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リネンや麻を織る日々をつづっています。
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リネン日記
糸調べ続き
2011年12月21日
今日は、リネン40番手の糸調べの続きを行っておりました。L40番は倉庫が3つに分かれているので在庫確認がなかなか大変です。リネンの生成やオフ白というのはそれほどでもないのですが、リネンの染糸というのは糸でみても色が深くてきれいなのです。

糸調べというのは重労働だったりいたします。箱の糸を箱を動かして確認するので、時間がすごく掛かるのです。たぶん、そういう手間がみんな嫌だからノーインベントリーな形になり始めているということもいえます。いくらコンピュータで管理したところで実重量とデータの間の乖離というものは存在するので結局使う前に見本にしろ、本生産にしろ現物の確認作業が毎回必要です。特に糸の在庫というのは場所を取りますので都市での管理は高コストになります。リネンの世界というのは不思議で、良い麻糸というのはいつまでも使えるのです。綿、ウール、シルクとは管理の面でも異なります。

たぶん、少し足らない色が10数色くらいあるので、リネン40番手だけでも10数色くらいは染めないとならないかなあと思っています。これって結構大変で時間も使います。納期が間に合うのかどうかというところ本当に心配になってきますが、リネンはしっかりと染めておかないと実際トラブルの多い繊維ですので、急がば回れでしっかりとした計画を作ります。

シャトル織機に関しましては、新しい方にしてもらった仕事をやり直さないといけないことになってしまって、やはり、この仕事というのは、失敗したら自分でやり直す覚悟をもった人でないと上達しないものだろうなあと思います。耳糸ひとつのことで何時間も調整をしたりすることもありますのでどれだけ時間があっても足りません。