2010年10月31日
ここ数日寒い日が続いています。でも、近江湖東の産地は、まだまだ肌寒いくらいです。今日は、朝から自治会の防火訓練があり評議員ならびに組長ということで、朝8時から参加させていただきました。朝のうちは、雨も降らずに良かったです。午後からは少し雨が降りつづいています。
今日は、書類つくりと新規にご依頼をいただきましたスワッチのほうをまとめておりました。海外からも私が訪れたブースの皆さんからメールが届いており、海外の出展者さんも落ち着きを取り戻されたようです。
リネンプレゼントは、今月は、ジャパンクリエーションの際にブースにお越しくださった方に、お配りしました。キッチンタオルのほうが少し手元にありますので、会員登録くださっている皆様の中から抽選で2名さまにプレゼントいたします。ヘビーデゥーティタイプではなく、市販されているくらいの薄手のリネン100%のキッチンタオルです。
実は、私自身は寒くなるのを待っていたフシもありまして、ようやくリネンデニムが通年素材としていかほどなのか試せるときが来ました。今日は、避難訓練もありましたので上下スポーツウェアのジャージを来て過ごしているのですが、少し肌寒く感じながらも、もう夕方になってしまっています。
オーガニックリネンのほう再生産に関するお問い合わせも多かったのですがSOLD OUTが長らく続いておりましたが、来期のアパレル様向けに確保しておかねばならない糸の量などが見えて来ましたので、生成とオフ白を200M程度づつウェブショップ向けに割り当てて会員様向けに先行して予約販売を行います。今からシャトル織機で、一日15mほどのペースで織りますので、出来上がるのは1ヶ月ほど先のことになるとは思います。冬場に機を織るというのは近江湖東産地の慣わしでした。このリネンというのも、そんな名残を組む、近江織麻布としての味わい深い側面があります。
新プロジェクトしましてこの冬、40年以上は弊社に保管しておりましたであろう紡績糸「きぬあさ120番手」を蔵出ししておるプロジェクトを行います。本来、手織りや小幅織物に使うための糸ではありますが、服地として織りあげ、単に細いというのではなく本麻織物の風格みたいなものを再現してみたいと思います。来春に向けてのPR素材です。昔からお付き合いのある加工工場さんが、「昔の林与さんの本麻はツルツルしてキバタが崩れて困った」といわれる、ピカピカ光沢感のある本麻織物が再現出来ると想像しています。糸の均一性など糸をみて、昔の日本の紡績技術のすごさ糸加工のすごさを感じられるほどの、時代を超える本麻糸の一級品です。