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リネンや麻を織る日々をつづっています。
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2014年2月
リネン日記:22
2014年02月28日
今日は、大阪本町でのトライアルマルシェというイベントに参加させていただいております。場所は、エコデニコというお店で本町駅すぐ。6社の合同の展示即売会で、お越しいただくお客様とお話できる機会。いつもの展示会の時には、みなさんとお話しする時間があまりありませんので今回はゆっくりと見ていただけます。

通常の展示会は生地サンプルを置かせていただくという形になるのですが、今回は現物の反物や生地を展示。12日から17日の阪急うめだ本店10Fのテキスタイルマルシェでも同じスタイルでの展示です。買っていただくことよりも見ていただくことが大事と思って、普通の生成やオフ白っぽいものだけでなく、先染の綺麗な色のものを中心に並べています。

明日3月1日夕方6時までやってますので、見に来てくださいね。リネン以外のほかの素材、シルク、ポリエステルなども出展をされていますので、布好きの方、いろいろな織物の会社のものづくりしている社長とお話できるチャンスです。



2014年02月24日
2月は同じ1ヶ月でも短すぎる。1ヶ月が、31日と28日とでは1割日数が異なればできることも1割違う。しかも、1月からのお正月休みからのしわ寄せが響いているので、新しい1年がスタートしているものの、落ち着くのは4月くらいというのがほとんど。

なぜ、2月が18日しかないのかというのは、一番最後の調節の月だからという理由で、うるう年の調節も2月に行われる。世の中がデジタルな時代になっても、毎月の時間を一定にすることはなく、こういうファジーなものを全世界が日数をカウントするのに使っているというのも面白い話だとは思う。
2014年02月23日
今日は、愛荘町で選挙があってあまり政治には興味がないのですが、応援したい気持ちになった人がいたので投票に行きました。高齢化が進んだ部分と、ゆえに新しい世代の芽生えの両方が見られる状態の町なので、今をとるのか、将来を考えていくのかで、大きく方向性など違うだろうと思います。

しかし、行政や政治なんてものは、一人の人間の考え方以上にフラフラとしているもので、考え方の方向性はどうであろうとも、自分の考えをもって信念を貫いたことをやってもらいたいものです。その場しのぎのことをやって、後片付けを次の世代に任せるようなことばかりが増えていくのはもうそろそろ止めにしないと。
2014年02月22日
今日は、大阪、プリント工場を見学させていただきました。近江上布柄をストールに載せたいという思いを前々から持っていたのですが、ストールへのプリントに強い設備を持っておられどのようなことができるのかというのをお話を聞きにまいりました。

会社に着くと驚いたのが若い方がたくさん居られること。繊維の現場というのはくたびれた感じが多いのですが、近江湖東の産地でも元気にしておられる工場というのは、年齢云々というだけでなく、どの方もがきびきびと仕事動いておられるものです。

会社の中を見せていただく前に社長のお話をお聞きしました。技術的なことではなく、企業は人であるということ。私も実感していることで、また、やる気がすべてだということ。これまた私も同じ感覚。林与のような考え方はどこでも浮いてしまいがちではありますが、すごく似たような仕事に対する考え方の大先輩を見つけた感じのお出会いでした。
2014年02月21日
雪の影響で東京方面の納品予定が見えず、夜行バスで新宿に到着、納品。8時の新幹線で滋賀県に戻る。東京では、伊勢丹さんのプロダクトプロジェクトの冊子をいただく、今回は商品ページ以外に、表紙と中のプロダクトプロジェクトの語りのページに林与で織ったキッチンクロス写真を使っていただき、林与としても取り組ませていただいた、何ヶ月かが、とても記念になる冊子。

今回東京に行く前に驚いたのは、1年ぶりくらいに履いたズボンがごそごそだったこと、この数日食べるものも食べずに織機を動かして、5kg以上痩せた感じで、腹回りの小太りがなくなった。10cmほどウェストが細くなった、昔から太った経験が少なかっただけに、昔に戻ったみたいでちょっと寂しい。あるいは、中年期が終わって、老齢期に入ったか。

