2024年01月23日
今日、縫製工場にキッチンクロスを納品に行くと、林与のハイエースに手織り織機がのっているのを見られて、その縫製工場にも手織り織機があるということで2Fに上がってみせていただいた。織れる状態にしてある手織り織機なのでそのまま織るのも良しだろうとおもうけども、織りたい糸をもっておられてそれを実現ができればよいのになあと思う。筬も5目と呼ばれる1mに5羽の感じなので想定されている糸に対してもちょうどよいんじゃないだろうか。昔の和食器ベースなので少し大きめで、安定して織物は織れるだろうけども、外に持ち出してということができないので、会社の中の方が手織りするというようなイメージだろうか。そこのはもう一つ、手のレバーで綜絖を上下させる小さな子供用の小型タイプが置いてあった、それも織れるような状態だけども、それを織られたい糸を織れるようにするには、整経からひと工夫が必要で、たぶん自分だったらこうするけどみたいなアイデアをお伝えした。
手織り織機も織れる状態に持って行くのが案外大変で、整経とかもなかなかやっかいなところ。林与では普段使っている工業用の整経機を使って、オプションのHフリンジビーム化して、機草も使わずに20mとか30mとか整経したものを織れるように、自作で技術的な部分はクリアできた。一度セットすれば織るだけの作業に集中できるように、また、載せ替えて織ることも出来るようにみたいな。今は現場の仕事に追われているので、また時間が出来た時に、そういうのの自作を行っていきたいなあと思っている。幅の広い広幅絣用の手織り機も作りたいなあと考えている。
日本の織物業界というのも、なかなかオールラウンドでこなせる人が少なく成ってしまっていて、手織りならある程度一人でも布を生み出せるとは思う。林与自身にとっては、本業でもなく、当面、無料手織り体験を通じて、織物を初めて織ってみるみたいなことを多くの方に気軽に体験してもらいたい。林与がサポートで立ち会っているときには、織った生地をその場でカットして持って帰ってもらえたりもすることが多い。そういう一旦カットした後、数分で再開できるようなことも、織物体験で、織ったものを持って帰ってもらうためには大事で、お子さんたちは嬉しそうに持って帰ってくださる。
体験してくださる方にとって織物の織機というのは興味を引くけども自分が織るというのは初めてだったりすると挑戦だろうと思う。やってみると簡単だったりして、自転車に乗るような感覚じゃないだろうか、織物が織れていく。学生の方で、卒業制作の生地を自分で織って卒業作品をつくるとかも、学生のうちにやってみられると、布というのは買うばかりじゃなくて自分で好きな布をつくれるというところにたどりつける。
午後会社に戻って、少し休んで仕事再開、今気温は2℃とか、でも麻は織りやすいが、足がつま先まで冷える。