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リネン日記
アメリカと中国
2025年04月09日
アメリカが中国からの輸入品に対して125%の関税を課すという形。逆に中国は84%の関税。これで、アメリカと中国の間の貿易が止まったら、どっちが困るのだろうか。中国というのは世界中の生産国なので、自給自足は充分にできる国。アメリカは生産の多くを海外に投げてやってきた国で自給自足すらもが難しい国。

この関税政策はナバロ大統領上級顧問が推し進めているらしく、ナバロ大統領上級顧問もテスラは組み立屋で、バッテリーなどの多くの部品を中国に頼っているアメリカで作るべきだと言っていて、マスク氏とも対立。マスク氏もナバロは馬鹿だと言っているが、トランプ氏はナバロ氏の意見にしたがっているようである。テスラのバッテリーは和歌山工場などでも作られれているようである。

ナバロ氏のいうことも成り立ちにくいかもしれないが、自国で生産して自分たちが働いて強いアメリカを取り戻そうという古典的な姿勢。それはそれで覚悟のあるアメリカの昔からの自動車メーカー的な立場の姿勢。まず、アメリカの中でアメリカで作られた車にみんなが乗るというのが理想でみたいな感覚。製品を輸入するじゃなく原材料を輸入して国内で素材化し、部品化、製品化で、アメリカ国内の雇用を生み出そうとする形。

トランプも関税で大儲けするとはしゃいでいるようには見えるけども、そんなに簡単に関税を上げるだけで大儲けできるのかというと、関税というのはアメリカ国民の税負担になるので、莫大な増税政策が始まったことになる。すごいスタグフレーションが到来するという予測が多い。アメイカ国民の生活は今までよりも苦しくなる可能性は高い。アメリカ国内で、コロナの時にマスク手に入らなかったときみたいな状況が起こるのではないだろうか。

回避策としては、アジア諸国を輸出国として洋服などなら最後のボタン付けをベトナムなどで行うなど、最終の組み立てをどこまで他国で行って、アメリカに輸出するかということになる。アメリカも他国を拠点に必要なレアアースなどを輸入すうことは可能だろう。アメリカと中国の貿易は、30年ほど昔に戻ると考えればよいのかもしれない。ただし、トランプの言葉からすると、アメリカは他国に関しても中国からの輸入品に対してアメリカと同様100%の関税を掛けろと言い出すかもしれない。アメリカや他の国が搾取されてきた今取り戻すべきだというトランプ大統領。

日本の繊維業界も5年前10年前にできたことがもっと難しくなっていたりすることが多かったりで、退化の一途。日本の新産業も規制によっていままでものもが駄目で、新しく買い替えなさいというビジネスモデルがほとんど。基準をどんどんと上げていて、従来のものを締め出して、でも実際には、従来のものと同じ程度であるという物事も多い。