2010年12月02日
今日は、早朝から製品を作られたいということで、お客様が東京からお見えになられました。麻織物全般に関してのお話などをしながら途中加工出しを行いながら、午後には彦根に行きました。帰りには彦根の組合に立ち寄りラベル作成などしました。
帰ってからは、整経の作業などの問題点などを検討いたしました。縫製工場のほうにも立ち寄り生地を渡したりしました。新規の仕事の依頼や相談などお話をいただくことも多く、バタバタしています。
リネンにおいてもアパレル向けは難度の高い生地が増えていますので、染色工場、加工工場などとの連携が納期などとも絡んで非常に重要になっています。来年のカレンダーを見ると、来年頭に加工出しすると1月中ごろのアップになってしまうので、年内上がりを希望されるところが非常に多く、織り以外の前工程、織ったあとの後工程を考えると動き続けたとしても時間は限られています。
ものづくりに対する姿勢において、御共感いただけるブランドさまなどに対しましては、「林与」ロゴのライセンスなども開始いたしました。生地をご購入いただき生地を使用していただくことは可能で、「林与」の生地を使用していただいていることを謳っていただくことは可能ですが、「林与」ロゴの使用に関しては、林与からのライセンスが必要となっております。類似品と区別するためロゴで、林与自身も自分の手がけた生地を使用したもの以外への「林与」ロゴのライセンスはいたしませんので、林与の生地かどうかを判別していただくひとつの基準となります。
過去にも、問屋さんが林与のサンプルなどをアパレルに持ち込まれ、林与で作ったというお話でアパレル様がご理解いただき話が進んでいた話があるそうですが、アパレルの方も林与も知らないまま、実際には他の機屋さんが織られて、百貨店で販売される商品でありながらも、林与の生地であるという謳いで出回る産元を偽装するケースでした。
布をご購入いただいた皆様にお付けしております「林与」ロゴは、林与の生地を使って、おつくりいただいた作品などにご活用いただる特典の一つです。ただ単に、四代に渡り麻を織り続けたというだけでなく、麻織物のこだわりというのは特別で、麻織物のへ変わらない価値観をしっかりと守り続けています。