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リネンや麻を織る日々をつづっています。
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2011年12月
リネン日記:25
2011年12月07日
今日は、朝一番で奈良からリネンハウスさんがお越しくださいました。地元の加工工場さんとリネンツアーに行かれたときに弊社のことをお聞きになられたということで、私自身もリネンツアーは帝国繊維さんから情報をいただいていただけに、お話をお聞きできまして無理しても行っとけばよかったかなあと。けど、フラックスはツアーのタイミングにあわせてはくれませんので、いつリネンの花を見に行くかというのはホント難しいなあと思います。

今年の草は、通常1m以上になるはずが、60cm程度でしかなかったというようなお話で、各方面からうわさに聞いているとおりの作柄の悪さなのかなあと思ったりいたします。フランドル地方の繊維を取る品種の場合、フラックスシードを取るタイプとは違って、花が散りやすいのは宿命なのかもしれません。

今年の冬に手に入るリネンの糸が心配なのですが、10月のインターテキスタイルでは繊維自体は良いというような紡績会社の話もきいてはおりますので、ヨーロッパの長雨で作柄が悲惨だった数年前の再来にならなければと思うところです。リネンが工業製品でなく農作物だなあとおもうのは作柄の悪い年にです。

糸なんかにしましても糸そのものよりも糸を作っておられる方や扱われている方の心意気みたいなものが大事だったりするのを感じます。ワンランク下であっても、意気込みがあれば、数年でその優位性が逆転するというのはどの産業にでもいえることです。技術依存な産業というのは、10年程度で技術移転が行われ、意欲のある場所にものづくりが動いていくものです。麻織というのも、なんとか産地に残せていけたらなあと意欲だけで続いています。
2011年12月04日
今日は朝9時すぎの出発で、草津の立命館大学で日本語の能力試験があり付き添いをいたしました。12月に入っているのに穏やかな一日で、木々の紅葉も色の深みを増しています。キャンパスの周辺には自然道があり、歩いてみた気持ちになります。

以前、一度、教授の先生にお会いするためにキャンパスには訪れたことがあるのですが、今回は、学生気分な立ち寄りで、キャンパスの中で、試験が終わるまでの時間にノートパソコンで雑務をしています。

日曜日のキャンパスというのは食堂も営業はしていないのですが、学生が集えるように食堂などを開放してあって、電気もついておらず薄暗いですが、学生たちも小さな声で会話をして落ち着いた感じです。思い出すのが、カリフォルニアにいたときの日曜日のキャンパスのカフェテリアです。

狭い部屋で考え事をするよりも、太陽や風を感じながら物事を考えると違った経験値をつむことができるのです。普段から時間がないので、こういうアカデミックな雰囲気とは無縁な毎日ですが、たまに半日ほどのことですがゆったりとするのもよいものです。普段よりも時間がゆっくりと流れるのを楽しめます。
2011年12月03日
展示会から戻って本格的に再開です。午前中は、本生産用の染の糸量を計算したりして昼前にとりあえず急ぐ分の糸を持っていきました。本生産の時期になるとどこもが一斉にスタートすることになるので、昨年と同じく12月に入ってからは染も身動きが取れないような状態になりかけており1月末くらいまで続くのでしょう。1月を過ぎるともう見本作りが始まります。

展示会中にいくつかお電話をいただいたようで、留守のものが電話に出させていただいて、たぶん、これからお取引がはじめてスタートするような最初からのお話が多いとは思うのです。また生地屋さんをご紹介くださるお話もお電話でいただきました。

パノコさんからは展示会のスワッチリクエストなどを集計したもが届いて、一つ一つ前に進めていくべきことが増えているのを感じます。タイミング的にはSSの企画の時期とはずれていますので準備期間を考えると良いタイミングではないのかと思います。

展示会などもSSの生地を見ていただくタイミングとしましては、メンズのアパレル展示会前の4月から5月くらいがよいのかもと思いますが、新しいお客様とお出会いして生地をつくることを考えると2月くらいがSS生地展のベストな時期ではないのかと思ったりもいたします。
2011年12月02日
休憩を何度かサービスエリアで取りながら朝に滋賀県に戻りました。彦根近くまで戻ってくると何もかもわかっている場所なので車で道を走っていても東京を車で走っているときとは全く違う感覚です。

田んぼが多くて、お店が少なくて、広々としていて、どちらがよいのかは価値観の違いでしかないと思いますが、なぜ東京で展示会なのかというと布を求める人との出会いのチャンスが一番多いからだと思います。

2日目のお客さまは3件続いて湖東の産地とお繋がりの有られるところばかりで東京でも地元の皆さんは頑張って営業されているのだなあと感じました。
2011年12月01日
今日は、朝から小雨が降り冷え込んだ一日でした。ホテルを朝にチェックアウトして展示会場の周辺に車を移動して夕方からの撤収作業に備えます。お客様の出足も午前中は少なめでした。午後からは、初日のような人の流れになり盛況のうちに第一回のHARVEST展は終わりを迎えようとしています。

また、明日からは普段の毎日に戻ります。この3日間の展示会も多くの皆様とのお出会いがあり、また、他産地や麻以外への他素材へのこだわりというのを見せていただく絶好の機会となり、各天然素材の専門分野を極ようとする職人的な意気込みがたっぷりな展示会だったと思います。

東京を離れる前に駐車場の車に荷物を詰め込んでから恵比寿駅の周辺で中華料理を食べ体を暖めてから滋賀に向かいました。食べ物ってお腹がいっぱいになるだけでなく、体を暖めることができるのを、急に寒くなったせいでしょうか、東京だからでしょうか、実感いたします。