会社に戻るとシャトル織機を動かすが、今までは納期に追われて調整どころではなかったので、動かしていて気に入らなかった開閉のバランスや打ち出しのタイミングなど気持ち悪いなあと感じていたところの本格的に調整を掛ける。不自然な横糸切れが多かったが、横糸切れなどが劇的に改善する。シャトルのキャッチボールも無理がなく安定。

調整が悪いなら悪いなりにも動かせる力も大事、調子が悪いからといって糸切れするからといって、織るのをあきらめたり、キズだらけに織るようでは織り手の織る技術が低い。100回糸切れで止まろうが99回くらいは正しく糸処理してキズを作らない技術も織り手の技術。
2014年02月20日
林与は、2月28日から3月1日の大阪本町本町エイトビル1 階「エコ・デニコ」http://ecodenico.jp/access.htmlでの産地生地販売会トライアルマルシェならびに、3月12日から3月17日の阪急うめだ10Fでのテキスタイルマルシェに出展することになりました。林与の麻生地、この2箇所で触っていただける機会が生まれました。

2月28日、3月1日のトライアルマルシェでは、ワークショップを含めて出展社は6社で、うち5社が初参加となります。丹後ちりめんの産地からは一色テキスタイル、麻の滋賀県湖東産地からは林与、福井からは合繊生地生産とソアロン混タオル開発を行うアイエヌアイとシルクの荒井が参加します。また、ニット工房であるニッティングバードがニットや糸作りのワークショップを開催します。林与も2日間店頭に立っておりますので、たくさんの皆様のご来場をお待ちしております。

3月12日から17日のテキスタイルマルシェも、13日以外は林与が会場で生地を即売させていただきます。また、13日林与の店頭をお手伝いいただける方捜しております。買っていただく方だけでなく、林与の生地を見てみたいと思われる皆さんおられましたらお越し下さいませ。

トライアルマルシェ、テキスタイルマルシェで展示した素材などは、この春から京都三条の事務所で週末などにアポイント形式になると思いますが、不定期に見ていただける形をとりたいというのが計画です。また、今回のトライアルマルシェ、テキスタイルマルシェでは専門学校生の方などもターゲットとなっておりますので、林与での将来の織物職人目指し厳しいものづくりの現場で働くことに覚悟のあられる方は履歴書もって林与志雄に話しかけてみて下さい。
2014年02月19日
米原の滋賀県伝統産業交流会館で、2月26日午後3時からのビジネスカフェで、世界で一番薄く軽い布を作られた石川県の天池合繊の天池社長が講演されます。繊維関係だけにあらず、社内改革や社員教育を考えられている中小企業のみなさんにとっては、自社で世界一のものづくりを目指すときの参考になろうかと思います。

林与も参加させていただく予定ですが、多くの企業の若手社員の皆さんにも自分自身で世界一のものを作り出していくことに成功された天池社長の講演は、それぞれの会社のピンチにも役立つのではなかろうかと思うのです。世界一のものを作っても、簡単に売れるものではないと思いますので、どのように販路開拓されたなども興味深いところです。
2014年02月18日
「鉄は熱いうちに打て」ということわざがあります。若いうちだと我慢が出来て我慢してやれば上手になるということだといえます。最初の1回目で乗り越えられないと苦手意識がついて次に乗り越えることはできないもので、仕事でも一度頼んで無理だとか難しいとかいわれ、次に頼んでも結局同じ答え、いつまでも出来ないということ。反対に、その人に仕事をしてもらおうとすると、こっちがたくさん仕事をすることになります。

力のない人の代わりに仕事していると、それが結局、自分が仕事をすることになり能力が高くなることになります。私にとっても雲の上の存在的な人というのは、結局、貧乏くじを引き続けながらも全体を支えている人だろうと思った経験が何度もあります。そういう人には勝とうとしても到底かないません。お金が基準となると貧乏くじを引く人の評価というものは低いですが、仕事って長い目で見るとお金じゃないところだから続くのです。

