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リネンや麻を織る日々をつづっています。
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リネン日記
地蔵盆
2011年08月20日
地蔵盆という行事が全国的なのかどうかは分かりませんが、林与のある旧豊国村地区では、地蔵盆は子供たちにとって夏の一大イベントです。お盆明けから、ホウガンと呼ばれるお金を各家庭を回って集めて、東円堂の中にある6つのお地蔵さんで、行灯や提灯を飾ってお祭りをするのです。最近は、小学生たちを守らないといけないということで大人が一緒にホウガン集めについてまわっておられ、大人の指揮で動き、子供が自立できない風潮が田舎でも当たり前になってきています。

昔は、7月23日にすると決まっていましたが、最近はその前後の土曜日が本日に決められているようです。今日は、ほんの少し雨が降っていてベストとはいえない日でしたが、私の住んでいる東円堂だけでなく、彦根方面もいっせいに地蔵盆が催されていました。

吉浦地蔵というのが、林与の家にとっては代々割り当ての地蔵尊なのですが、そのお地蔵さんの話というのが、本当か嘘かわかりませんが、昔は違うところにあって泥棒が運んで今の場所にあると子供のころから聞いていました。お地蔵さんというのも、年に一度の地蔵盆のとき以外は飾り付けられることもなくひっそりとしている感じなのですが、子供のころの楽しい思い出が詰まっているので、そのままでよいのでいつまでもあり続けてほしいものだと思います。

林与の家の前栽の中にもお地蔵さんがあるのです。こちらのお地蔵さんは、ちょっとお地蔵さんのような形の自然の石かあるいは自然の石を少しだけ形にしたものだと思います。これが林与の家にいつからあるのかは分かりませんが、何百年も昔からあるのだろうと思っています。それが自然石だとすれば何十万年の世界なのでしょうが…。

地蔵盆が終わるとお供え物のお菓子を箱いっぱいにもらえて、夏休みの最後を最高の気分で過ごせたのを思い出します。最近は逆に健康的なお供え物が多く、それはそれで良いことだと思うのです。お供えものにしましてもそれぞれの家が準備しますので、みんなの気持ちで成り立っている行事であるのを感じます。