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リネンや麻を織る日々をつづっています。
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2009年9月
リネン日記:22
2009年09月30日
今日、6月に織ったアイリッシュリネンの140番手が加工からあがってきました。びっくりしたのが、テストのために縦横で160本以上の規格になるよう高密度に織ったつもりなのに、加工からあがってきた生地は、透明感あふれる薄さで半分透けているのです。リネンの100番手で織ったハンカチと比べてみても驚きの薄さです。

先週から、先染での織に取り掛かっています。今回のジャパンクリエーションでPRできるように、単純なチェック柄を作りました。私も完ぺき主義なので、デザインした布をハンカチにするのではなく、ハンカチをデザインしてからそれに合うような柄の生地を作るという作業方法を選びます。

そのためには、加工時の縦横の縮率などを予想して縦横の密度を決めて、縦も横も同じくらいの密度にすれば、柄としても一番デザインしやすいハンカチができます。今回は縦も横もインチ72本相当を想定して規格しました。

今回はテストと割り切っていますので、手持ちの染糸を使用しましたが色が若干浅く、倍くらい濃い色のほうが、柄が引き立つのではないかと思っています。ハンカチ屋さんとも相談しまして、最終的な規格のほうを煮詰めていきます。

ジャパンクリエーションでもリネンハンカチの良さを知ってもらおうと、リネン100番手クラスの白いハンカチを作って、弊社のブースにきてくださった方にプレゼントしようかと計画しています。今週末にハンカチ屋さんに行って間に合うかどうか確認します。

2009年09月29日
今日は、依頼されているサンプルを織りの準備終えて織り出しましたが、糸が弱くて織れないと言う状況で、一日中60歳の職人さんが切れる糸を繋いでは織ってしてくれていました。

ミシンルームでは、ジャパンクリエーション向けのパッチワークを急ピッチで作っています。オーガニックリネンを使ったパッチワークが、一つできて二つ目です。(ハンドメイドチックな作品で一枚が一日がかりです。)縫製チームががんばっています。縫製よりも生地を正確に裁断し、順番どおりくみ上げるのが大変です。デザイナーさんの企画力も手伝って、一番目立つボディーになるのではと思っています。

今日、加工屋さんに行って、オーガニックリネンのストールを加工出ししました。これは、ジャパンクリエーションの場でお披露目しようと考えています。ジャパンクリエーションのときに、すでに林与が出展することをお知りになられて連絡いただき、会場あるいは、会場外でお会いする予定をいただいています。

前回は、初めての出展で準備がほとんどできていませんでしたが、今回も、間際になって大忙しで準備中です。麻という素材で日本のテキスタイル業界を盛り上げることができればと、麻に関しては、リネン、ラミー含めまして日本で一番拘って織って秋冬にリネンを提案する林与の麻へのこだわりを見ていただきたいなあと思っています。

今日は、夕方、会議がありました、彦根の開国150年祭に絡んで縫製のPRをする企画が進行しています。小学生にも縫製の楽しさをわかってもらおうと彦根の小学校を訪れてのミシン教室なども予定しています。

今日は、ほかにも大人気の生地屋さんからのオリジナルカラーのご依頼もあって、この不景気といわれる時代にやりたいことが一杯で、いろいろな方からのご支援もありまして、前に進んでいる次第です。林与には余裕がありません、余裕があってもその分を布つくりに使ってぎりぎりでいつも前に進んでいます。
2009年09月29日
今日は、依頼されているサンプルを織りの準備終えて織り出しましたが、糸が弱くて織れないと言う状況で、一日中60歳の職人さんが切れる糸を繋いでは織ってしてくれていました。

ミシンルームでは、ジャパンクリエーション向けのパッチワークを急ピッチで作っています。オーガニックリネンを使ったパッチワークが、一つできて二つ目です。(ハンドメイドチックな作品で一枚が一日がかりです。)縫製チームががんばっています。縫製よりも生地を正確に裁断し、順番どおりくみ上げるのが大変です。デザイナーさんの企画力も手伝って、一番目立つボディーになるのではと思っています。

