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リネンや麻を織る日々をつづっています。
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2021年6月
リネン日記:21
2021年06月30日
コロナに関してマスク不足が一転し、マスクが十分に供給されるようになって、自己防衛が可能になったことは本当に良かったなあと思う。ワクチンも今接種が始まって、感染すると重症化しやすい高齢者の人たちから優先に接種が行われている。

スーパーコンピュータを使わなくても分かる話だけど、空気の出入りをどれだけ防ぐかが大事で、あまりに高性能なマスクでも呼吸が困難になり、結局はつけていることは難しくなるから、ある程度の空気の出入りができるマスクでないと常時つけるマスクとしては意味がない。程度問題なのである。

コロナでマスク不要論や害悪論でへんな誘導ばかりで感染が広がったあたり、CDCやWHOもソーシャルディスタンスを強調して結局感染を広めてしまった感がある。専門家というのは、人々の安全よりも自分の地位のほうが大事だというあたりだろう。日本はGOTOに固執してコロナを政府が広めてしまった。

常識のない政治家や専門家が多く、犠牲になるのはそれに従わないといけない国民だったりで、国難のときに余計に国民を苦しめてしまうなら、そういう輩たちはいないほうが良いのである。一部の利益のために多くの人が死ぬ原因になる。
2021年06月28日
昨日は、自治会の堤防の草刈り。天気も曇天で暑すぎることもなく、各自が持ち込む草刈り機で川沿いの草を刈る2時間くらいの作業で、今はコロナですぐに解散で一杯飲みはなし。こういう形のほうが負荷も少なくって行事にも参加しやすいんだろうと思う。

今日、草刈りをしていて気が付いたことが、いくつか。桜の木の周辺には新しい桜の枝がたくさん生え始めていて、それを切ってよいのか悪いのかの問題。この桜の木というのは誰が管理しているんだろう。1年管理されていなかったから枝が伸びてきているんだろうと、私の判断で、地面から生えている小さな枝を草刈り機で伐採する。几帳面に田んぼを管理している農家の人が、自分の田んぼの横の用水横の桜の木の根元の管理をしていないのが不思議であったりして、手を出してはいけない誰かが管理しているものなのだろうか。こういうときに善意の第三者的なナタを振れる人が必要だとは思う。

川の周辺には、赤苧をいくつか見つける。かなり大き目の状態になっていて、また時間を見つけて繊維を取る作業が出来たらと思うが、忘れてしまっていつのまにか冬になってるとかだろうか。苧麻なんかも、自然に自生しているものをカラムシと呼び、昔は近江上布にはカラムシが使われたとされる。
2021年06月27日
日本で無理して仕事してぶれるくらいなら、自分自身やめたほうがよいんじゃないかと思うことは多い。それは普通のことかもしれないけど、いわゆる看板商売に落ちてしまってはものづくりとしては本質的なものがなくなるので、その辺りがものづくりの仕事としては潮時なのかなあとも思う。

イタリアで一番有名な老舗ウィーバーがパクリ屋だという現実が分かったときには、イタリアの一番の老舗ウィーバーでもパクリ屋さんであるという判断、偉そうに世界で高級を謳いながらもアイデアをパクって企画がスタイル。

それを感じた時には、その会社の人が来てもパクリ屋さんと思うだけ。世界に高級生地を提案しているイタリアの老舗がパクリ屋になってしまっては、残念そのものだけど、世界レベルでもそんなもの。

4年目からは来られても、こちらがそことは商売をする気がないので、相手をする必要もなくなり楽になった。スワッチ集めでは、イタリアの最高級の素材メーカーというのも、本当に厳しい話。あそこはスワッチ集めて買わんでしょうというのが定説。来られても見ていただく新しいものはありませんで簡単に終わる。テキスタイルメーカーとして、そんな風にはなりたくないなあと思う。
2021年06月26日
今日は、土曜日で藍染作業。インド藍の藍染液を使っての藍染。ストールとトートバックを染めてみた。同時に染めたけども、トートバックとストールの色の濃さは異なった。まあ、両方、合格の範囲だろう。ムラ感が出るかと思ったけどもムラ感なく均一に染まった。乾くのが楽しみ。乾くと色は半分くらいに薄く見えるのが普通なのである。そこからまた対光堅牢度と色落ちをしにくくする作業に入る。

