の明けないうちから鳴くような感じで、まさに夏そのものです。最近は、沖縄とか北海道のお客様などから生地を買っていただくことが多いのですが、沖縄はもっと暑い夏をすごしておられるんだろうなとか、北海道も暑くなってきたんだろうなあとか、思います。

今朝は、朝9時から織機を1時間ほど調整しました。工場の中はすごく、すごく暑いのです。でも、そんな中で働くのが私自身は好きなのです。昔、大阪のコンピュータのプログラマーとして働いたことがあるのですが、夏、エアコンで、すごくオフィスが冷え冷えで寒かったのを覚えています。夏なのに毎日毎日寒いのです。夏に風邪を引いている人も多く、寒くて体調を崩される方もありました。コンピュータを作る会社では、365日24時間同じ環境で保たれていて、作られた空気の中で働いている気分で、特別酸素も供給されているのではないかと感じます。外に出ると、外の熱気で、浦島太郎の玉手箱現象を毎日体験しました。

先日、彦根のお城の近くの観光地にいったときに、暑い暑い中一日中、コンクリートと駐車された車からの太陽の光の反射の中で、ヘルメットをかぶり駐車場の番をされているのを眺め、礼儀正しく丁寧にお客様を誘導されているのを見て頭が下がる思いがします。雨の日は雨の日で一日中、雨の中で傘も差さずにびしょ濡れでの対応をされているはずです。それが毎日毎日で、人が送る一生というのは、たった一日を見ても、他の人の何十倍もの我慢をされて働かれ、他の人の幸せを支えられているような仕事もあるのだなあと感じます。そういう駐車場にたたれておられる皆さんというのが65歳を超えておられるような方であるのが日本の社会の実際の厳しさなのだなあとも感じます。

今日は、午前中お客様で、午後からは彦根の高校で打ち合わせ、会社に戻って、夜はまた彦根で別件の打ち合わせがありました。今日も、いろいろな皆さんとのお話の中で、ものが作れる体質とは何なのかということを考え、暑い中で我慢して働けることに意味があるのかないのかということも大きく関わってくるかと思います。