今日、加工屋さんに行って、オーガニックリネンのストールを加工出ししました。これは、ジャパンクリエーションの場でお披露目しようと考えています。ジャパンクリエーションのときに、すでに林与が出展することをお知りになられて連絡いただき、会場あるいは、会場外でお会いする予定をいただいています。

前回は、初めての出展で準備がほとんどできていませんでしたが、今回も、間際になって大忙しで準備中です。麻という素材で日本のテキスタイル業界を盛り上げることができればと、麻に関しては、リネン、ラミー含めまして日本で一番拘って織って秋冬にリネンを提案する林与の麻へのこだわりを見ていただきたいなあと思っています。

今日は、夕方、会議がありました、彦根の開国150年祭に絡んで縫製のPRをする企画が進行しています。小学生にも縫製の楽しさをわかってもらおうと彦根の小学校を訪れてのミシン教室なども予定しています。
2009年09月28日
昨日今日と、生地売りをされている方が、リネン生地のこと、織物のことに詳しくなりたいと林与に勉強に来てくださいました。糸の結び方からのスタートで、機結びと呼ばれる結び方の練習から初めてもらいました。

最初の日は、その方の企画用に染まりあがってきたカセ染のリネン糸をカセからチーズに巻き返す作業をやってもらって、整経用にカウントしてチーズに分割する作業までをやってもらって終了です。

今日は、チーズに分割した糸を整経機にセットして、整経用の筬通しや整経の作業を少し経験してもらいました。整経が無事済んで、次は、織機に載せて縦糸を繋いで織るという作業が残っています。

織物の作業というのが、いろいろな種類の機械を使いこなし、たくさん手作業の段階もあるというのをみていただけたのではないかと思います。
2009年09月24日
今日は、休みが明けて、バタバタでした。染工場さんや加工工場さんは、5連休でこの週末も休みなので、10日間に2日分の仕事しかできないようなイメージです。朝、加工屋さんに反物を投入して、午後に何度か染工場さんとの打ち合わせを行って、この2日がどういう風にものが流れるのかを把握しました。

展示会が迫っておりますが、企画を含めると1ヶ月くらい掛かって織り上げるサンプルなども多いので、なかなか忙しい毎日です。通常のアパレル向けのほうの仕事や製品の納期もこなしておりますので、この月末は、手が足りないような状況です。

今日、クロネコに行って、通常使っているメール便のほかに国際メール便というのをはじめて使いました。いつものメール便とほとんど変わらない感覚で使えたので、海外に書類などを送るときには便利だなあと思いました。

上海の展示会のほうの準備もまだまだこれからです。ツアーじゃなく、航空券とホテルを自分で手配しての旅行なので逆に気は楽なのですが、いろいろと準備が大変です。この秋も、布を通じて、たくさんのみなさんとの出会いがることを楽しみにしています。
2009年09月21日
アイリッシュリネン超細番手ハンカチのプロジェクトが10月から始まります。30年前のアイリッシュリネンの糸が織れるということはテストが完了していますが、ハンカチの規格で少し迷っています。10月にジャパンクリエーションにプロトタイプ的なものをお披露目できればと計画しています。

縦糸、横糸の密度を何本にするとか、ハンカチの大きさを、メンズ用、レディース用のそれぞれ何cm角にするかとか、ハンカチの縫製の簡単なテストも社内のミシンでやってみてイメージを作り上げます。そして本番は、ハンカチ屋さんとも相談しながら、プロのハンカチの縫製屋さんの手で作ってもらいます。

林与の通常に扱っているハンカチのサイズの仕様もあるのですが、今回は、メンズ用は50cm角、レディース用は45cm角くらいを想定して作ってみようと、予定しております。ハンカチというのは、大きさは実際には自由なので、自社規格で作ることが可能なのです。

