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リネンや麻を織る日々をつづっています。
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リネン日記
布に対する需要の変化
2010年08月17日
今日、午前中に来客があり、午後からもお友達の方がこられ、リネンのキッチンタオルをフランスでパティシェとコックさんをしているご友人のご夫婦にプレゼントするということで買いに来てくださいました。

ヨーロッパでのリネンも日本での本麻も、高級なものでありながらも必需品としての需要があったのですが、それが、他の布に置き換えられるだけでなく、歩かなくてもよい自動車の普及、エアコンという家電製品で、その機能性自体もがだんだんと不要になり始めてきたのです。

キッチン周りにしても、フキンというものが必需であったのに、織機乾燥機や快適な水周り環境のおかげで、カビなども生えにくくなり、布も何年も使うというよりも汚れれば捨てるという消耗品となり始めたので、重点を置くところが次第に布ではなくなってきたというところがあります。

今の時代にまだ布に意味を感じてくださるかたというのは、本当にわずかな違いを分かられる方かもしれないなあと思います。アレルギー体質の方が、天然素材をもとめて探される中で弊社のリネンにたどり着いてくださったケースも過去に何度もございます。リネンや麻という素材は、昔から長く人々に愛されてきたもので、人々に優しい素材です。

ライフスタイルが変わり、エアコンが発達した今、人間の体質がより弱くなってきているなかで、体に優しい素材をもとめる傾向は高まっているといえますし、エアコンというのが地球に優しくないということで、ライフスタイルを自然なスタイルに戻そうとするときに、昔からの世界で愛されてきた麻やリネンという素材に注目がもどってきているのではないかと思います。