for English speakers: Welcome to HayashiyoWelcome to Hayashiyo
リネンや麻を織る日々をつづっています。
ホームリネン日記リネンショップ
リネン日記
リネンショップ
2010年11月11日
お取引のある東京のリネンショップさんが、もうすぐ大阪にもショップをオープンされるというご案内をいただきました。生地ショップさんのオープンかと思うのですが、洋服なども自社ブランドとしてご提案されていますので、新しいお店が生地ショップさんなのか洋服ショップさんなのか、オープンにお邪魔してどういうアイテムを取り扱われているのか拝見させていただきたいと思います。

実店舗をもたれるということは大変なことだと思いますが、実店舗の魅力というのは、インターネットや通販の世界と違って布や生地を本当に触れて良し悪しを判断できることではないかと思うのですが、それ以外にも、布がずらっと並んだ雰囲気を見て何を作ろうかと思ったり、欲しいなあと思っていた布にめぐり合ったりと、実店舗がある利点というのは大きいかと思います。

今日は、工場の中でトラブルでダウンしている3台の織機を順番に調整して、稼働させるようにいたしました。織機というのは、ある織物が織れるための正しい状態というのは一つしかないと思います。その状態にどうやって近づけるかが大事で、見本などでいろいろな織物を織ると、織機の設定がバラバラになるので、それをその織物に合うように調整をあわせてあげないといけないのです。

今の小ロット多品種の時代に、勘は大事なのですが勘だけで作業をしてしまうと、その一回一回の調整で、一つ調整が悪いと織れないという自体に陥り、一つの状態を求めて、1週間も2週間も調整しないといけないことになります。一番困るのは見本は作れたけど、本番ができないということで、見本をつくるときに、依頼される方というのは数メートルでよいという場合が多いのですが、実際に問題なく織れるのかどうかを試すためには15Mから20M、調子が出てから織ってみないと本番で大きな問題に遭遇し、結局、織れないという判断をしないといけないこともあります。加工なども再現性を求めるためには、数十メートルを加工して本番で再現性があるのかを見ておかないと駄目だったりで、そのあたりが小ロット多品種に置けるものづくりの難しいところです。見本つくりには本番以上に時間と手間とコストが掛かっていることが多いのです。