アイリッシュリネンの140番手の本当に糸は繊細で、一本の糸を扱うのも苦労しているのですが、縦に3000本以上並べて、力織機で織れるのが不思議です。先染にすると織ることよりも織るまでの手間が大変なのと、出来上がった先染柄が今ひとつだと、普通に織るのが難しいものを何度も柄を組みなおして、貴重な糸を無駄にしながら織るという、無地とくらべると何倍もの手間とリスクの伴う作業になります。でも、楽しみです。
2009年09月20日
今日、夜、車で30分くらいのところにある、チーズ巻きの70代中ごろのおじいさんのところに糸を取りに来ました。チーズというのは、糸を巻く木の管のことです。カセの状態からチーズに巻くのがおじいさんの仕事です。

おととい持って行って、今日は休みだったんですがおじいさんが急いで巻いてくれました。今回、チーズに巻かれた糸は、会社で整経し、町内の林与専属の出機(でばた)の工場で70歳のおじいさんがシャトル織機で織ってくれるのです。切れやすいリネンの細い糸を70歳を超えた職人さんたちが扱っています。林与の自社工場の職人さんは40年間、シャトル織機を動かしておられる60歳のおじいさんです。

70歳を超えても林与の仕事をしたいと思ってくださってることに感謝です。日本の良いものを知っている世代が今なお林与の布に関わっていてくださります。染屋さんの下請けさんに任せて巻いてもらうと空いているところで巻いてもらえるので早く簡単なことも多いのですが、林与は、なるべく、目に見える形で仕事をしたい思いから、林与の身内ともいうべきいつもの下請けさんたちに仕事をお願いしています。

問題があるときに、いつもとの少しの違いに気がつくかつかないかが大事だと考えるからです。自分の手の届かないところで仕事をしてしまうと、出来上がったものの問題に気がつかないことが多く、各工程の良し悪しを判断できないものづくりになってしまう危険性があると思います。
2009年09月18日
林与は、ジャパンクリエーション2010SSのデザイナーコラボではスズキタカユキさんに生地を使っていただきました。今回のジャパンクリエーション2010AWでは、2デザイナーさんに生地を使っていただけることになています。matohuさんと平元聡さんです。二方とも、林与以外の素材も数点ピックアップされてコーディネイトされるそうです。

matohuさんにお使いいただく生地のほうは、スタートが早かったので、先月東京のほうにお送りして準備が完了いたしました。今日から、平元聡さんの生地に取り掛かっています。平元聡さんは、今月の初めに、弊社にお見えくださり、春の展示会の時に、林与のブースにお見えくださって、林与のパッチワークで作ったロゴを見ていただき、今回のコラボでは林与とも取り組んでくださることになったそうです。

お越しいただいたときに構想をお聞きしたのですが、実際に今日作りはじめてみると良い感じです。でも、ミシンは使いますが、手作り感覚なのでかなり時間が掛かりそうです。担当の女の子も、重要な使命だと感じているので、慎重に生地をカットして組み立てていきます。

matohuさんに使っていただく生地も、平元聡さんに使っていただく生地も、ジャパンクリエーションで、ボディーの一部となってみなさまに見ていただけることと思います。秋冬に弱い林与なのですが、コラボで生地を使っていただけ喜んでおります。

林与は、ビジネステキスタイルゾーンに出展いたしますので、一般の方でブースに興しになられない方や、林与にご興味のない皆さんも、デザイナーズコラボのボディーは、ジャパンクリエーションのメインイベントのひとつですのでご覧くださると思います。林与が手掛けたものが多くの皆様にごらんいただけることはありがたいです。

ジャパンクリエーションが終わりましたら、リネン日記のほうでも作品の詳細をご報告いたしますね。
2009年09月17日
昨日から本格的にTAKUMIプロジェクトに向けての作品つくりに取り掛かっています。ベースとなる柄の色出は、実際の布をみてもまずまずの感じです。先染めをPRできるようなファンキーながらもちょっと可愛い色合にしました。

そこに、きらきらと輝くアイテムをトッピングとして織り込みます。今、織っている最中ですが、素敵な感じですが、ちょっとユーモアです。TAKUMIプロジェクトは、遊び心が大事だと考え、普段作る布の概念とはまったく違うレベルでのものづくりです。