全体が外に対して形にならないと仕事しても持ち出すだけで終わりというのが分かっていないと小さな内輪の争いに終始してしまうような結果になるというのも、外から守られた職人が陥りがちな罠で、仕事というものも熱いうちに打たないといつまでもその人のためにあるものではなく、難しいとか出来ないとかいっていると他のできる人のところに行くのが普通のことであるというのも肝に銘じておかなければならないのは、特別意識になりがちな職人だけでなく地場産業の経営者にとっても同じことだろうと思うのです。
2014年02月17日
今日は、朝から山梨県に送る予定の荷物が発送もできないということで、どうしようかという話。午後から、富士吉田の産元さんから今織っている布の確認の電話をいただいて、話をお聞きすると。高速道路、国道が不通で、食べ物はヘリコプタで、届いているということ。

まだ、3日程度はかかりそうというお話で、今織っている布、織りあがるころに、回復に向かうくらいだろうか。ものが動かず、仕事もどうしようもないというお話をされていました。富士吉田も、徐福伝説があり、雪深いことが織物の産地として残ってきた理由の一つではなかろうかと私は思ったりします。
2014年02月16日
今日はクロネコ出荷が4時までということで、電話貰って。3時頃にとりあえず第一弾の出荷に行くと関東方面が受け付け中止という、また、再開は未定という、今までないほどの状況。雪で配送がうまくいっていないようで、この後納期が迫ってきている数件の出荷も不透明で心配。 出荷が出来ない程度なのでまだまだ幸せな場所にいる。雪の中の配達というのも気の毒な話で、雪の中の運転が云々というよりも雪で商品が濡れないように気をつけるだけでもドライバーにとっては何倍も神経を使うだろう。 受付を中止にする理由というのは配達がみえないからということだろう。通常クロネコでは日時指定が厳格で、配達が見えないと日時指定をする発送を受けることができない。今日はメール便において、通常便は発送できるけど、メール便速達だと配達日を指定しないといけないので受付が出来ないという。 今はどうかしれないけど、クロネコというのは民間で郵便局は官であった。配達している人の雰囲気というのも相当違うのを感じることが多かった。クロネコのほうはプロという感じで、郵便局のほうは素人がやっているような感じがしていたものだ。今の状況で、郵便局なら受け付けてもらえるだろうがいつ届くかが不安だったりする。窓口まで、配達状況など伝わらないのが郵便局の流れだと思う。 今の状況において、キャパ的にぎりぎりで運営をしているクロネコがパンクしてしまって、郵便局だとそこまで日ごろ無理をしていないので大丈夫ということもありえるだろうと思う。1個の荷物に遅れが生じ届かないとそれを確認して届けてほしい要望に応える作業というのは、たぶん、普通の配達の3倍くらいの負担だと思う。それが雪崩れのように押し寄せて関東方面の発送受付中止(再開未定)なのだろう。
2014年02月15日
日本も各地雪が多いですが、アメリカも雪が大変というのは、先日ナイアガラフォールが凍ったのを知って、今日はニューヨークのお客様が1mほど雪が積もっているとかで雪どけが大変だということをメールいただいて、私のところの20cmほどの積雪というのは、雪が積もったうちには入らないのだろうと思ったり。

今日は、夜、急いでもらった加工が上がって来て、リネンの光沢のある素材。リネンではこういう光沢のあるものは少ないのですが、一昨年、昨年と糸がよくないので、綺麗に仕上げないといけないので、糸もとくに慎重に選んで作りました。仕上がりを見るとネップがところどころに見えるも、それほどきつくなく、昔作ったものとそこそこ近い感じで光沢感もある。

一方、完璧を求めるならこのネップや毛玉は許せないところ。これをクリアする方法というのも頭の中にあるが、それが本当の昔のものづくり、なぜ、昔のリネン糸が丸いのかを考えたりするとその答えも見える。作り手がそこまでこだわってもお客さんがそれを求めるのかという問題もあろうかと。

