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リネンや麻を織る日々をつづっています。
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2021年5月
リネン日記:24
2021年05月08日
この1週間はかなり内容の濃い一週間だった。終わってみると2日前のことが遠い昔のように思えて、一つ大きな山を越えることができたので、まだまだ、やらないといけない案件は多いが、気持ち的にはよい感じで次の仕事に取り掛かれる。

今日は、新たな整経を二つ建てて、私は工場と倉庫で反物を探す。それと並行して、生地に洗いを掛けたり。

糸の大きめの箱を運ぶときにドアの門に指を当ててしまって、ひとさし指の甲の皮が1cm角ほど薄く捲れて、水で洗い流して消毒してマスキングテープで応急処置。何事もなかったかのように、痛みも引いて良かった。

長い一週間が終わって、スタッフもお疲れ様でした。


2021年05月07日
スタッフにとっては、林与の仕事は、学生のときとは、まったく違う動きだったろうと思う。実際の仕事を受けてこなすということは、なかなか長年の経験者でも難しい仕事で、地道な作業の積み重ね、いわば、自分の時間と苦労が布に置き換わるような作業。

仕事を始めて1か月でシャトル織機でかなり高度な高密度の織物や、本麻の黒など、私でも気合の必要なくらいの織物を経験してもらう。もちろん、失敗が起こるのはわかってそれを乗り越えてもらうのも大事なことの一つで、今まではっきりとわからなかったことなどが一つ一つわかり始めてきただろうと思う。とにかく、負荷の高い一週間を全力で動いてくれてご苦労様でした。

インターン生は麻組合で手整経を学んでよい経験になったようである。織物工場での本生産の仕事とは違うような、手織りの世界を知って、将来、そういう方向に進むことを考えたり、そういう素材を使ってみることや扱ってみることを考えたり、広い視野を持つことは大事だろうと思う。

私がよくいうのに、手織りで食べていくことはなかなかむつかしい世界なので、織物工場で働いて、余力で手織をするみたいなのが現実的ではないのかと思ったりを話したりする。逆もまた真で、織物工場で働いている従業員というのは仕事として織物をやっているだけで、自分で織物を手織しようとしたりはしないもので、そのあたりが趣味の手織の人よりモーティベーションの面で弱く、作業に発展性や総合性がないところだろうと思う。

麻に関する知識にしても、本職の人間よりも趣味のお客様のほうが知識が豊富だったりして、本職ならお客様や専門家以上に広く深く、自分の経験に基づいた知識を持っておくのが理想だろうとは思う。
2021年05月06日
今日は奈良の倉庫に納品、倉庫から近かったので。そのあと店頭を訪れる。弊社の生地を使った商品も発見してお店の店員さんともお話しして奈良観光はせずに途中京都の将軍塚から京都市の景色を観てから滋賀に戻る。

スタッフの女の子はこの1週間、本生産に付き合ってくれてお疲れ、私以上に織機とも付き合ってくれたと思う。林与で仕事を始めて1か月で最初の仕事をしっかりとこなしてくれたが、大変だったろうと思うが、最初から一人前の仕事。織るだけでなく、検反、修理、出荷などもこなしてくれて、普通の経験者以上の結果を出す。

インターン生は今日から、麻組合さんで手織体験。林与では、シャトル織機で職人さんでも真っ青クラスの強烈な糸切れなどを経験しているので手織りは楽しく学べるだろう。
2021年05月03日
今問題になっているオーガニック認証の国際基準というものそのものが、実質的には各国のオーガニック基準が基準で、各国のオーガニック基準に包まれオブラートになってて、グローバルオーガニックテキスタイルとしての基準は存在していないという実情がある。緩い国のオーガニックほど世界中に出回りやすく、厳しい国のオーガニックほど世界中に出回りにくい。