使う色も、チェックでもモノトーンな売れ筋ではなく、先染屋なので、先染のイメージを強く出しました。また、昔、近江上布を織っていたということもあり、一本一本手間を掛けて織り込む部分を入れることにより、織の手間を語る要素を盛り込んでいます。

見た目は、トッピングのおかげで豪華なのですが、その脆さが華やかさなのです。華やかなものは一度限りの世界なので、ファッションの世界というのを象徴するような作品です。でも、この作品のアイデアの応用は広く可能性は広く、小物や資材などにも応用できます。織でないと駄目な理由も存在します。
2009年09月15日
今日は、ジャパンクリエーションのTAKUMIプロジェクト出展のための作品の柄出しをやりました。先染のチェック柄をベースにした作品を作るのですが、アクセントに使うアイテムを配置するので、そのことがネックになって、柄をなんども変えました。

柄出しに使っているのは、10年ほど前に開発した、先染柄シュミレーションソフトで、ウィンドウズ2000のマシンでしか動かないソフトなのですが、自分で作っただけに、先染柄を考えるのには便利です。

TAKUMIプロジェクトのほうの最初のひとつの整経は終わって明日から織出しです。4つやろうと思っていましたが、1つか2つしかできそうにありません。まあ、手間を掛けて作るのですが、一発勝負なので、うまく上がるかどうかやってみないとわかりません。

夜、バッグメーカーの社長さんと電話で話をしました。リネンの素材を使って、かばんを作ってみようという企画を立てておられます。シャトル織機で織ったリネンは味があるので、かばんにすると素敵です。かばんの素材は、林与が、リネンジーンズ向けに開発したリネンの超高密度なのですが、水洗いなどもしてもらって気に入ってもらってるようです。林与で、ジーンズも縫製してテストもしてみましたが、平織りにしたので軽くて新鮮な感触です。

自分の好みで布が作れるっていうのも贅沢な話だなあと思います。
2009年09月14日
今日、お昼過ぎからお客様がありました。先日、取材で林与にお越しになられた新聞記者の方のご紹介で、弊社に脚をお運びくださいました。金糸銀糸を専門に作られているメーカーの専務さんと社員の方で、ガッツがあるだけでなく職人気質で、ものづくりに対する一途な姿勢が伝わってきました。

金糸銀糸というのは今までなんどか使ったことがあり、林与にもストックの金糸銀糸があるのですが品質や物性が今ひとつはっきりとしないので本格的に使ったことはほとんどありませんでした。実際にはどんな品質表示になるのかとか、加工ができるのかなどという疑問点があったのですが、身に着ける布というものだけに、メーカーの方の説明ではっきりと組成ののわかるものを使えるのは安心です。(金糸や銀糸は間に糸商が入るので、使う側からするとそういうところの情報がはっきりとしないことが多いのです。)

金糸銀糸にも、切ったスリットの状態で使うタイプのもの、コアヤーンの周りにしっかり目にカバーリングしたタイプのもの、ゆるめにコアヤーンが覗くようなタイプのものなど、用途に応じて、織機や編機に応じて、使い分けが必要であることを聞きながら、林与の織機では実際どんなものができるのかという問題を考えました。

織れるか織れないかという問題を超えて、どのような柄を作るためにはどのタイプの糸を使えばよいのだろうというところで、織りの技術は後からクリアできるのではないかと思っています。超細番手を織る麻織の技術を応用して織れないといわれるクラスの金糸銀糸に挑戦したいなあなんて思っています。細番手のリネンにラメ糸を巻いてみるテストをしてくださることになり、どんな糸になるのだろうか楽しみにしています。うまく、超細番手アイリッシュリネンハンカチに格子やライン使いなどで使えればキラキラとしたハンカチができるのではないかと考えています。
2009年09月13日
今日、10年前まで麻糸を染めていただいていた、70代の大阪の染工場の専務さんと電話で3時間ほどお話しました。麻の染を専門にやられていた染工場で、その方も、若い頃にドイツでリネンの染を勉強された技術者で、引退されたものの日本では一番麻の染めに関しては良く知っておられる方の一人です。