染料を切らしていたので午後から染料を買いに京都の染料店に行ったのだけども、1時間くらいはいただろうけどもお客さんが私だけだった。お店の中には店員さんが何人かおられ、京都の店舗も大変だなあと思う。その分、通販とかで販売が成り立っているのだろうか。

コロナ禍においてはハンドメイド的なものは人気で、縫製や手織りなんかもかつてないほどのブームとなっている。縫製に関しては手づくりマスクブームがあったのでミシンなんかも需要が高かったそうだが、今は少し落ち着いた状況で、でも、洋服などを自分で作ろうとされる方が増えたとは思う。
2021年06月25日
今日は訪れた繊維関係の工場が休まれていた。コロナの影響でのアパレル不況からの繊維不況で仕事が少ないという状況なのであろう。その近所の織物工場の方も仕事がないということで機械は1台、2台だろうか動かされ働かれているも、やっていても、よい状況ではないのをおっしゃっておられた。

林与というのは麻という素材にかなり特化しているので恵まれているなあと思うところがある。まずは、麻の世界は小さくて競争がまだ少ないことと、世界的なエコトレンドの流れの中で、天然素材の中でも麻という素材は理想的ととらえられていたり。

一方で、麻という素材は不安定な要素が多いので、無理したものを作ろうとするとうまく行かないことが多く、相当深く覚悟して取り組まないとそういう問題を解決することが難しいのではなかろうかと思うところがある。普通に仕事しているだけでは製造面での問題だらけになってマイナスに終わることが多く、一つ一つの問題をどう乗り越えてゆくかが大事なところだとは思っている。

仕事に関しては竹を割るような感覚が好きで、いろいろと試行錯誤してプロとしての技術を高めようという考えには賛同するけど、簡単なことも無理という話だと消えて行くのもしかたのない話なんだろうなあと、どんどんと簡単なことも日本の政治や行政がらみで責任逃れ的に難しい流れになっていくなかで思ったりもする。
2021年06月24日
今日は午後に強烈な雨で、届いた糸の箱が4箱くらい外の軒に置かれたままで、箱に雨が掛かってしまう。雷を伴う強烈な雨で、私はびしょぬれになって、それよりも糸の箱のほうが心配ながらも、外にも出られないほどの空模様で風も強すぎる。

染色工場に持って行こうかと思っていた矢先の雨と雷。ビニールを掛けた時には、雨が思いっきり降って止んだ後。でも、あれほど蒸暑かった工場の中が少し冷えて、作業もしやすくなってうれしい気分で、整経の糸を建てる作業を完了して糸を前まで送った。

昨日に引き続き、今日も草木染に関すること。今日は黄色にチャレンジで、トートバックが綺麗な黄色に染まった。見た目かわいいだけでなく、それがリネンで草木の染料で染めてあるならほしいんじゃないだろうか。夜干して、明日の朝が楽しみ。また、明日も違う色を染めよう。

草木の染料の弱点は、一番には耐光堅牢度だろう。耐光堅牢度をあげる工夫が対策が必要。2番目には、色泣きや色落ち。それをなるべく軽減しておくことは必要。
2021年06月23日
今日は仕事終わってから、トートバックを赤色に草木の染料で染めた。なかなか渋い色に染まって、昭和レトロを思わせる。今までにない感じ雰囲気のビンテージっぽい仕上がり。これでよいのではないかと思う。

