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リネンや麻を織る日々をつづっています。
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リネン日記
新年
2012年01月01日
新年あけましておめでとうございます。
大晦日というのはテレビをみる唯一の機会なのですが、テレビがまだ地デジに対応していませんのでテレビを見ることのない大晦日でした。

最近、リネンの高密度のものを織ることが多くなり、麻織物が難しいのかという問題ですがそれは糸が切れやすいからで、合繊はもとより、綿やシルクだと起きない問題でも、リネンの細番手の場合には織れない問題が良く起こってきます。

縦糸が切れて切れて織れない部分がどこなのかというと耳の周辺だったりします。その問題がどこにあるのかというと、実は織機の設定ではなく、整経の問題にあることが多いのです。それが、リネン織物の場合には特に起こりやすい問題で、綿の機屋さんなどがリネンの縦のものは織れないといわれるケースのほとんどです。

特に、織ったときに耳の部分のドロッパーが下がってくる現象というのは起こりやすい問題です。一度こういう問題を経験すると1mを織るのに何時間もかかりボロボロの布しかおれませんので次からは同じものには挑戦したくなくなるという機屋さんも多いかと思います。

なかなか最近は林与自身も徹底ができていませんが、耳の糸ひとつにしても耳糸用の綿の糸を用意するのが本来は完璧なものづくりだったりします。通常の糸と比べてどれほど糸切れが少ないかなどは商品にはほとんど見えてこないところではあろうかと思いますが、耳糸ひとつにこだわれるような昔のものづくりというのは流石だなあと感じます。