いろいろと染のことを相談させていただいたところ、リネンをきれいに染めるための秘密というのも教えていただきました。きれいに染めるためには、やはり、手間を掛けておられたのだなあと実感します。

林与が、アイリッシュリネンの140番手を先染でやるんですよと、お話しましたところ。そんな糸できるんですかと驚いておられました。染めた後の糸の扱いの予想される問題点をご指摘くださいました。さすが道を究めておられる方だなあと、思います。弊社が困るだろう部分を的確に予想してくださっているのです。林与も染の壁だけでなく、超細番手を織るという壁にぶつかりました、そこで、3つの大きな問題を解決して、通常は織れないとされる超細番手が織れるようになったことを説明しました。染に関しても林与の織機に合うような染上がりになるよう細かな指示で依頼します。

今、リネンの原料や紡績技術が低下している中で、良い原料を使い、高い紡績技術で作られた品質の高いリネンを見つけることは大切なことなのですが、品質の高いリネンであっても染の質が悪ければ、染め上がった後に品質の高いリネンとはいえなくなってしまうのです。林与は現在染をやっておりませんが、何十年もリネンの染をやられて極められた染のコツを伝授いただきました。現代では難しい、日本の手間隙を掛けた技術として心の中にしまっておこうと思います。

どこまでも品質を追求していくと、F1クラスのリネンとなってしまって、売るのが難しいほど高くなるのですが、そういうこだわりをもつことこそが、単なる量産向けの工業製品として作るのではなく、芸術品として顔をもつリネンの世界なのだと考えています。
2009年09月12日
今日は、林与の倉庫で糸探しです。ジャパンクリエーションのTAKUMIプロジェクトで、こだわったものを作ろうと考えています。匠でないといけないので、匠らしい本格的な要素をベースに遊び心を入れたいと考え、倉庫に眠っている宝の糸を探しにいったのです。

綿の140/2がありました。しかも、70色近い色糸で、各10kgづつ。綿の高級スカーフやハンカチが作れるクラスの糸です。私に出会うために20年近く待っていてくれたのです。ビンテージ高級コットンです。糸をさわっても綿のような感触ではありません、高級シルクのような軽くスムーズな肌触りです。

先染め柄にして、林与の先染ワールドをお披露目したいと考えております。麻でないのが残念ですが、加工の問題があるので、今回はベースは綿100%でいきたいと思います。本職なので、賞とかが目的ではないのです、日本の織物には、こういう世界があるということを皆さんに知ってもらえればよいかなあと思っています。
2009年09月11日
ジャパンクリエーション2010AW展は、10月7日、8日、9日の3日間東京ビッグサイト西展示会場で行われます。手元に入場券がございます。布に興味のあられます方で、日本最大規模のテキスタイル展であるジャパンクリエーションをご覧になられたい方おられましたら、プレゼントしますのでお問い合わせください。(一枚につき一名様入場可能、お一人様2枚まで、なくなり次第締め切ります)

林与のブースは、今回もビジネステキスタイルゾーンでの出展となり、ビジネステキスタイルゾーンへの一般の方の入場は最終日のみに限られております。一般の方は、最終日に林与のブースにお越しくださいね。今回も、一番小さなブースでの出品になりますが、お会いできることを楽しみにしております。

リネンハンカチ、リネンマフラー、リネンジーンズ素材などが今回の見所になるかと思っております。アパレル関係で、2010SSのリネンの企画を先染で進行されたい方も、まだまだ間に合いますのでお越しくださいませ。

秋冬の展示会なので、リネンを中心に出展するのは林与のほか少ないかもと思いますが、リネンを一年中使いたい皆様向けにご提案いたします。林与のブースの宣伝しましたが、林与のブースに来ないのも大丈夫ですので、入場券欲しい方は、ご連絡くださいね。
2009年09月10日
昨晩は、彦根のお城の近くの四番町スクエアというところにあるお魚屋さんの2階で縫製関係の会社の社長さんが10人ほど集まり会議がありました。夕方は、涼しかったのですが、夜9時くらいになると寒さを感じるようになりました。

