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リネンや麻を織る日々をつづっています。
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リネン日記
仕事のこと
2011年07月05日
ある工場さんに生地をもっていくと、受付のかたが技術的なことは私は分からないというようなお話で、事務処理に徹されて、社長や部長に聞いてほしいということなのです。他の方に聞くことはできるのですが、その若い方に技術的なことも理解してもらうということが大事ではないかと思うのですが、それをあきらめるところからのスタートというのが厳しいところです。

私自身はそれがその人の問題だとは思わず、人がころころと変わる今の時代の仕事の特徴だといえます。長く仕事をしてもらおうと思えば教え込んでいかないといけないのですが、それが成り立たないのが今の職場みたいなもので、教え込むほどの余裕がなくできる人を探すという形です。

一見、仕事ができるひとというのは仕事を知らずに仕事をしない人だったりします。そういう盲目な判断が、仕事をできる人を消していくのです。仕事のできないひとは他の人に仕事を頼むので仕事をしなくてすむのです。頼まれた人はもうちょっと力をつけて自分でやってほしいなあと思いながらもあきらめモードです。

プロの現場でも素人ほど強いのが今の時代、海外にものづくりで負けてしまうのもそんなマニュアル化されてしまった日本的な体質だと思うのです。