お客さんというのは、最終消費者を指すこともあるし、途中の問屋さんや、また、ブランドさんを指すこともある。アイリッシュリネンが消えていったのも、作り手や最終消費者に決定権がなかったからではないのかと思ったりする。良いものというのは無理やり残さないとならないのだが、それはお客様にしても無理やり買わないといけないということ。

途中の業として、動いている皆さんが無理やり買うことができないと難しいだろうと思う。私自身も無理やり良い材料を買ったり、無理やりベストな選択をすることでモノづくりがまだ残せるのだと思っている。林与の工場にしても無理やり残しているから産地で麻を織り続けていられるだけのこと。私が織物に入ってわずか15年あまりで産地の機屋さんの廃業をたくさん見た。実際に織機をもって職人を抱えて自社で完全に生産されているところが廃業されるケースが多い。リスクを自分の中に丸抱えしてしまうからだろう。
2014年02月14日
今日も雪。親切なことにクロネコヤマトのセンターから電話があって、今日の持ち込みは雪のため午後4時までということ。滋賀県全域に雪が降り名神が動かなくなっているようで、関東方面の荷物が2日から3日遅れるという話。

これだけ雪が降ると滋賀県の北部ではチェーンが必要にもなってくるだろう。事故がひとつあれば何十キロの渋滞になるのが高速道路。渋滞から抜け出すまでに何時間も掛かると、前方不注意での追突事故やガス欠なども起こってそれがまた渋滞を引き伸ばし、事故を誘発する原因になる。高速道路は早く無料化して、出入り口を増やす方向に動くべきであろうといえる。ETCも死亡事故を増やしてしまっている部分もあり、早く無料化して開放するべきだろう。

今日の発送で発送担当のものと話をしていて手違いに気がついて、2月のプレゼントのゴールデンアイリッシュリネン糸を入れ忘れている出荷が何件かある手違いに気がつきました。申し訳ございません。エックスパックにて1週間以内にはお届けしますのでよろしくお願いいたします。
2014年02月13日
2月は、節分の頃雪が降って厳しい寒さが再来かと思えば、そのあと春を思わせるような穏やかな日が続き、また、今朝は起きるとコンコンと雪が降り積もっている。まさに三寒四温な2月で、普通なのだが毎日が変化に富んでいる。

学校帰りの道歩く子供は雪道を我慢強い、自分自身も含め大人のほうが贅沢になりすぎて、車を運転し暖房で温まりながらもまだ満足できない。年配のお年寄りが家の入り口の雪を道路に搔き出す。昔なら家の前で事故が起きないように道の雪を道端や自分の空き地にどけたものだが、年配の方でも一世代前とは考え方にしてもまったく反対のことも多い。
2014年02月12日
ここ数日、伊勢丹新宿本店、三越日本橋本店、三越銀座で、販売いただく、キッチンクロスを織っています。この企画に関しては、一枚一枚、私自身が織らせていただいているのですが、この仕事に集中したいと思いながらも他にいろんなことが発生をしてきて、他のものを助けるために、ちょっと目を離すとまた最初からやり直しみたいなことも多く。林与の会社でも難しい仕事を誰でもこなせるようにならないとと思うのです。

私自身にとって、織物の会社なので織る仕事というのは基本的なことなので別に特別な仕事でもなく正しく織れて当たり前のことなのですが、高齢化した産地にとっては織る仕事自体が難しくなってしまっているところがあります。産地に織物を織れる人が何人残っているのかというあたり、織物の染色や加工業の世界ではたくさん若い方がおられても、織物の現場には若い人が少ないのです。