こだわりのブランドの人たちが林与に昔の麻の布を持ち込まれてこんな布がつくりたいといわれるときにかなり風化しているような布にあこがれておられることが多い。年季の入った感のある布、無二な感じの布。染の雰囲気などもちょっと違って、今のソリッドな染ではなく味わいのある感じ。

私が今やっているのも本格的な草木染ではない、簡易的な草木染になるだろうけども、テイストからするとこだわりのブランドが求められているようなテイストに近い気がする。使い込んで洗いこんで味が出てくるようなものづくり。使い込んで捨てるようなものではなくて、より愛着がわいてきて使い続けたいと思うようなものが作れれば。

もちろん麻の世界にも逆のものづくりもあって、華奢な今にも壊れそうな世界の美や、完璧なスキのない塗装のような美の世界もある。今日やってることは、なんか和めるような和の世界のものづくり何だろうなあと。子供のころを思い出すような、高級ブランドのテイストを求めない、手づくりの感覚を求めるような、温かさを求めるような世界。

2021年06月22日
上から目線の人間が仕切っている世の中になってしまっては、エシカルもサステイナブルも利用されてしまっているだけで、仕切っている人間はボランティアレベルでよいだろうが、実際に仕事している人が浮かばれないと、搾取そのもの。

仕切って、立場や利益に固執しているような国の役人タイプは、エシカルやサステイナブルの世界からは消えてほしい。まだ、エシカルやサステイナブルの世界を支えている人たちを仕切ろうとして苦しめる。一番の害そのもの。

地道に働いている人たちの上に立つ感覚とかほんとやめてほしい。それでサステイナブルとかは、営利主義の力になびいた今までの路線が若干形を変えてるだけで、今までから地道にやってる人たちに重荷を掛けているだけのSDGs。大手の営利主義的しか生き残れないかもしれないSDGs的な考え方は是正が必要で、地道にやってる人たちを締め付けてばかりでどうするのの国連レベルのSDGs。

日本の昔からの繊維業界からするとSDGsのレベルは営利目的で低すぎて、サラリーマン間感覚を超えた役人感覚。昔からやってるところを淘汰してサステイナブルも難しくするだけの話。なんで、新規にはじめたところが本当の正しい繊維の知識もないから、安くモノ作るに明け暮れて昔からやってるところを難しくするのがSDGsなのかと、ここまで繊維の世界も落ちたのかと残念に思う。

WHOや国レベル、金融機関が営利目的で動いてSDGsなら地球環境は破壊されるだろうし、日本の最大で世界で3番目に古いといわれる琵琶湖でも、面積は半減しているだろうの話。それは国策の賜物で、それを国民を批判しては奴隷制度と変わらない。国連や国レベルが奴隷制度感覚では駄目で、なぜ、自分が織るや作る現実もしらない素人レベルのグレタさんが国連演説レベルで、繊維業界を叩いているのか?

琵琶湖が狭くなるのも、ダムが増えるのも農地確保のためで、人の命を救うために自然を犠牲にするのを国の法律を超える力を持つ心のない今の国連レベルのSDGsと同じで、それに従わないと干される話。本当は駄目だというのは分かっていてもその時に人が死ぬとか生活を支えるためいうのを避けるために妥協したことも分からない人たちがやると駄目で、それが国連レベルや国家レベルの自分が苦労する覚悟もない素人未満の日本だけでなく世界にはびこる権威や金儲け重視の批判ばかりのSDGs。そのあたりの低いレベルから是正してゆかないとエシカルやサステイナブルは難しいだろうと思うし、貧しい人たちが死んでゆく話。
2021年06月21日
昨日、何十年ぶりかにムカデに刺された。ハチに刺されたことは2か月ほど前にあったけど。足の指をさされたときには、感電したかのような痛みがあった、小さなムカデだったので、毒自体は大したことないだろうと心配はしていなかった。そのあとも歩くのに支障があるほどの痛みではなかった。

