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リネンや麻を織る日々をつづっています。
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リネン日記
ジャパンクリエーション2日目
2011年10月13日
今回のジャパンクリエーションでは入り口のすぐのところだったこともあって人通りも多く、いろいろな方が前を通ってくださいました。初日のほうが人の流れは多かったと思いますが、弊社のブースにお越しくださった方の数は今日のほうが多かったです。今回用意させていただいた林与の企業紹介パンフもお昼前にはなくなりました。

ジャパンクリエーションのような場所で、初めて林与に興味を示していただいたかたにとっては、どこでつくっているのかとか、何を得意としているのかとか、の情報が、商品そのものよりもお尋ねになられるケースが多いので、作って大変便利です。表紙には、林与ロゴをあしらっていますので、林与ロゴに興味をもたれましてこれもらっていいですかとおっしゃってくださるかたもおられます。

オーガニックコットンを取り扱っておられるパノコトレーディングさんのご紹介で、今度一緒に展示会をさせていただく、青野パイルさん、カゲヤマさんにご挨拶。泉工業さんやモンドさんもプレミアムテキスタイルのゾーンに出ておられますので、明日の朝の準備の時にでもブースに伺ってどのようなものをされているのか拝見させていただこうと思います。

今回のジャパンクリエーションでピックアップが多かったのが、ビンテージアイリッシュリネンを本藍染にしたもの。これはさすがに皆さんが高い評価をくださいました。紺九さんの染めであるだけに評価が高いのは当たり前といえば当たり前なのですが、ベースとなる生地も林与の妥協のない世界のものです。

もうひとつ注目アイテムがありまして、それは、出発の前の日にできあがった、リネンの厚地素材です。バッグも林与オリジナルなデザインです。これはインパクトがあって、麻袋らしいインパクトです。一生もののエコバッグとしてブレークするのではないかと思います。使えばどんどんと味が出てきます。デザインも林与のサイドBな感じで素敵で、バッグとしての重量感もそこそこでよい感じなのです。シャトル織で、コンセプトもまさにエコです。サイトでも近々販売をスタートいたします。たぶん、中にはなぜか林与のパンフです。林与の麻袋バックを予約したい方があられましたらメールでどうぞ。今のタイプは幅50cmほどで、肩から掛けられるように少し大きめです。

今回は学生さんも2日間で、10組以上はお越しくださいまして、スワッチに関しましても、最初に「学生なのですけどよろしいですか」というお言葉で接してくださるのが好印象です。なんかおしゃれな方が多すぎて…、学生なのにプチゴージャス過ぎるではありませんか。ファッションは最終的には哲学的な部分に行き着くもので、見た目よりも真髄的な部分に到達していないと駄目だろうかなあと思います。

かわいい、かっこよいとかの人気投票じゃあないところ、それがものづくりです。お越しいただく方と接していて企業の大小ではない部分でお付き合いは考えています。林与自身小さな会社ですので、欲なんかに振り回されるとどこにでもありすぎて普通になって駄目なのです。まずは、お金儲けよりもお金を捨てることを考えて、自分の作ってみたいものを作ってみて、それで試行錯誤から始まります。ものづくりにおいて、そういうのって当たり前に大事じゃないですか。

ストールなんかも展示会からは消えつつありますが、実際によいものなら消えては駄目だろうと思います。流行を追うのではなく、最終、自分のものづくりのスタイルを貫くことこそが、ブランドのブランドらしい高貴なところだと思います。方向性を失うブランドさんというのは、最終的に人々が求めるような哲学的な部分がないのです。それは、どんなものであってもよいと思いますが、一貫したものがないと弱いのです。