2023年08月06日
米原伝統産業会館で、昨日と今日の2日間、ロビー展示で、林与は手織り織機を2台持ち込みして、超かんたん無料手織り体験を行った。今回も2日間、子供たちを中心に、ほとんど途切れることなく初めての手織り体験を行ってもらえた。手織り体験をしてもらうときに、最初に、1分から2分ほど簡単な説明をしてあとは自分で織ってもらうというスタイル。
初めてのお子供さんたちでも、手織りすることが簡単で楽しいという経験で、私自身は織りたいだけ好きなだけ織ってもらうと思っている。お子さんの場合、お母さんやお父さんが後ろにいてくださることが多いのだけども、子供たちが手織りに夢中になっているときに、お父さんやお母さんは周りにも気を配ってもう終わりにしとき、とまだ織りたいお子さんたちが夢中なのを止めようとされるけども、私としたらとことん好きなだけやってもらいたいなあと思っていて、子供たちはだいたいもう終わろうといわれてももっと織りたいという返事がほとんど。思う存分体験をしてもらおうと思って手織り織機を持って行ったので、お子さんたちのもっと織りたいというのは、林与としても本当にうれしい。手織りの織機に触れるなんていうのはなかなかない経験で、見た目に興味を惹かれて、体験してもらえて、自分で織るというのができて夢中になれる。それって、単に手織りを体験するだけでなく、織るのがたのしいとか、おもしろいとか、ワクワクするものまで感じてもらえる。
難しいなあと思っていた麻の縦の織機のほうでも、一人のお子さんが初めて織って幅16cm、長さ90cmほどのマフラーを織り切った。初めて織ったときにストールを織りあげるという目標を自分の中でもって、それを成し遂げるというレベルの高さ。経験の長さじゃなくて夢中になったことをとことん満足するまでやり遂げたい、やり遂げるということ。その弟さんも同じようにマフラーを織りあげられた。それには私がびっくりした、手織り体験で初めて織ってマフラーを作ろうなんて思いになるのは。特別な二人なのだなあと思ったら、今回はそういうマフラーまで織りあげられるお子さんが8人くらいいてくれて、だれもマフラーを織りなさいといわないのに自分で織っているうちにマフラーを織りたいと思って80cmとか90cm織られる。本能みたいなものが働くのだろうか。20cmくらいのコースターくらいで終られる方ももちろんおられた。
織った分を持って帰りますかと尋ねると、ほんともらえるの?と喜んでくださった。単に織るだけだと、織物を体験したというだけで終わるのだけども、織ったものをお土産に持って帰れることで、思い出が手元に残る。自分が織ったものを見て楽しめる。縦を切って渡すたびに再び織れるようにもとに戻すのだけどもそういうのは林与はプロ中のプロなので1分2分もあれば、織れるように元に戻せるので大変でもない。2日間、お昼から夕方6時まで2台がフル稼働して多くの方に手織りの体験をしていただけ、喜んでいただけたと思う。
もう一つのテーブルでは、おひとり様1枚限定リネンキッチンクロス無料プレゼント企画。日ごろの量産の工程のなかで、キズなどで途中中断してできたハギレなどを取っておいてそれをキッチンクロスに縫い上げたもので、大きさはまちまちだけども正規の商品と変わらないよいもの。滋賀県では、リネンのキッチンクロスをまだ使われたことのないお客様というのは多いので、初めてのリネンキッチンクロス体験みたいな企画。
林与のリネンキッチンクロスをお使いいただくことで、リネンのキッチンクロスの違いみたいなものを体験いただいて、リネンに興味をもっていただくとか、また麻の水をよく吸う良さみたいなものを感じてもらえるだろうと思う。林与にとっても、織物に夢中になってがんばる子供たちにたくさん出あえて、本当に楽しい2日間でした。子供たちが織物に興味をもってやってくれることが本当にうれしく、織りたいならどこまでも織ってほしい。お母さんたちがもう終わりにといっても子供たちが、もっと織りたいと言ってくれると、そうそうとことんやらないとと思うのが私。