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リネンや麻を織る日々をつづっています。
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2011年04月17日
以前、リネンテスターについて触れました。近くの電子部品工場さんに行きまして、生地の組織を見たいので、拡大鏡を借りたことがあるのです。その電子部品工場さんは、顕微鏡や拡大鏡を使って半田付けをされている、日本でも特殊な技術を持っておられる工場さんです。

そこで、いろいろな機械で試させていただいたこともあって、生地を見るのに道具としてなにが適切なのかというある程度の判断ができました。会社にも400倍くらいの理科で使うようなものをよくした感じの顕微鏡があるのですが、裏から光を当てるタイプでそれだと暗すぎて駄目なのです。手ぶれなく作業ができるような道具が必要で、思い切ってルーペタイプの顕微鏡を改良して作業用の台を作りました。

なぜか、既成の顕微鏡を使っていたときは、左右上下が反転して酔うような感覚があったのですが、自分で作ったこの台だとそれがすくなくて手で微妙な深度を調節できるので、ものの立体感を感じることが可能で、自分の目さえよければミクロン単位のものまで確認できそうな感じです。

先日アップさせていただきました本麻手もみのチェックですが、すでに数件ご注文をいただきましてありがとうございます。残念ながら、難があったがために残った反物ではありますものの、近江上布の流れを汲む林与の先染めの本麻らしい良さを感じていただけるかと思います。