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リネンや麻を織る日々をつづっています。
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リネン日記
ジャガードのつり紐
2010年12月30日
ジャガード織機のつり紐が1本切れてしまって、他の紐も、髪の毛一本でつながっているような切れる寸前の状態です。なんで?と思うと、糊が付いていない糸を織るために、糸と機械に負荷を掛けて無理やり織ったので、そのことがその織機の縦の吊紐のほとんどを消耗してしまったようです。

これを全て直すとなると大変だなあと思います。お正月にでも、私が一本一本交換できれば良いのですが、このお正月はやらねばならない仕事の宿題が積もっていて、今年はなんとか応急処置でしのいで、来年の4月5月ころの手の空いた時期に全部の吊紐を新しく交換かなあ、ちょっと弱気です。

今日もシャトル織機の縦糸切れしても止まらないという現象が起こり、たどってみると、シャトル織機に備え付けたカウンターの器具が、バネがストレートに伸びるのを邪魔していて、正しく動いていなかったようです。

レピアの横糸のセレクターも、6色全部を使うと一番下の糸が取りにくいなど、ちょっとややこしい問題があるのですが、そんなのも微調整でクリアです。不思議なことにそのセレクターの一つが戻るのが遅く、2本入るような現象も起こるのですが、それも微調整でクリアなのです。

糸によっては緩みが出て取りにくい糸があるのが麻糸の特色です。糸に関してなるべく正しい方法での加工を手がけてはいるのですが、それでも、糸のテンション差というものは出てしまいます。織機が正しいから織れるというわけではないので、基本的にばらせるものは徹底的にばらして自分の思うように部品に細工を加えてあげるのです。

問題がたくさん起こるのは織機の問題ではないことが多いのです。綿糸だと問題にならないことが麻の糸を織ると問題になることがたくさんあります。その当たりが麻を織ることの難しさで、麻織物では、プレーンなものがほとんどであるのもそれが理由の一つです。