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リネンや麻を織る日々をつづっています。
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リネン日記
残念ではあるけど
2024年08月12日
先週、来客があって子供のころから知っている地元の繊維関連の会社さんが廃業されたのを知った。数年前に代表も交代されて新しいことに前向きに動いておられただけに残念な結果ではあるものの、そうやって思いっきりやってみて駄目だったら駄目で仕方のないことだろうし、やらないで終るよりもやって経験を積んで、次の新しい人生のスタートに生かせればよいだろうと思う。

経営者がサラリーマンとして他の職種で働いてみるのも良い経験だと思うし、他の職種の厳しさみたいなものがよく分かる。世界トップレベルの半導体の製造現場で6か月働いた経験があるけども、若い人たちが当たり前に正しい物事をこなして正しいものが作られてゆく。初めての作業でも一度教えてもらったらそれをその場から正しくできないといけないし、一つのミスも許されないような、田舎の織物工場とはまったく違うレベルの高さがある。

そういう品質管理の厳しい現場でも、正社員がというよりも期間労働者がその仕事を請け負っていて、いわれたことを理解して我流を入れないようなタイプの方を多く集め、決められた作業工程を守りながら製品が作られてゆく。繊維業界というのは気楽に働いている人も多く、うっかりや失敗が多く、また、初めての人も初めてだからできないのが当り前みたいな感覚の人も多く、そういうやりとりで正しいものをつくるところまでに行きつきにくいのが繊維業界の現場の実情ではあろうかと思う。