今朝は、林与のやっていることに興味を持ってくださっている行政に近い団体の方がお見えになり、地域資源としての麻織物、林与のやっていることなどのお話をし、工場を見ていただきました。今、また新規の大規模なリネンプロジェクト(大きすぎるかもしれません)が浮かんでいます。

午後からは、大津で、ハンカチプロジェクトの審査がありました。結果に関わらず10月からプロジェクトはスタートするのですが、近江で織ったハンカチをPRするためにも、県のほうからの事業としての認定や支援も受けられればと考えております。

夜、彦根の縫製工場の社長さんから手バサミを100個ないかなあと頼まれていたので、彦根にもって行きました。そのあと、彦根の開国150年祭の一件で、数名が集まって会合をもたれているということで合流し、辛~いラーメンを食べて帰りました。
2009年09月08日
今朝、機械屋さんが、林与に顔を出してくれたので話をしていました。私は以前から興味のあった電子ジャガードについて尋ねました。というのも、林与のジャガードは紋紙のジャガードで、打込本数を変えると、柄が伸びたり縮んだりするので、それが頭の痛いところで、ジャガード織機もだいぶ古くなってきたので、そろそろ電子ジャガードに変えたいなあと思っていました。

話を聞いていると、電子ジャガードもばら色の話ばかりではないようです、一つ一つが電磁石で出来ているので、耐久年数が来るとそれを交換しないといけないとのことでかなり維持費用は掛かるとのことで、通常は、1台だけ購入するのではなく、複数台購入し、そのうち一台をつぶして保守していく感じになるとのことで、結構大変なんだなあと思いました。

あと、つり本数を変えるときに大きな費用が掛かると言うことで、いろいろな規格の織物を織ろうとすると、そのためにも縦本数の違う設定で複数台の導入が必要であるということです。

紋紙のジャガード織機は今あるので、電子ジャガードを導入より、大判プリンターとかのほうが柔軟性が高いかなあと頭の中で描いています。大判プリンターも非常に高価な設備で、一枚一枚プリントするのに、かなりの費用がかかるので、実用性というよりも、自分で図案を作って試し刷りして、それを捺染屋さんで版に落とし込んで本生産するというのが理想かなあと思っています。
2009年09月07日
今日は午後から新聞の方が、上海での世界最大規模のテキスタイル展であるインターテキスタイルin上海に関しての取材のため林与に来てくださいました。繊維業界全般に関する話や、記者の方がハンカチというものに対して非常に関心を持っておられることなど、こちらのほうがいろいろとお話を聞かせていただいて勉強になりました。

中国市場に関しては人気は綿や毛だそうで、麻という素材はまだまだ人気とまではいえないそうです。でも、今回、ヨーロッパのブランドバイヤーがたくさん来られますので、そういう方に日本のリネンをPRし、リネン文化が根付いているヨーロッパに、ヨーロッパでももう手に入らないクラスのリネンを見てもらいたいなあとおもっています。

おもしろいなあと思ったのは、自分と同じような考えで仕事をされている繊維関係の会社の方が全国におられ、そういうその道でこだわりを追求されることで、他には真似の出来ないクラスの良いものが作り出されているということを知りました。帰りの車の中で、ラメ糸の話を聞いたのですが、プロの職人が本当に良いものだと認めるものが高価すぎて世の中にあまり出ないといわれていました、うなずける話です。私がリネンの細い糸を捜していたときなども、どこも織れる所がないような高価な細い糸を全部買いたいと言ったので、リネンの紡績会社が驚かれたくらいです。良いものを作れば作るほど、次の工程も難しくなり、コストも跳ね上がり、売ることは難しくなります。でも、そんな最高の技術水準を保ち続けることこそが、通常の生産を温かく見守れるような余力の源ではないかと思っています。

