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リネンや麻を織る日々をつづっています。
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リネン日記
ジャパンクリエーション2日目
2010年10月14日
昨日は、今回のジャパンクリエーションの場で、ピッグスキンファッションショーなども行われましたノーノーイエスの河村真氏も弊社ブースにお立ち寄りくださり、黒いリネンをお探しなのだろうなあと思いました。また、今朝は、午前中、織物を探して世界中をめぐられている会社の方なども弊社ブースにお越しになられ、お話をきいていると、世界中で織物をになっている世代の交代というのが行われ、林与が普段実感している布つくりの現場の難しさというものは世界中共通しているなあと感じます。

午後からは、リネン教室を主宰されております上島佳代子先生も弊社ブースにお越しくださり、もうすぐ誠文堂新光社から発売されます「リネンと過ごす優しい時間」というリネン本を特別に1冊プレゼントくださいました。本の中を拝見しながら、いろいろな海外でのリネンの産地を巡られたお話をじっくり聞かせていただき、本のなかで使われておりますフランスのリネン生地のアンティークな見本帳も実物の生地感も林与の手で実際に確認できました。

上島さんのご愛用のハンドメイドのお財布も使い込みすぎではないかと思うくらい、太目の番手のリネン生地でしたが柔らかく後染めの茶色もデニムのように薄くなってました。林与のリネンではなかったのですが、私自身も、何年も愛着をもって使っていただけるような布をつくりたいなあと思いますし、そういう布を大事にしてくださる皆様に出会うことができるのは布をつくるものとしてはありがたいことです。上島先生のリネン本は、楽しい写真もたっぷりで、リネンに関する情報の宝庫で、リネンにご興味のある皆様はぜひ手に入れてくださいね。(6月に取材に来ていただいたときの、林与の工場の中の写真やシャトル織機の写真などもあるので見つけてください。)

弊社にお越しの方というのは、まず、どこで作っておられますかというのをお尋ねになられるケースが多く、滋賀県ですとお話しますと滋賀県のどこ作っておられるのですかとより詳細的な産地にまでお尋ねになられます。工場を持って織機を動かしているというお話をさせていただくと安心されるようにみえます。それを強く感じたのが今回の出展です。「近江上布」の文字に惹かれてお越しくださった方には、手織りの近江上布絣のコレクションなどもご覧いただきました。

今日は、じっくりとお話させていただいたケースが多く、一日中、お客様とお話させていただいているような状態が続き、あっという間に夕方6時でした。閉館時間の6時を過ぎてからもブースを覗いてくださる方もおられ、これから2011の春夏に向けてリネンお探しのみなさまというものまだまだ多いのを実感します。リネンや麻という素材に思い入れをもって立ち寄ってくださって、情報とか技術とかの移り行くものにではなく、麻織物の文化的な背景に惹かれて素材探しをくださるような皆様とのお出会いも多い一日となりました。