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リネンや麻を織る日々をつづっています。
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リネン日記
アンティークリネン
2011年04月19日
今日は、大きな雷が鳴り、そのあと解けかけの雹(ヒョウ)が雨のように降ってきました。上空が非常に寒いのが分かります。農業だとお天気が大事ですが、林与の一部布つくりにとっても、お天気は非常に大事なのです。

アンティークリネンの秘密に迫ろうかと調査を開始しました。洗うと柔らかな布には何かの秘密があるはずです。なぜ、皺にならないのかという問題も不思議です。現代のリネン糸がしっかりとしているのに、太番手のアンティークリネンがくたっと柔らかいのはなぜなんでしょうか。いろいろな可能性が考えられると思います。シャンブルなのか、加工方法が違うのか、保存液の違いなのかなどなど。日本にいてはいろいろと文献などをネットで調べて情報を得るしかないのですが、今年、ヨーロッパに行く機会があれば現地で尋ねてみようと思います。フラックスが咲いているころがよいなあと思います。

日本で、リネンとラミーのが両方麻として表示されるのはなぜかというと、検査機関が厳密にその成分を分析することができないからです。何ミクロンという幅の長い繊維に関しても、リネンとラミーは非常に似ていて見分けがつかないのです。それが糸となるとその形状の違いは明らかです。同じ紡績糸でも、ラミーは長い毛足が飛び出ています。リネンの場合は短いです。程度問題ではありますが、つやがあるのがラミー糸で、つやがないのがリネン糸です。

織物で見ても、ラミーはすらっとしていてスラブ感がなるく、リネンは、マットな感じでぼこっとフシがあるというのが特徴です。毛玉っぽい問題がみえるのがラミーで、フシっぽい問題がみえるのがリネンです。

今日は、夕方にモンドさんの濱中社長がお立ち寄りくださいました。以前、リネン糸のことで情報があれば教えていただきたいということで頼んでおりましたところ、海外のリネン関連の糸のブックレットを拝見できました。生成やオフ白ベースなものが多いので、意匠糸として使うためには、手に入れてからの一工夫が必要かと思いました。

面白いなあと思ったのが2つありましたので、早速、使ってみようかなあと動き始めています。タイミング的には、来春のプレゼンテーションになって、再来年向けの商品企画ということになりそうです。