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リネンや麻を織る日々をつづっています。
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リネン日記
寒空の下で
2011年03月02日
今日は、3月に入っているのに、また、すごく冷え込んでいます。年をとって寒く感じるのかと思って、若い社員に聞いてみて、その子も今日は寒いといっていたので安心しました。

今日は、アンティーク調のキッチンタオルが色柄含めて10種類くらい出来上がり、一枚を縫製して洗ってみます。しっかり1回洗って脱水し外に干して、ナチュラルでザラザラな仕上がりながらも、キバタから目の詰まった状態にしっかりとなってしかも鳥の足跡のような模様が浮き上がっている感じなのは、将来有望を思わせます。案の定、2回目、3回目と洗って、柔軟剤を入れて家庭洗濯に近い状態で洗って、手元にあるものをみるともう市販のものより味があっていい感じです。

これは、自分自身がハンドメイドしたという実感があるので、品物の良し悪しを見るのではなく、自分の作業の良し悪しをみているのだと思います。自分が洗って布を作り上げていくというのも乙なもので、35cm四方の一枚のタオルハンカチがどれほどの力をもっているかは分かりませんがその布を手にしているだけで満足感があります。

たぶん、その布をほかの人がいい感じだとは思わないのに、自分だけがその布のいい感じなのを分かっているということで、優越感に浸っているのだと自己分析してみました。決してそういうのって悪いことじゃなく、それがプライスレスな価値の世界なんだと思います。タオルハンカチとして使ってどう変化していくのかを見守りたい気分です。