もう、虫が少ないなあと思う。すべてが人のコントロールの中にあって、人間以外の生き物が生きることが難しくなっている。この前、隣の安壺川を除いたが魚を一匹も確認することができなかった。今までではじめてのこと。

スズメもいなくなった。トンビも。カラスすらもいなくなった。でも、スタッフが教えてくれたことはコウモリが飛んでいるということ。コウモリが近くで普通に飛んでいるなんてはじめて知った。
2021年06月20日
昨日スタッフが休みなのに私が仕事しているのを心配してきてくれた。急ぎの一台に絞り込んで、加工出しのための生地修正作業。一人でできる範囲に落とし込んでたので、今日は私一人で大丈夫と休んでもらう。

一人で仕事をしていても気持ちが通じているとありがたいもので、若いのに仕事を自分のことととらえていてくれて私の若いころと似ているように思う。

生地修正にしても、私自身やっているけども誰もができる作業ではないようなレベル。拡大鏡を使って、ひと針ひとはり縫う作業で、通常の裁縫を超えた話。顕微鏡で修正するよりはまだ簡単だけども、スタッフはそれを裸眼でやってできるから若い人の力というのはすごいなあと思う。前の女の子も裸眼でやってた。私は拡大鏡使ってそれなりに確実で完璧、普通の年配者が同じことをできるのかというと、難しいだろうなあと年配の経験者が麻織物が難しい根本的な問題を感じる。

加工出しがおわって、お昼丸亀で、ねぎ盛うどん食べて午後から私は眠る。まだ、会社に入って2か月の新人の女の子が一人で工場の中でシャトル織機を動かしてくれている。織物を生み出して行くのは厳しさの裏の優しさみたいなものなんだろうと思う。私自身がそういう優しさを食いつぶさないようにしないといけないと思う。自分ができることは甘えないで自分でこなして行くという姿勢が経験者にも大事だろう。そういうところで経験者が考えを誤るといくら頑張る人がいてもそれに甘える人がいると、頑張っている人の努力を食いつぶしてしまうような階級社会的な問題ばかりが増える。
2021年06月19日
愛知川の御幸橋の巨大な標語看板が1年ほど前に何十年ぶりかに書き換えられた、一つの面には、あおらずに守ろう車間のディスタンス、と。あおらずに?なのか、あせらずにが正しいのではないかと思うが。違和感を感じるのは私だけだろうか。

あおり運転がクローズアップされているのは事実だけども、そもそも、煽り運転をしようとする人なんて何十人かに一人だろう、いやもっと少ないだろうという前提が私の中にはあるけども、そういう人を対象に標語をつくるというのも不思議な気がするからである。



2021年06月14日
今日は公共料金の手続きに長浜、ガス料金の手続き。認めでよいといわれてて長浜で印鑑を朝から100円ショップを探す、3件目でようやく林の印鑑にたどり着き購入。

丁寧なできる事務員の方の対応で、会社の契約してからの料金の支払いの状況を細かく教えてくださった。今は、公共料金はカード払いが多くなってきた、ガス料金もカード払いで支払うことにする。

久しぶりの長浜で、長浜という看板の文字をみて、語源は長い浜で、カリフォルニアでいうところのロングビーチなのかと。長浜のビーチを楽しんだことはないけども、琵琶湖にもビーチを楽しめるような場所があると良いのになあと思うが、きれいな砂浜がもう少ない印象。

子供のころ40年前はまだ新海浜にしても松原にしても海水浴客でにぎわっていたのを覚えている。今も行けばまだまだ遊べるとは思うけども、競って場所取りするようなこともなく、広い面積を独り占めに近いような少し寂しく心配な状況。
2021年06月13日
物事に興味を持つということは良いことだなあと思う。今日は織物とは直接関係のないことだけども鯨香の話なんかをいろいろと話したり。鯨なんてほとんど縁のない話でさらに鯨香なんてもっと縁のない話に思えるけども、臭いクジラの結石のようなものが逆に非常に価値のある高価なものであるというのは面白い話で、それを見つける側の幸運や一方でそういうものを求める側の価値観のような辺りがマニアックで面白い。

