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リネンや麻を織る日々をつづっています。
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リネン日記
インターテキスタイル上海最終日
2010年10月22日
今日は最終日です。最終日と言うのは慌ただしくお昼頃には片付けが始まります。今日は現地のかたが数組おみえになられ、また出展されている方が糸をセールスにこられたり布をセールスに来られたりする日です。

今取り組んでいるビンテージアイリッシュリネンの世界以外にも初年度にアパレル向けに試作しました試作品を展示しました。リネン100番手を越えるものを形にして先染めで展示しているとやはり同じリネンでもその違いに気づいてもらえ、プロジェクトのセカンドラインながらも世界的なブランド様に提案させていただくような高級素材には最適だと考えるのです。

今回は中国やインドのリネンなども見せていただく時間がありました。出展社用の赤いリボンのネームを首から書けながら、自分が日本で麻織物を織っていることを説明して、織物に関しましてお話しするのですが、非常に丁寧に対応くださるところがほとんどです。しかしながらアパレル用の顔をしているのですが、普通の感じのものが多く、特別なクラスの良質さを感じるものというのは本当に少ないのです。

それでも、参考的に出品されていたのですがNM75双糸のリネンのニットや、ラミーの140番手を超える細い番手の織物があったりで驚く発見もありました。同業者である私が、その作られている方の大事な部分の詳細を深くはお聞きすることは失礼に当たるので、見せていただくだけにとどめますが、一部の工程などでは、日本の標準的な技術を上回る技術要素があるようです。

今回は、現地ブランドのトップクラスのブランドの方も、ビンテージアイリッシュリネン140番手素材をピックアップされるなど、特別なクラスの目をもたれていることが分かります。そういうブランドさんがあるというのは驚異的なことです。通訳がお話しているのをあまり気にせずおりまして、お若い女性の方が一人ぷらりとこられたのだと記憶しているのですが、セレクトされた素材を見ると麻に求めるテイストに妥協のなさが感じられ、お若い方だったので怖さすらも感じます。