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リネンや麻を織る日々をつづっています。
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リネン日記
理論
2025年02月12日
実際に自分がやってみると分かることがいろいろとあって、林与というのはそれなりに日本の繊維業界の最底辺を覚悟で、麻織物を織るとに取り組んできた一人だとは思う。理論でじゃなくて、実際にとことん現場で働いて解決しようとする側なので、林与を支えてくださってる方も、なかなか織物というのは難しい問題がありながらも、なるべくボロボロのものは渡したくなく、でもボロボロの織ることの難しい布ほど普通の10倍20倍くらいの時間が掛かっていたりする。

レピアで織ったある織物も50m織るのに1か月掛かったような織物で、その時は半年で300mしか織ることが出来なかった。でも、それなりにご迷惑おかけしながらも限界までやって出来て良い布が出来て良かったと思ってはいる。私自身、現場のプロ中のプロなので、理論武装する必要すらなく、技術や体力勝負そのもので、実際の織物をつくるに掛けては、人生の一番長い時間を深く広く働いてきた一人ではないかと思う。それができたのは林与は織物の人じゃないから。人が生きていく上での人生観の一部として織物を担っているような哲学的な部分もあって、見た目の綺麗さとかじゃなくて、自分の人生観として織物とも一生懸命に取り組んできた。林与自身の人生観の表現そのもの一つ林与にとっての麻織物というのは。