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リネンや麻を織る日々をつづっています。
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リネン日記
コンピュータシミュレーション
2009年08月20日
織物の柄をコンピュータでシミュレーション(CG)することがあります。アパレルのデザイナーさんもCGで色柄のイメージを指定されてきてそれに近いものを織物で再現する形で仕事を進めるのです。

実際にコンピュータシミュレーションした色で作った色というのは、プリントアウトしたものをみて調和が取れているように見えても実際使う糸を眺めるとアンバランスだったりすることが多いので、使う糸の調整を加えて全体のバランスを取ります。

人間がどのくらいの色柄を微妙に使い分けられるかというところで、今までにないようなオリジナルの柄が生まれてきます。通常は、原色とその濃淡と、ベージュやグレーの基本カラーで柄を作るというケースが多いのですが、この範囲ですと、自動車や電化製品の色使いのものしか生まれてきません。

一般的にアメリカや中国の方の好む色使いなどはこの範疇だったりします。でも、一般に日本人の場合は派手な色を嫌いますので、同系色のトーンの違いや、近い色相をベースにしてアクセントカラーを配するような配色で、目立ちすぎない服飾のデザインに収めることが重要となってきます。

無地は色は簡単です。白、ベージュ、紺、黒がコアカラーで売れ筋なのです。それプラス、若干の流行色を混ぜたり、ブランドカラーを生かすことで、毎年大きな変化なく、よいものは売れていきます。