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リネンや麻を織る日々をつづっています。
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リネン日記
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2012年04月17日
林与の私自身が自社でものをつくることを大事にするのは、私自身が仕事に携わったときから、会社の中でも手を動かして布をつくる作業に携わってきた部分が大きいのです。製造業の製造の部分をしっかりとやってきているのでこの経験を持つ人は少ないだけに今となってはメリットではないでしょうか。

つくろうと思えば自分が動けば1週間あれば在庫の糸を作って思った生地がそれなりに出来上がるものです。林与が世界でも珍しいスタイルなのは、私自身の性格の問題だと思っています。普通だと大規模でやらないとできないことが、数人の力で出来上がってしまうのは考え方とスタイルの違いだと思っています。

展示会などでも世界のリネン需要の多くを支えられている1000人を超える何社さんもの生地と比べても、同じリネン生地でも生地に違いがあるのは、私も展示会に行って驚きです。流行を追わず、自分でものをつくることが一番の差別化になるのだと思うところです。

他のものを見ないことそれが大事だという林与独特のスタイルなのです。日本の麻織物の文化を支えていくためには独自のスタイルが必要だと思います。鎖国じゃないですが、鎖国したような状態でものをつくるのも海外から遅れるのではなく、独自の進化した文化が発展するのではないかと思うのです。

働くということひとつにしても、自分ががんばるということには、自分だけの基準で、ほかがどうとかいう話になると、客観的な基準で弱くなってしまいます。ほかと同じものをつくってはいないので、自分なりに自分の生業を立てるだけの労力を惜しむようでは食べてはいけません。人というのは立っていれば半畳のスペース、寝て一畳、そのほかの分をどこに注ぐかで、人が惹かれるような何かが続けられると思うのです。