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リネンや麻を織る日々をつづっています。
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リネン日記
更新が遅れぎみ
2010年12月10日
今、本生産の時期に入っていまして、ネットショップのほうのお問い合わせもたくさんいただくのですが、商品もソルドアウトが続いていまして申し訳ありません。今日は、オーガニックリネンをご注文いただいた皆様へのご発送を完了いたしました。間に合わないと考えて途中で加工に出したにも関わらず、1ヶ月半ほどもお待ちいただいた形になってしまいました。ホームページのほうの商品も更新はできておりませんが、来年の春に向けて徐々に更新を行ってまいりますので、よろしくお願いいたします。

林与の特色は、右から左に仕入れて売るのではなく、自社での製造ですので、どうしてもつくるという部分は販売等部分以上に時間と人手が掛かってしまいます。世界的にみてもリネンの業界では特殊なものを製造しておりますが、それが特別な技術や装置で作り上げられるようなものではなく、人間の中にあるノウハウで作り上げるようなものですので大量には生産が出来ずに、ぎりぎりの壁に挑戦し続けて作り上げるようなものだったりします。

不思議なもので、一Mの布が1000円のものもあれば、数万円するものもあるのです。1000円の布にはそれなりの価値があって、数万円の布にはそれだけの価値があるのです。それは糸だけの価値ではなく、つくったものが与えるその作品に対しての評価なのです。その評価には、ものづくりの背景的な要素が大きく含まれます。

今日は、縦糸が緩むレピア織機の織物を何とか織りあげようと、緩む縦糸の緩みを吸収する仕組みを織機に施しました。50M程度を2色織り上げるだけの特別の注文品です。日本でものをつくるというのが難しい時代に、さらに特別なものをつくろうとするのは、日本のアパレルブランドさんの日本のものづくりらしさを支えていくためには必須的な部分ではないかと思うのです。