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リネンや麻を織る日々をつづっています。
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リネン日記
インターテキスタイルイン上海最終日
2009年10月23日
今日は最終日でした。お祭りも終わった感じで朝から片付ける準備を始める出展者が多く、お世話になった皆さんへのあいさつ回りなどが目立ちました。最終日ということもあって、展示してあるアイリッシュリネン140番手のストールを買えないかというお話しも頂きましたが、PRのための参考出品の非売品ということで事情をご説明し、肌触りを楽しんでいただきました。リネンは番手だけではなく、原料の良し悪しや紡績技術も本当に大事なんだなあと感じてもらえると思います。今作ることのできない昔のものの良さというのはすべてが違います。

JCと同様、手作りっぽいブースで出展したのは、ほかのブースと違ってプラスチックっぽくないということで、芸術家やデザイナーの方から「他と違って素敵だ」と言ってもらえることが多かったので、しばらくこのままの形で出展を続けていきたいなあと思っています。ブースのネームプレートのしたに紙に手書きしたメモで「We speak Japanese, English, Chinese. 日本語、中国語、英語OK!」と表示したのも、林与の方向性の一つです。林与のブースの前を通り過ぎた何人もの方がそれを見て微笑んでいただけたことが、非常にありがたかったです。実際に、欧米の方とのお話のチャンスが多かったのもその表示のおかげかと思います。もちろん、中国国内の方もたくさん来てくださいましたが、気軽に立ち寄っていただき、林与のリネンを見て触って実感してもらいたい気持ちでした。

数年前にお会いした韓国の最大手の商社におられたバイヤーの方も「林与」を見つけて立ち寄っていただき、お話を久しぶりにいたしましたが、韓国国内のアパレル関連の現状のお話だけにとどまらず、来季に向けた取り組みへの熱い思いが伝わってきました。国内紡績関係の方には、また国内でよろしくお願いしますと双方がご挨拶など交わし、日本にいるとき以上に、日ごろのお得意先の皆様と密に連絡を取れる場として、インターテキスタイルイン上海は絶好の機会であると思いました。

心残りなのは、林与に興味を示してくださる中国バイヤーの方も3日間を通して何十件とあったのですが、上海に事務所があるのかという質問をいただいて、ありませんと答えると、ものは特別なのに残念だというお言葉をいただき、諦められてしまわれるケースが非常に多かったです。この辺りは検討課題として前向きに考えていきたいと考えております。中国や欧米の企業が、価格的に日本企業が買うことが難しいレベルの林与の布に興味を示してくださるということが分かったことで、さらに、麻の世界の誰もができないような高価なものに挑戦できるのではないかと考えております。

林与のブースにお越しいただいたみなさま並びに、お世話になった事務局のみなさんのほかに、準備の日から通訳でお世話になりましたお二人には心より御礼申し上げます。夜はリネン関係の方と夕食を食べ、今後の商品開発に関する課題などを検討しました。展示会中、メールなど連絡の取れなくなってしまった皆様にはご迷惑をおかけしました。明日の夕方には日本に戻りますので、また、よろしくお願いいたします。