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リネンや麻を織る日々をつづっています。
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リネン日記
草の根的な活動
2023年06月24日
地域でも自分たちが持ち出しでやる草の根的な活動があったりする。手織りプロジェクトは林与個人が全国の人に初めての手織りを経験してもらって織物を織るということを経験してもらい、織物って織れるんだなあという楽しみを広めたい。だから、一番簡単に、経糸には太い綿の双糸、横糸にはかわいい匹揃えた糸やモール糸など、初めての人でもだれでもが簡単に最初から織れて、自分の手作業で織物が織れてゆくのを体験してもらえる。

林与の手織りプロジェクトの役割というのはそこまでのことで、それよりも先は、最初の経験をきっかけに織物教室に通ってもらうとか、自分で織機を探して織物を織ってもらうとか、伝統工芸レベルの体験教室を組合さんなどで体験してもらうとか。だから、林与の手織りプロジェクトでの手織りは一番簡単な手織りで、初めての人が誰でも楽しくわかりやすく織れることを目指している。本格的な手織りの手法では耳をきれいに織るために、途中、横糸の微調整が入ったりするけども、そういうのはまた他の場所で別の機会に学んでいただいたら良いと思っている。

林与自身はそれを営利目的にするつもりもなく、自費で準備して日本中に広げたい気持ちがあって、それが私が日本の繊維業界にいてできるようなことの一つだろうと思っている。先日の阪急のテキスタイルマルシェでも、売り場で無料手織り体験の機会をいただいて、手織り織機を置かせてもらって、5歳くらいのお子さまが椅子に座っても踏板に足も届かないから、誰でも簡単に織れると謳っているのにやばいなあとおもって、右側の踏板は私が踏んで、反対側はお母さまが踏んでくださって、上手に織ることができて、難しかったかなあと思ったけども、お母さまと一緒に売り場を離れられる時に、振り返って織機を見てもっとやりたいとお母さんと話されてるのみて、うれしくて。

他にも楽しかったので次の日にも朝から来てくださる小学生の方もいてくださって、なんか遊園地の乗り物とかじゃなくても、織物の世界で自然に楽しんでもらえるような世界があるのが、私自身織物をやってる立場からするとうれしくって。私自身が実はお金儲けのための仕事じゃなくてその感覚で織物をやっているようなところがあるのかもしれないなあと思う。自分の家族が着るものをつくるために家のものが手織りしていたのが戦前の日本で、戦後は企業は株式会社化、働く人はサラリーマン化で、何百年も続いていたことが崩れてゆく。

織物の世界にしても今の日本では3Kで実際に厳しい仕事だけども、昔の人たちにとっては生きてゆくのも難しい階級社会に縛られた農家の人たちにチャンスを与えた方法の一つ。野麦峠の話でも、3年で家が建てられるほどを目指せるくらいに、貧しい農家の娘さんの世話を大盤振る舞いしてやったのが繊維業界の親心での人たち。貧しい人たちが国からも吸い上げられ見放されているのに、値切ろうと思えば値切れただろうけども3年で家を建てられるような今でも夢のような待遇を用意したのが当時の繊維の世界の人たちではなかったのかなあと思う。

国というレベルは無常で、貧農からも吸い上げるばかりで、食べるものすらも吸い上げるようなことして見殺しが当り前の時代に、同様に貧農の足下をみれば国と同様に吸い上げることも可能だったろうけども、それをしないで3年で家が建てられるような待遇。すごいチャンスを提供したのだけども、それが一番悪いことのように、世界遺産の富岡製糸工場につながる。良家のご子息に好待遇でまともなものができるのかというと、貧農の娘さんの作るものの方が覚悟もあるので、当たり前に品質も高く、吸い上げたお金から偽善というのは、日本の政治の歴史そのもので、搾取そのもので、国際的なSDGsですらも、搾取の典型になってないのかと思ってしまうのが、末端で先進国日本で働いても、地元の金融機関に一番駄目な企業ですよとか、日本の行政の専門家派遣の専門家でも返してから文句言いなさいと、行政を含めたトリックで本気な人をカネを吸い上げたいだけの金融機関的なSDGsを経験しているのが林与。社交辞令の世界でやってるけども、世界的なSDGsがまったく本気な日本人ですらも一番駄目と烙印を押してくださる、数字だけしか見てませんな日本の金儲け主義的なSDGsで、金儲けに浮かれた人たちがSDGsで、それになびくだけの繊維業界の人たちを食い物にしてどうするの?世界の中で日本が一番くらいにやばい世界で、日本の金儲け主義な政治が牛耳る日本社会は国家として末路すぎる。一生懸命な日本人を利用して食い物にして謳いを謳って食いつぶしてるだけなら正直に金儲けがすべてというトランプさんの方が日本の環境ビジネスよりもマシ。