第三者的な認証機関の実行部隊が株式会社で監査する時には、その国の基準に縛られてしまう実情がある。認証機関の実行部隊はオーガニックうんぬんじゃなくって規定通りの検査や査察するだけで、実際はどうなのかの責任は負わない組織。それ自体の考え方がオーガニックの概念から反するような部分もある。2008年から2010年くらいをピークにして、2011年にインドのオーガニックコットンの生産量が半減したのも、認証機関がザルな認証をしてて、それが厳格化されたためである。

たとえば、エシカルなことは本当に面倒だとかいう人が、そういう組織の検査員だったいして、やめたいんだけどやめさせてもらえないという程度で多くの問題から逃げているのが、営利主義に便乗のオーガニック、日本の厳しい繊維基準は国際スタンダード以上で、国際基準が逆に低いレベル。ヨーロッパでは、100%でなくても、95%以上だと100%を謳えるようなルールがあって、それが厳格化され始めたけども、今また、95%以上だと100%を謳えるような動きが出始め、オーガニックにもそれが波及し始めている。エシカルナことを面倒だと思っている程度の検査員だと、ウィーグルの問題も面倒で組織自体もウィーグル問題にはだんまりだろう。

大丈夫大丈夫で認証してしまったものが増えて、大量にでまわって本当か嘘か分からなくなって、半減の話。認証機関がちゃんと仕事する覚悟もなく金儲け主義手ペナルティを受けるような現実がオーガニックにはあったりして、認証逃れみたいなことの発端が認証機関自体にあったりして、そういうところは繊維業界のプロが厳しくしてきしていかないと、エシカルどころか認証機関の営利目的の偽装で消費者騙しにつながるだけのこと。

日本の大手SPAも日本のエシカルなことが面倒な権威主義だけのおっさんとつながってるのがみえて、日本の大手SPAのエシカルナプロジェクトがラベル依存で第三者機関の認証をうけているで逃れては駄目で、国際的な認証機関が普通に責任逃れが普通だという現実も分からないと駄目だと思う。日本の大手SPAが国際的な認証機関の認証を得ているからというレベルでは、その認証を与えている人がべつにどうでも良い人だったら、日本の大手SPAの商品が2010年あたりの二の舞そのもの。

それがオーガニックはラベルじゃない話で、ラベル付けて安く大量にうって流すのがオーガニックじゃない話。裏側をしっている林与からすれば、日本の繊維の厳しい基準以下の商業オーガニックがはびこって、日本の地道に正直に作業しているものが食べていけないのを作るのが、日本の厳しい繊維基準では日本で食べていけない人たちは増える。

産地偽装、オーガニック偽装、それが企業がやってるだけで認証を与えて食っている人間が逃げては駄目で、日本の繊維業界で消費者に対する偽装を許容することで食べていくような人たちの末路だったいもする。自称オーガニックの権威が一番駄目な自分が働く覚悟もない爺さんで、本当か嘘なのかも分からないような、くすぶりな爺さんが日本の繊維業界の厳しさも知らずに食いつぶす。

エアコンの効いた部屋で末端のオーガニックを支える人間を下にみる爺さんごめんね、それが一番オーガニックでは腐った日本のオーガニックの従来正直に日本の繊維業界を支えて働いてきた人を欺くような世界で、日本の繊維業界が衰退する原因にもなって、なぜそれが、サステイナビリティなのかも意味不明。安く大量に売って何百億も設けるのを自慢の大手SPAのサステイナビリティ、すべての地道な活動をアンサステイナブルにしてしまいオブラートに包み、権威主義の働くことが面倒な人の面倒をみるのが面倒なだらしない認証機関の爺さんレベルの日本のサステイナブル。

エシカルを食いつぶすなら日本的の厳しい繊維基準すらも理解していないなら、国際基準なんて薄すぎて偽装だからやめたほうがよいよ。プラスチックなものまぜたオーガニックの世界を広げようとしている連中だったりする。従来のコットン100%のほうがまともで、遺伝子組み換えよりもアカンようなオーガニックの概念だと思うよ。