for English speakers: Welcome to HayashiyoWelcome to Hayashiyo
リネンや麻を織る日々をつづっています。
ホームリネン日記ニットの帽子
リネン日記
ニットの帽子
2011年03月03日
今日は、お昼過ぎに神奈川からお客様が起こしになられました。yourwearの佐藤さんです。お電話でお話はしたことがあるものの初めてお会いするので駅で間違わずにお会いできるのか心配でしたが、ニットの帽子とマフラーが目に入ってこの方だとすぐに分かりました。

林与にお越しいただいて、リネンの話や、ニットの話やいろいろで、珍しいものも見せてもらいました。リネン25番手のニットのワンピースを着られていたのです。非常に良い感じのものでした。ほかにも、アルパカのリリアンの糸が太くって面白かったです。リネンでも、そんな糸ができないだろうかと京都のモンドさんにお尋ねくださるとのお言葉でした。昔、リネンモールというものを紡績工場に作ってもらったことがあったのでしたが、良い感じながらも重すぎて活用は難しかったので、リリアンだと軽くてボリュームのあるものができるのか、はたまた、リネンだけに、やっぱり紐状になってそれほどなのか、どういうお答えをいただけるのかは楽しみです。

あと水撚(みずより)のリネンで作ったかばんを持っておられました。水撚というのは、麻の糸というのは、硬いので撚りが入りにくいのです。強い追撚を掛けるためには、水に濡らしながら撚りを掛けていきます。乾式で撚りを掛けるよりも撚は掛けやすくなり、1m辺り番手くらいの撚を掛けることが可能です。撚を掛けると糸にトルクが生まれるので、反発力のあるしわになりにくい布が生まれます。

食事のあと、彦根の縫製工場にお邪魔しました。時間が遅かったので作業を見せていただくことはあまり出来ませんでしたが、林与のリネンで試作していただいている商品が一つあったので、リネンで作ってどんなものになったのか佐藤さんにも見ていただきました。非常に寒い一日だったので、滋賀県というところは寒いでしょうとお尋ねしますと、秋田のご出身なので寒いのにも慣れておられるとのことです。秋田には、織物工場は少ないそうですが、縫製工場はたくさんあるそうです。

佐藤さんがかぶっておられたニットの帽子が非常に良い物っぽくって印象的でした。ニットの帽子、女性の方にお勧めです。暖かく、かわいいだけでなく、若く見えます。日本の秋と冬のブランドyourwearのサイトです http://yourwear.jp/ 。