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リネンや麻を織る日々をつづっています。
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リネン日記
五感
2011年07月14日
欧米輸出商談会の一人のバイヤーさんは、ハンガー200点あまりから14点をピックアップされました、すべてが本麻のものです。実は似たようなものが200点のハンガーの中にはまぎれているのですが、そういう微妙な違いを判別されて、自分のほしいと思う本麻のものだけを手の感触だけで選ばれるのがさすがだなあと感じるのです。

またイタリアのバイヤーさんはにおいを嗅いで素材を見分けられていました。実際に、素材ごとに匂いが違うのです。私も時々シルクなどはどうしてもセシリンの匂いがしますので綿のものと見分けるときに匂いを使います。合成繊維なんかのものと天然繊維では匂いが異なります。

素材を見分けるのは感覚的なものですので、リネンとラミーの違いや、麻と綿の違い、など、一般的に教科書に書いてあるような文章で書いてある感覚の違いが、どこまで自分が五感で判別できるかが大事だと思います。私自身も出来上がった生地の違いを判別するだけでなく、糸を見て糸の種類を判別することが多いのでそういう判別ができないと駄目だろうなあと思います。

今日は、インディゴ染めの糸が2色上がってきました。濃い目に色をつけてもらうようにお願いしたので、深いブルーのインディゴの生地ができるのではないかと思っています。また、秋のリネンということで少し厚手に織ってソフトに仕上げるタイプを作っているところです。