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リネンや麻を織る日々をつづっています。
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リネン日記
ネジひとつ
2024年07月24日
整経の巻き取りの時にビームに取り付ける金具のボルトとナットはしっかりと占める必要があり、巻き取りビームが巻いていくうちに大きくなると、その金具というかボルトとナットには大きな負荷が掛かることになる。2年くらいに一度は取り換える必要があったと思うというか、強力ボルトと呼ばれるものなので、耐久性があり2年くらいは、何度開け閉めをしても使える。でも、そういうのよく分かっていない人がネジを扱うと、一度締めるだけでネジ山が壊れたり噛んだりしてしまいそういう強いボルトのネジ山でも1回で駄目になってしまう。

林与は今までネジ山を自分がネジを何万回以上開け閉めしていて、ネジの頭をぶち切ったことはないけども、そういう加減が分からないのが普通なのかもしえれない。微調整というのが難しいタイプの人にとっては、ネジにしてもどこまでしっかりと締めてよいか分からないだろう。

それを説明しろといっても、その説明を求められる方が難しかったりするのだけども、そういう説明をしてもらうのが当たり前に思う人は多い。自分の力で普通に回らないところまで締めてから、もう少し力を入れてキュッキュと締めこんであげるという説明くらいしかできない。機械のほとんどすべてのネジにも共通することで、いろんな場所にしっかりと締めておかないと緩んでしまって原因不明に思える問題も起こるし、またネジ山が笑ってしまうと原因不明に思える問題も起りやすい。

林与というのは機械を大事というか長く使えるような匙加減みたいなものがあって、それは教えたからと言って簡単に備わるようなものでもないけども、そういうのが出来る人が当たり前にものづくりも上手だったりする。この5年ほど交換して使ってきたネジもだましだまし使いながらも限界に達して、強力ボルトを探して手に入れようとしてかろうじて見つかって、あと30年分くらいはもつだろう30本以上を手に入れた。一本のボルトとナットとワッシャーの組み安房汗だけでも500g近いので、単純に鋼鉄としても十分に価値はあるものだ。整経の巻き取り時の毎回の作業はネジ山が元気な間は、またすごく楽になるだろう。林与が整経作業を引き継いだときのネジは、1本の耐久性は、私になってからも20年近くは使ってきて、40年以上くらいは使われていたものだったと思う。そのあと銀色のJISレベルの汎用ネジとかを代用に使い始めたが、巻き取りの負荷が掛かるとネジ山が駄目になりやすい。

普通のJIS規格程度だと、ボルトもナットも単なる消耗品でしかないだろう。自動車なんて10年以上乗る想定なのだから、本来はこういう鋼鉄のようなものが使われないといけないのだろうけども、今はこういう鋼鉄をつくる素材すらも自動車メーカーでも手に入れることは難しく、それが1980年代からいわゆる30年以上続いた鉄鋼業界大手の品質偽装問題。ネジ山がSかZかだけでもタイヤは外れやすくなるといわれるが、締め付けるときに弾力性があるかのように締めることができるのは、昔の鋼鉄の特徴。スイートスポットが広いというか軽く締め付けながらもしっかりと締まり、自然には外れにくいし、レンチを使って外すときには力をあまりかけなくても外しやすい。