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リネンや麻を織る日々をつづっています。
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リネン日記
高校生のデッサン
2010年08月07日
今日は、ひこねシンポジウムの件で高校での打ち合わせがありました。高校生がつけたいファンデーションということで、描かれた20点余りのデッサン画をチョイスくださっており、その中から3点余りを学校の先生と一緒に選考いたしました。

私個人の感想としましては、デッサン画というのが非常に良く描けているので不思議でした。一見して、体系だけでなく顔から指先までしっかりと描かれているので、高校生には出来ない仕事だなあと感じました。お話をお聞きすると、お絵かきのような下書きのラインを先生たちが用意くださって、その上に高校生たちが服を着せるような感じで書かれていてるそうです。教育のプロの皆様が今回のプロジェクトを裏で献身的にサポートくださっているのを痛感いたしました。

前回は大学生のデッサンを見せていただきました。高校生たちが大学生になると、今度は、自分たちで下書きのラインから自由に描くようになり、顔も指などもすべてを自分でクリエートする力がついてくるのだなあと思います。学生たちにはものをつくる楽しさを知ってもらいたいなあと思う一方で、その難しさも感じてもらえたらなあと思います。

つくるデッサン画を3点選びましたので、後は企業側のほうで形にしていくことが重要だと考えます。1点物として作るのは簡単だったりして、再現性の必要性や品質また価格納期を考慮する商品の形まで考えるとものづくりのスタイルが非常に限られた物となります。今回のミーティングでも、ひとつの市松模様のニットの柄の素材があって、その素材の手配だけで、数千セット作らないといけないような話になってきます。それを避けるためには、品質や再現性など後のことを考えないで、ハンドメイド的な手法で1点だけを作る方法を取らざる終えないのが、後の流通形態も考慮してお店に並べることを想定した本当のプロの試作といえるのかどうかというところだと思います。