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リネンや麻を織る日々をつづっています。
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リネン日記
インターテキスタイルイン上海初日
2009年10月20日
インターテキスタイル上海の初日でした。本日は、特別バイヤーだけが入場できるスペシャルデイで、入場者数は限られていると思っていましたが、会場の日本ブース周辺にはすごくたくさんの人で、たくさんの方が弊社のブースに興味を示していただけました。日本からも、顔見知りの社長さんたちや麻関連の方々が弊社のブースまで、見に来てくださいました。ありがとうございます。

はじめての出展であったのですが、多くの皆様のおかげで、リネンハンカチのPR、近江の麻織物のPR、リネンに関する情報交換などさせていただきました。特に今回の展示会を裏で支えておられます事務局のみなさんの温かいサポートを実感しました。本当に、皆様、ありがとうございます。リネン業界の方からは、アイリッシュリネン140番手には興味を示していただき、30年前のアイリッシュリネン140番手を織った試作品に関しては、一様に見たことがないというお言葉を頂戴し、インターテキスタイル展にも林与なりに十分貢献できたのではないかと思っております。

麻の細番手を織こなすことにより作られる世界というものを見ていただこうと、ブースに用意したリネンの超細番手ストールなどは、非常に好評で、細番手を織こなすことにより、通常のリネンを超えた別の世界があるということを感じてもらえたかと思います。展示していました林与が過去につくりました先染め織物に関しても、林与が世界のブランド向けに提案しようとする高級な麻の世界のコンセプトを見ていただけたのではないかと感じました。

麻への究極のこだわりを表現したいと、ヨーロッパに出回るリネンを超えるリネンの提案を考えました。今までに数々のリネンを見てこられたような方が多く、アイリッシュリネンの140番手に注目される方の数は本当に多かったです。ハンカチのテスト用に高密度に織ったものは何気に普通の布なのですが、それに注目くださるような目の肥えておられるバイヤーが海外にたくさんおられることに私自身が驚きました(JC2010AWでも驚きでしたが、世界なバイヤーの方は本当に良いものを見る目がある気がします)。アイリッシュリネン超細番手ハンカチプロジェクトのスタートをPRするために粗品で用意したリネン100番手ハンカチも好評で、リネンハンカチを眺められていた方にはプレゼントいたしました。

私自身は、英語は困らないくらいには話せるのですが、中国語での対応は通訳の二人が活躍してくれ、世界のバイヤーに対して、日本の麻織のすばらしさを十分にPRできたと考えております。緊張でスタートした初日が順調に終わったことで、準備に費やした苦労が報われました。一日でもうお腹いっぱいな気分ですが、まだ、初日。

明日は時間ができましたら、今回の展示会のもう一つの目的である、私自身も展示会に展示されているリネンテキスタイルを見学してみたいと考えています。林与と共通した麻の世界があるのかを確かめるのも、今回の出展の目的の一つです。リネンの世界において、究極の織物に挑戦し続ける仲間に巡り合えれば、国際的な交流などもできるのではないかと考えています。国や言葉を超えてリネンや麻織物の素晴らしさ語り合えるなんて夢のような世界ではないでしょうか。織ることも難しいといわれる超細番手の麻の世界を先染で織こなすという、林与の究極の麻織を求め続ける世界への旅は始まったばかりです。