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リネンや麻を織る日々をつづっています。
リネン日記
2011年02月22日
お隣の家に小さな犬がいます。倉庫に行く途中で、たまたま、隣のおばちゃんがその家の中で買われている犬を散歩に出されて出会うと、その犬は私に対して敵意を見せながら「ウーッ」とうなってくるのです。両手のひらに乗るほどのかわいい犬が、私相手に敵意を見せる。

それを隣の隣のおばあさんが見て、「よしおちゃんは犬がきらいなんやねえ」といわれます。私は犬は大好きで小さな時から犬を家に飼っていて犬の世話は私の役目でした。一番最初に飼った犬は、小学校の3年のころ、演歌歌手細江真由子さんのお家からもらったルルでした。僕がもらったというよりも、たしか妹がもらってきたような感じでした。たしか、真由ちゃんのおうちからはもう一回高校のころ犬をもらった気がします。メスの犬コロで、私がアメリカから帰ってきたときに、その犬の子供が5匹生まれて、2匹もらわれずに残って名前はハナとクロでした。一時は3匹犬を飼っていました。それが最後の犬です。

その以外に、中学のころでしょうか、母親が薬屋さんからもらってきた、チンというオスの犬がいました。ご飯をもらうまではご飯をほしそうにお手とかお座りとかいうことをきくのですが、ご飯をあげた飼い主である私に対してですらご飯を取られないように凶暴になる犬で、これはずーっと最後まで治りませんでした。病気で亡くなる前には、ご飯をあげても唸る元気なくなったのが、かわいそうでした。

小学校の時にも、学校の帰り道には金襴織物の工場にむちゃくちゃ大きな怖そうな犬がいて、大きさの感じはパトラッシュで、顔はブルドッグに似ていて、近寄ると吼えるのです。みんながライオンを見るかのように恐れていたのですが、あるとき、私はその犬を触ってみたくなり、触れる気がして、手をかまれるのを覚悟で頭を撫でたのを覚えています。たぶん、その当時、その犬を触ったのは小学生では私一人だったと思います。

今の隣の小さな犬も、ほとんど私とは接点がないのに、あれほど私に対して吼えるのは、どの犬かの生まれ変わりではないかと思うところがあります。私は仕事に忙しすぎてかわいくしていれば私の注意を引けないので吼えているような気がして仕方ありません。単に怪しく見えるから吼えているのが正解かもしれませんが、なんとなく、その小さな犬をみると今まで飼った犬とはまったく似てはいませんが、昔を思い出せというような吼え方です。