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リネンや麻を織る日々をつづっています。
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リネン日記
生成
2012年04月24日
麻の生成というのは色のコントロールが難しいのです。生成の色だけでなく品質をコントロールしようとすると、いろいろな畑から取れた原料を混ぜるような工夫が必要だったりいたします。これは、あまり一般には知られていない品質を安定させるための技術なのですが、業界では当たり前に行われていることなのです。

昨年の作柄というのはここ何十年で最悪だったといわれていますが、過去の在庫の原料などを使ってその差を埋めることが行われます。お米と同じでリネンが高騰する年の作柄というのは悪いものです。

麻本来の生成がアパレル向けに使われることはほとんどありません、干草のような臭い匂いがしてしまうからで、精錬や軽い漂白が行われていることがほとんどです。それでも十分に麻本来の生成のイメージは保っていますので本来のものを求められたい場合には、生成も匂いがするものを探されるほうが良いのです。

リネンの色の生成が、亜麻色の髪といわれるように、本来は金髪を想像するようなゴールドなのがリネンの生成の美しさなのですが、リネンの生成の光沢感のあるゴールドな色の美しさを楽しむことは難しくなっています。