私も高校生の頃に化石を探しに京都の深草に行ったことがある。山を削った工事現場で化石を探す、見つけてもいくらの価値のないものだろうけども、その時は化石に興味を持っていたので化石が宝のように思えていたと思う。周りの誰も興味を持っていなくても、自分が興味を持っていればそれが価値だろうと思う。

私が麻布を見るときに、自分なりの評価をする。たとえば、多賀の茶店にあったランチョマットの麻布が絣で、糸遣いが今の細い糸の倍くらい細い。今作ることが難しい布ということで、茶店が高級料亭を超えた世界を持っていたりする。そういうところにこだわりをもってお店をつくっておられたりするあたりが伝わってくる。

あの布を手に入れようと思うと大変苦労するだろうけど、手に入った布を自分のお店でお客さんの目に留まるようなアイテムに落とし込んで使うというような粋な計らいは、料理と同じような価値があるだろうと思う。それがさりげないほど粋な計らい。普通の人が気が付かない自分だけが気づく価値感というものがあってこそで、それが作り出す側が分かる価値観なんだろうと思うといえば大げさだけど、そういう布を見て布自身がそれを作った人の思いを語るのを感じてしまうのは本質的なものなんだと思う。

私自身が、林与の近江上布の20枚くらいのハギレを初めて見た時に、誰がこんな趣のある世界を作り上げたのか不思議に思ってすごい世界があるんだなあと思った。それが何年も後に、私の家で何十年か前に作っていたものだと知ったときに、びっくりして、また、さらに何年もあとに、そういうのがハギレで何千種類も残っているのを知って、今は過疎化の進む田舎だけど昔は覚悟からしてすごかったんだなあと思うし、その活気を今の日本の繊維業界に取り戻したいなあと思う。世界に注目されるってと思うが、覚悟は普通の何倍も必要で、結局はそういう覚悟が世界の高級ブランドが求める日本の織物の世界の一つなんだろうと思う。

自分のために働くでなく、他の人のために働いていた人たちが作り出せるような世界で、そういう世界を日本が失ったときに、日本のものづくりの肝が消えてしまって、普通になって、自分自身が食べていくのも逆に自ずと難しくなる形なのかなあと。人同士の関係が希薄になると日本のものづくりが衰退するようなことはあるだろう。
2021年06月12日
昨日からシャトル織機3台の調整。耳が綺麗に織れなくて苦戦していたが解決したもののオーガニックの生成の台だけは耳そばを織るのに苦戦中、調子を出すのに時間がもう少しかかるだろう。

整経でもオーガニックの糸は癖があって、やっぱりオーガニックなんだなあと思うところがある。オーガニックの糸と普通の糸は同じみたいにいう人もいるけども、実際に使っている立場からすれば、同じリネンの同じ糸でも、オーガニックの糸というのは問題が多いのが分かる。

問題が多くてもそれがオーガニックで大事にしたいところ。問題が多くても手を掛けることで問題をクリアできることは多いので、逆にそういう問題を取り除こうとしてオーガニックの糸を普通の糸のような工程に落とし込むような流れはやめてほしい。オーガニックの糸はオーガニックの糸の問題を抱えていて使い行くくてもそれをどう味わってゆくか。

オーガニック認証にしても、商業的に成り立たせるというようなところに重点が置かれていて、下手すると日本の石油業界のハイオクや製鉄業界の高品質偽装、自動車業界の車検偽装とかに陥りやすい。いつのまにか日本企業も大手企業ほど基本的なところでの偽装が増えてしまっている。繊維業界というのは昔からそういう産地偽装が起こりがちで、謳うことで楽に売り抜けるみたいなことが多く行われるが、その謳いの部分が嘘であることも多いのである。
2021年06月09日
糸が染まって巻き上がってくるなど糸の準備が終わってそろそろ本格的に何台も織機を動かしだすタイミング。あと1週間もすれば、整経、機替え、縦繋ぎ、織が次から次にという感じに6、7、8月とはなりそう。

