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リネンや麻を織る日々をつづっています。
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リネン日記
オーガニックリネン
2010年09月15日
昨日の夜からオーガニックリネン糸を使用した素材を丁寧に仕上げています。せっかくオーガニックリネンの糸を使用するのですから、本格的にオーガニックにこだわった手法をとっています。オーガニックリネン糸の本質を変えることなく、どこまでもオーガニックなまま素敵な風合いに仕上げます。天然の力で生まれる素材です。

GOTS認証を得たオーガニックリネン糸を使用するだけでなく、その後のすべての工程を林与が考えるオーガニックリネンとしてはBESTな織と仕上げにこだわりました。このオーガニックを極めた素材は、ジャパンクリエーション2011SSでも、坂口英明氏との取り組みで、レースのSAKAEさんのレースのショールカーディガンを羽織る形で、リネンウェディングドレスの形となり大きく取り上げられました。

アパレル向けに使われる場合には通常のタンブラー加工を施したPROシリーズがありますが、その一方で、通常のオーガニック基準を超えたリネンの世界でのオーガニックな商品作りを手がけるのも林与の取り組みの一つです。ただ単にオーガニックというだけでなく、リネン糸の特性を知り尽くし、どこまで天然の力でよい形に持っていけるかということに集中しています。糸の状態から薬剤を一切使用しないことはもちろんですが、仕上げる水から近江上布を育んだ機元の地下水仕立てです。

特別な世界の布ですので、家庭でお取り扱いいただく際にも、林与な水準のオーガニックを保っていただくためには、洗剤や柔軟剤、また乾燥機などをなるべく使わないようにしていただけますとそのオーガニック度は保たれます。 オーガニックリネンというと風合いの面で劣ることが多いのですが、糸から加工までを考えることで生まれた単にオーガニックリネン糸を使用しただけでない風合と仕上げにもこだわった究極の形です。

本来、オーガニックという概念は地球に優しいというのが大事ですので、私自身は、贅沢すぎてはいけないと考えるのですが、天然の力と、自然にこだわる人間の手間暇で生まれる贅沢です。この本格的な運動がリネン全体に広がれば、地球環境は昔に戻ることができるのではないかとすら考えています。本来の天然素材の意味や良さを考えるときに、このような究極に近いオーガニック素材があっても良いのではないかと思います。