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リネンや麻を織る日々をつづっています。
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リネン日記
フランスの糸
2011年01月25日
倉庫の中に、一箱だけですが大昔のフランスの糸がありました、輸入されたときの手書きのメイドインフランスの文字を見て、これはと思ったのですが、蓋を開けてみると、一般に言われているように太目の糸で、それほどよい糸には思えません。リネン30番手と書いてあり、色味もデゥーレッティングっぽい色をしてザラザラとした粗野な感じです。

現在もフランスの糸といわれるかなり高品質の評判のよいものが出回っていますが、実際にはポーランドでの紡績というお話で、フランスでの機械化された近代の紡績というものはあまり高い水準には達しなかったのかもと思います。リネンの歴史の文献などを調べても、フランスのリネンというのは、ハウスリネンなど資材系のものが多かったということのようです。

他にも、ハードマンズ社の生成の40番手が途中まで使った感じで箱の半分より多いくらい出てきました。これも、文字からすると35年前に輸入したものと思います。こちらは糸もしっかりとアイリッシュリネンを思わせる色味です。ハードマンズ社のダンボールケースも、昔の者は横長の長方形なのですが、20年ほど前のものはブルーの縦長のケースになってメイドインイングランドの文字があしらってあります。今みると懐かしい感じがします。

あと60番手と書いた、アイリッシュリネンを思わせる色味の糸も出てきましたが、こちらは、光沢感が少なめなので金色というよりも黄色い感じでエジプトのリネンを思わせる色味ですが、糸よりも高い非常に高級な糊を付けて残して有る糸なので、当然にアイリッシュリネンだと思いますが元箱がないので、どこのメーカーの糸なのかが分かりません。