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リネンや麻を織る日々をつづっています。
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リネン日記
コスモス
2011年10月04日
今日は、田んぼにコスモスが植えられているのが開花し始めています。寒くなる秋に花が咲くというのも考えてみると不思議なものです。昔だとこんな光景は珍しかったのが、ひまわりが植えられたり、コスモスが植えられたりが当たり前に感じられるようになりました。

遠めに眺めるにはきれいで、畑によっては、一つ二つほしいと思えば植えている方もどうぞお取りくださいという町をにぎわすような商売抜きの気持ちでの事業もあります。それはそれで、地産地消的な楽しみがあって家に持ってかえって眺めていても意味が深いものだと思います。

知り合いの方から聞いたのですが、昨年は大根が豊作気味でトラクターで最後つぶしてしまうそうで必要なら取っても良いというような農家の方があるとのお話を聞きました。せっかく育てたものが、何の価値もなくつぶされてしまうというのは、日本の国というのは豊かだなあと思います。

林与自身は、なるべくご飯などは最後まで残さず食べるタイプではありますが、それをしていても、その裏では、大量に食べ物が廃棄されてしまっているというのは、個人の努力というものがそれほど力にはなりえないという悲しさです。

ファーストフードチェーンで、何分か以上放置したものは廃棄処分にするというのが衛生品質管理の徹底でよいことのように謳われていますが、捨てても大丈夫な程度の食べ物であるというのは悲しい気がします。

コスモスを見ていても見るだけのためにこんなに大量に植えるのは贅沢だなあと思うのですが、そういうのが今の農業の一つの形なのだろうなあと感じます。食べ物も保存する技術がしっかりとあれば捨てなくても済むのになあと思いつつも、今の時代それが進んでいるから代替されてしまい嗜好が変り、新鮮な食べ物の価値というのが落ちてきたのだろうと思います。