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リネンや麻を織る日々をつづっています。
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リネン日記
超細番手リネン先染
2011年08月09日
今日は午前中来客がありました。午後からは、染糸などがそろそろ上がってきているのでリネンの超細番手のチェック柄のシリーズの柄組を考えています。糸の染まりあがりというのが予定よりも遅れ気味で、お盆明けになるとのことでこれは困った形です。

リネン120番手クラスの先染柄の量産技術の確立に挑んでいますが、リネンの糸というのも中国紡績でもかなり限界に来ている感じはいたします。リネン66番手とリネン100番手では1.5倍の違いですが、この違いが風合いの面で大きいのは、リネン66番手のストールとリネン100番手のストールの違いに表れています。

さらに、100番手と120番手では2割違うので、この差というのは大きいのです。昨年のインターテキスタイル上海などでは、リネン110番手のブラウスなどを展示しましたところ、市場では珍しいということでよい反応をいただきました。今年は、120番手クラスの先染を上海に持ち込みたいと計画をしております。

2年前にインターテキスタイル上海に持ち込んだ林与の125番手やビンテージアイリッシュリネン140番手などのソフトな柳流感のあるストールが国内だけでなく海外でも人気のリネンストールとして定着をしているのを感じます。林与のような小さな会社のものづくりが日本や世界のファッション業界に影響を与えるというのも不思議な気はします。

リネンの100番手超えの細番手の世界も海外に向けて情報発信をしているので、しばらくするとリネンの細番手市場というものが確実に形成されてくるものと思います。この世界というのが実はヨーロッパでも難しいようなリネンの世界で、日本の伝統に培われた麻織の技術を発揮できる分野ではないかと思うのです。