産地でも、いろいろな方面から高齢になられてもできる方の話は伝わってきて、自分自身が一人で織機を守って、高度な織物を織り続けておられるのを聞いて、そういう方にはいつまでも長く仕事をしてもらいたいものだなあと思うのです。機を織っておられることが既得権益でもなんでもなく、毎日の鍛錬みたいな厳しさあろうから、産地でもその方のうわさが私にも伝わってくるのだろうと思います。私は、その方とは直接的な面識がないのですが、産地に残る本物の職人さんなので、いつまでも織り続けてもらいたいなあと願っております。
2014年02月09日
出荷

今日、夜、クロネコヤマトに出荷に行くと、雪の影響で名神が止まっているとのことで、ドライバーが一般道を使って関東方面に向かわないといけないので、昨日の荷物もまだ東京に届いていないという話で、東日本大震災のときのような物流の状況。

私自身としては非常に困った状況なのだが、一年に一度二度こういう経験をするのも当たり前のことといえば当たり前のことなのかも知れないなあと、よくよく考えると思う。ベストを尽くしていてもすべてが予定通りに回ることなんてないものだ。

雪というのはルーレットで逆の目がでるようなものだ。普通なら逆の目が出てもうまくいくように誰かが働いていてくれるだけのこと。それがうまく働かないケースもあっても当たり前のことなのかもしれない。ドライバーも荷物を届けようと雪のしわ寄せを受けても普通以上に働いていて苦情も多くいわれるだろうけど逃げ出しているわけではない。

クロネコは別としても、今の日本の産業にしても、明日の朝に届くような、ジャストインタイムな生産を守るためには、ドライバーたちが夜中物を運んで、明け方までコンビニの駐車場で仮眠を取りながら荷物を届けているから成り立っているだけのこと。なにも工場が届く荷物にあわせてジャストインタイムで動かしているわけではない。24時間のコンビニが駐車場兼ホテル代わりとなるような役目を果たす。それがコンビニの提供するサービスの一つとなることでコンビニも固定客を確保し回る形。

勝ち組といわれるコンビニですらも過当競争の中で、経営努力。私自身、地場産業的なものにいるけども、コンビニや運送会社などのサービス業の人のほうががんばっているように思えてしまうことも多い。
2014年02月08日
2月に入って寒い日が戻ってきました。節分の頃に雪が降るというのは、10年位前まで毎年経験をしていたので、それが戻ってきたのは懐かしいなあです。自動車で外を動いていても、車の数が少なく、昔の冬の雰囲気です。

今日は、午後、彦根の四番町スクエアのボックスギャラリーに行きました。雪で足元が悪いので観光の人も少なく、春のサクラの頃にならないと夢京橋のあたりもにぎやかにはならないだろうと、春を待つ状態に思えました。

会社に戻って、仕事もいろいろな案件の納期に追われている中、親戚のおじいさんが亡くなられたということで、母親がお葬式の手伝いに、私は会社の仕事を守ります。昔は、親戚一同が織物の仕事を手伝って村では一番にぎやかな家だったといえますが、でも、それは遠い昔の話。

今の時代に、寒さを我慢して織物の仕事に励める人というのがどれほどいるだろうかと考えると、普通の企業形態になり、昔出来たことも出来なくなって最終的には消えていく流れになるのが普通なのだろうなあと思えます。でも、麻織物にここまでどっぷりと浸かるというのも他ではできない経験だろうと思います。
2014年02月07日
今日は久しぶりに納豆。なぜなら、長い間、納豆を食べていなくて、お店でたまたま見かけたから。納豆をみると、一番最初に納豆を食べた高校のときのことを思い出す。それまでみたことはあったけど食べたことはなかった。当時、これのどこがおいしいのだろうかとおもいながらも、京都では同級生たちが普通に納豆を食べているのをみて、食べられないといけないものと思い、そのうち慣れた。

今日食べた納豆は、甘いダシがついていておいしすぎるので納豆らしくない。大手の食品メーカーが作っただけにとことん納豆臭さを消してあるようだ。食べやすいが、納豆らしくない。

