2011年07月04日
先日、京都五条の田中直染料店で、草木染め大全(箕輪直子著、成分堂新光社)を買いました。この本の中の染めサンプルをみて、シルクとウールを染めるのは簡単そうですが、コットンともなるとなかなか手ごわそうです。さらに、リネンやラミーとなると難しいであろうと簡単に想像できます。
明治以前の近江上布というのはほとんどが藍染のようです。麻をきれいに染める手法が限られていたのだと思います。明治になって、化学染料が手に入るようになって色華やかな近江上布が作られるようになりました。そのころの染色技術というのも今の色が美しく残っているので今以上に確立されたものがあったのではないかと思います。
先日、京都五条の田中直染料店で、草木染め大全(箕輪直子著、成分堂新光社)を買いました。この本の中の染めサンプルをみて、シルクとウールを染めるのは簡単そうですが、コットンともなるとなかなか手ごわそうなのが染め上がったサンプルの色から観ても分かります。さらに、リネンやラミーとなると難しいであろうと簡単に想像できます。
明治以前の近江上布というのはほとんどが藍染のようです。ヨーロッパのリネンもアンティーク物は染めてあるもののほとんどが藍染です。麻を濃くきれいに染める手法が限られていたのだと思います。明治になって、化学染料が手に入るようになって色華やかな近江上布が作られるようになりました。そのころの染色技術というのも今の色が美しく残っているので今と同じく確立されたものがあったのではないかと思います。
麻というものが、特に手績みであった時代には染めるのは藍以外には難しかったのではないかと思います。それゆえに、どうやって藍で濃く染めるかということにすべてを費やしたような時代が続いたのではないでしょうか。昔は農業にしても手作業がほとんどでしたので、自然の中でリスクの高い今の何倍も大変な仕事だったといえます。
今日は夕方彦根の組合で中国から来られた留学生の方と30分ほど雑談しておりました。今は留学生の中でも一番多いのが中国からの留学生になっているのではと思います。後に生きるような経験をつみたいと考えておられる方で、今の海外の留学生の方というのもだんだんと考え方が変わってきたのかと思います。
欧米からの語学留学生やALTの先生との交流などは昔の機会はたくさんありましたが、そういう方とは違う自国に帰ってから生きるようなものを日本で学んでおきたいというスタイルです。仕事であるとしても、お金と物の話ではなく、人の話であったりして、実際に仕事で大事なのは学校では学ぶこととは違う部分であるのかもしれません。