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リネンや麻を織る日々をつづっています。
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リネン日記
準備
2010年09月07日
明日は、リネンハンカチプロジェクトの審査会なのでその準備を行いました。リネンのハンカチもハンドロールドヘムで揃いまして、非常にありがたいところです。ハンカチを入れる適当な箱がないものかと、探しましたところ、手織りのハンカチを何枚か入れるタイプの中サイズの桐箱がありましたので、リネンハンカチながら、桐箱の中に雲流紙に包んでお見せする方法にしました。

この箱は、そもそも近江上布のハンカチを入れるために、40年以上昔に京都の業者さんに頼んだ桐箱です。小学生のときに京都に行くと先代がいつもこの近くにハンカチの箱を作ってくれた業者さんがあるという話をしたのを覚えています。もしかすると50年くらい昔の箱かもしれません。いまもしっかりと閉まるところが職人の技だと思います。その箱の一つには、近江上布絣の文様のハンカチが2枚、時代の流れを超えて入っていました。

私のおじいさんの時代に、近江上布の麻のハンカチを考案したのです。わざわざ、ハンカチにするために、ハンカチの四隅にハンカチ用の額縁を付けて中にかすり柄をあしらっています。ハンカチを開いてみるのももったいない気分になり、そのまま、触ることなく眺めて蓋を閉めました。

3枚とか4枚いれることのできる箱が数箱みつかりましたので、それを使うことにしました。桐箱にリネンハンカチ、なじまない感じです。この桐箱も当時で、数千円するものだったと聞いており、ハンカチを入れる桐箱に何千円ものお金を掛けるのはさすが日本の伝統工芸の世界だなあと実感いたします。