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リネンや麻を織る日々をつづっています。
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リネン日記
阪急うめだ本店9F テキスタイルマルシェ 6月14日から19日
2023年06月01日
6月14日から19日、阪急うめだ本店9Fでテキスタイルマルシェに参加するので、今そのキッチンクロスの縫製作業などを普段の仕事と並行して行っている。販売させて頂くキッチンクロスは、製造工程でキズで途中で織るのを止めた1枚などを残しておいて、そういうのを活用してキッチンクロスを作ったりする。林与としてはすごく意味のある工程で、キズの反物なども普段から捨てたりはしないで50cmとか30cmでも残しておいて、使えるような活用方法を考えたりする。

昔、ある人気の生地屋さんにいくと、若い女性の店員さんがたくさんおられて、私がキッチンクロスをつくって販売しているのを知っておられて、どこかキッチンクロスを縫製できるところありませんかみたいな質問を受けたことがある。でもそういう時に、とくに将来の可能性も考えると、質問されている方自身が空いた時間や家で1日10枚でも20枚でもとか、縫製してつくるのが一つの方法ではないのかなあと思ったりする。

自分が手掛けたものというのは単に販売するよりも思い入れがあったりもするし、より理解が深まったりする。縫製工場の経営者の方で縫製をされないかたや企画の方で、ミシンを使われたことない方にも、お客さんと話をして商品企画をするならまた商品の可能性を考えるなら、自分でミシンを踏んでいろいろやってみたほうがよいと私はいうタイプ。

キズのキッチンクロスなども、無限にあるわけでもなく限られた材料の中でどう良いものをつくるのかというあたり考えながら、そのものづくりというのは、普通のノンリミットな商品企画とは違う感覚だけども、林与の織物の世界というのは自分の与えられた環境の中で、どうやったらいろいろなものが作れるのかとか常にやっているので、近い世界だったりする。

普通にものをつくる以上に手間が掛かっていたりはするけどもそういうのって意味のある仕事で、そういうキズの生地でも価値のあるものだと私自身は考えたりしているので、生かせるかどうかは自分の力次第だと思っている。私が好きじゃないのは捨てる生地をタダでくださいみたいな話、そういう人というのはもうそういう感覚で味をしめられていることが多く相手にするのも疲れることが多いので断っている。値踏みばかりしている業者さんをさらに進化させたようなカテゴリーという位置づけでしかない。無料で欲しがっている人とは接点はもちたくなく、50cmの布でも価値を分かって普通に買える方と接点を持ちたい。

日本の繊維の上場企業の大手でも弱者の権利を無視して無料で使わせろみたいな悲痛すぎる裁判ざたもあったりと、日本の繊維業界の金儲けというのはとことん落ち過ぎたところもある。自分のロゴを無料で使わせろみたいなのと同じ話なのだけど、大企業にそういうのが多いのが、日本の繊維業界って階級社会のあった江戸時代なのかと思える。猿蟹合戦の猿みたいな企業だと、そんなことして儲けている企業はなくてもよいんじゃないか、そういうことして金儲けて優良企業でSDGsパターンが多いのが、今のSDGsも末期症状だったりもする。

私はトランプは好きじゃないけども、案外、トランプというのは無茶苦茶に思えても正直なタイプで偽善家ではなかった。偽善家よりもトランプのほうがマシだろうなあと思うのも、偽善家がやっていると一番の謳いからして消費者騙しに終わることが多い。今の買い替えを促すような、商業エコは昔のほうがエコだったんじゃないかと思う。人も正直だったと思う。あきらかに昔よりも今のほうが使い捨てや大量消費社会。形を変えた大量消費社会にエコラベルを張り付けただけのようなもの。当たり前のことだけども都市化し道路を増やせば地球温暖化は加速する。エアコンなどを使えば排熱で地球温暖化は加速する。