こういうのって麻の世界でもあって、麻の良さというのは綿とは違う良さがあるのだけども、綿ライクな麻を求められる方というのが非常に多く。本麻よりも綿麻、リネン100%よりもコットンリネンの風合いをソフトでよいと感じられる方が多い。

リネンに関しても、同じリネン100%でも、昔のリネン糸と今のリネン糸を使って、同じ規格の素材をつくって風合いの比較をしてみたことがある。昔のリネン糸を使ったものは、ふっくらと柔らかい感じがする。一方で今のリネンというのはざらつき感がある。昔のリネンというのは、特別な加工を施さなくても生機を水通しするだけでも、わーっと思うような非常によい風合いに仕上がる。甘いダシなど必要なかったのだ。
2014年02月06日
今回の出荷はアメリカとイギリス。朝、地元のクロネコに行くと窓口の方がかなり苦戦される。地元では、ほとんど扱いがないのでどのように対応してよいのか分からないということ。朝、地元のクロネコに行く前に、送り状の記入方法などを念入りにUPSに聞いておいたので、記入は問題なく済んで、クロネコの方が端末を使って出荷登録をする作業に苦戦。

結局、朝の出荷に間に合わず、自分でまた滋賀主管まで高速道路に乗ってお昼出発のトラックに荷物を載せてもらうことに。最初の1回目というのはこんなもんだろうと思いながら、たぶん、クロネコの人よりも私のほうがこのサービスがどういうものなのかよく理解ができたと思う。

この途中で、興味深いことに気がついた。アメリカ向けの繊維製品に関してはテキスタイルビザというものが以前は必要だったということらしい。これは知らなかった。これって、すごく、非関税障壁になっていただろうといえる。戦後の貿易摩擦の最初のものが繊維製品だったのが最近まで続いていたということだろうか。それとも、90年代の自動車オレンジの影響が続いていたのか。今は、アメリカも自由に繊維が輸出できるようになった。

一方、イギリスはアメリカからの綿や合成繊維に、リネン産業は侵食されてしまって、織物産業は日本と同じく窮地に置かれた状態に近くなってしまっているけど、寛容であるように思えるのは日英同盟の名残なのだろうか。

国境を越えて物が動くというのは、売り手と買い手の合意だけでなく、政治的な問題も絡んで、国同士の力関係のようなものが見えてきてしまいます。怖いのは、そういう力関係で、作り上げた商品がうまく届かないことがある可能性。そういう危なさがある状態では自由貿易や自由競争なんていうものもまだまだ理想論でしかないのかもしれないなあと思えます。
2014年02月05日
この10日ほどUPSで海外に出荷に関して苦戦中。近場では大阪にしか営業所がなく、クロネコが提携をしているそうなのだが、滋賀県ではラベルを手にいれることすら難しい。夜、滋賀主管に出向いて出荷しようとして、1時間以上掛けてようやく着払いラベルにたどり着いた。が、出荷は登録している地元のセンターから出ないと出来ないということ。

UPSやクロネコの本部の説明との食い違い、また、事前に滋賀主管にも問い合わせたときにも簡単そうなことをいっておられたが、地元に戻らないと出荷できないという話が真相のようだ。地元にはUPSの送り状も置いていない。朝を待って地元で出荷する方法をとる。
2014年02月03日
節分の行事の鬼を払う行事が中国由来であろうといわれておりますが、福は内の福というのは徐福の福なのかもという妄想解釈はいかがでしょうか。かつて、渡来人たちは鬼とされました。東京の青島などもかつては鬼島といわれ徐福伝説が残っております。また、瀬戸内海の女木島の紀元前100年とされる人造の大洞窟も鬼が島だとされています。

日本を制した日本人化した徐福の子孫たちが、渡来人同士の縄張り争いの掛け声的な意味も含んで、鬼は外福は内という形だと、一族の繁栄を意味するような掛け声ということになり、神社などに関しても昔からなぜあれほど立派なものが造られることができたのか、また、造るからには儀式的なものにしても相当確立されたものが持ち込まれていたと考えられます。