夜は、大至急の出荷の荷物がありまして、検反などして運送会社に持ち込み出荷いたしました。出荷と言う作業ですが、自分たちで作った布ですので、毎回、自分たちの子供を送り出すような気持ちでの出荷です。
2009年09月06日
今日は、琵琶湖湖畔で、バーベキュー大会がありました。とても、天気が良く気温も暖かくすばらしい条件のもと、外で一日過ごしました。私の場合、外で一日過ごすというのはほんと久しぶりです。

バーベキュー大会だったのですが、フィライヤーがあって揚げ物がたくさん、魚介類、焼き芋、カキ氷、焼きそばなど、いろいろメニューでした。お子さんも参加されていたので、牛肉よりも、唐揚などが人気でした。

午後3時くらいになると浜風が琵琶湖のほうから吹いてきて、気持ちが良かったのですがテントが危ないかなあと思い、4時頃に片づけを始めました。毎年、天気が不安定な9月なのですが、非常に良い日に恵まれ、楽しい一日を過ごしました。
2009年09月04日
先日、お客様が起こしになった際に弊社にあった本物のヨーロピア紡績のリネンの箱から10年位前のリネンを取り出してさすがの品質の高さに満足したのですが、今日、とあるところで、同じ銘柄の糸を見ましたが、もう、箱についている印刷のラベルも品質が落ちていて、箱も汎用っぽい箱にコピー機でコピーしたようなラベルが貼ってありました。糸を見てもヨーロピアンブランドももはやトップクラスの中国糸には抜かれてしまった感で、10年という月日はすべてを変えてしまうのだなあと思いました。

数年まえ、リネンの日本の糸商自身が、箱と中身のメーカーが違うものを扱っているということを軽々しく言われたことがあって、実際の糸の品質は自分で確認しないといけないなあとそのときから思っています。偽装がまかり通っているのがリネンの業界で、輸入元がそれをわかってやってては駄目なのです。後進国でそういう偽装がよく起こるといわれていましたが、リネンの糸を見て、良し悪しを判断できる人は日本でも少ないかと思います。

布も同じですが、同じ銘柄の糸でも、買い手の予算に応じて紡績指図の出し方自体で、原料を落とすことで安くもできれば高くもできるというのが今の時代で、織ってみてその布が、ある用途向けに合格か不合格なのかということが非常に大事だと考えています。

素朴さが必要な場合、あまり良い糸を使うとかえって駄目なので、資材やカジュアル向けにはグレードの低い糸を選ばれるのが良い場合もあると思います。フシや色むらのある生成だと価格を落とすことができ、布や製品の価格も相当落とすことができ、日常の気軽なアイテムにつかっていただけると思います。林与のカジュアル向けは、ブランドアパレル向けとほぼ同クラスの糸を使用していますので、光沢や透明感があるので、市販されているリネンのような綿っぽさは少なめで、リネンらしいリネンです。
2009年09月03日
朝早いうちに展示会の書類等の準備や工場内の仕事の割り当てを済ませまして、お昼からリネン糸に興味をお持ちのお客様がお越しになられ、手織りのお話をきいたり、リネン糸の話をいろいろとさせていただきました。

手織りされたリネンとかも見せていただきました。手織りだとガーゼみたいなものは難しいかと思っていたのですが、かなり精密に織られているので、水洗いしてしまうとシャトルでガーゼに織ったものと区別がつかないくらいです。

夜に、TAKUMIプロジェクトの5点のうちの4点のアイデア決まりました。そのうち、実際に商品化が高いのは一つだけで、実際に織れるかどうかというのもかなり厳しいものが多いので、チャレンジのつもりで、19日のデッドライン目指して行こうと思います。

ジャパンクリエーションという企画の趣旨に、大いに賛同する林与です。織りの楽しさに挑戦することで、量産系のものとは違う、日本製の布の高さや自由度みたいなものをPRしたいと考えております。手織りとか手作りの方の商品もならぶので、そういった方のアイデアや技術にあふれた作品を見るのも楽しみです。