コロナ禍というよりもコロナ以前から繊維業界においては仕事がすごく少なくなったみたいな状況で、仕事が埋まっているというのはありがたいことで、自社の企画案件などの優先順位を後回しにするような計画。

目の前のことに全力を注ぎこまないと一つの仕事も解決して前には進んでゆかないので、一瞬一瞬は貴重だなあと思う。昨日も、朝から巻き取りの件で、工場の2Fも夏の暑さを感じるなか1回勝負で失敗すれば、経糸が没になってしまうかしれない巻き取り。前回と同じような設定で荒巻をするも、やや糸が固い感じか、荒巻がふんわりとしてビームへの巻き取り時に食い込みが起こるのを補正。次からは一つ錘を増やして整経することにする。

同じ番手の糸を使っても、生の生成りやオフ白の糸と染めて糊を付けた糸では、整経時に糸が出てくるときの抵抗が全く違って、そういうのは整経時の手で引っ張ったときの重さの感覚で加減をするのだけども、それもある意味本当に怖い話だなあと思ってはいる。重いと思って錘を減らして軽くなりすぎて失敗とか、軽いと思って錘を増やして重すぎてしっぱいとか、うまく行けばそれが正解なのだという割り切りがないと、過去に取ったデータがすべてではない。
2021年06月08日
午前中は、なかなかいろんなことが難しい状況で、例えばプリントアウト一つがうまく行かなく、携帯の電池切れや、ドライバのインストール、振り込みのことや、海外からの振り込みのことなど、トラブルな午前中。それでもある程度、午前中に問題を解決して、昼過ぎに少し休憩を取って、午後。

午後はいろんな物事がうまく行った感じ、いろんなことをやったので一つ二つはうまく行かないこともあったけども、いくつもの作業を行うことができた。急に暑くなってきたので、麻の生地が必要ということでいろんな方が生地を探し始めておられる印象。

工場の中は、6月いっぱいは埋まってしまって、7月末くらいまではそのほかのことをやっているうちに過ぎてしまうだろう。今日は朝、染をやろうとしたけども、ちょっと予定変更でごちゃごちゃな午前中になってしまった。

夜には、一つの整経が終わり、午後にはおじいさんのところの次の糸も手に入り、次の整経の準備も出来て、明日から繋ぐ予定。ウェディング用の生地もオーガニックリネンを織って作り上げるが、それも明日から繋ぐ予定。

夜中には、ちょっと問題があるのが見つかって残念ではあったが、とりあえず、問題のない部分から使って、問題のある分は自分で使うなどして問題を吸収しようと考えている。
2021年06月07日
国策や国税を誘導して好き放題の経営やれる国って旧の共産主義国家であったような駄目な形。日本でもこのコロナ禍で、生活保護申請者が増えているというのに、そういう輩は自分が国の金を集めようとするばかりで、国の金を国民の命を救うために流そうとはしない。

生活保護レベルの人にお金を貸してどうするの?アホじゃないのかと思う。生活が難しいレベルの人にお金を貸して借金状態に貶めるという愚行。より解決が難しい状態を作り出す下手糞な政策。その一方で、大義名分で変に法律をゆがめて裏で一部の企業が利益があがるようにしたり、国税を裏で一部の企業に誘導するような行為。そういうのは行政OBが絡んでやりがちで。

気持ちの悪い国になってしまったなあと。力をもった頭の良い人たちが気持ちの悪いことをやりすぎで、人を欺くばかりの行為。なんの世の中のためにもなっていないのに、罪悪感もなく国民のお金を自分たちが手にしようとしている。

消費税も払いたくない消費税還付のある輸出企業が消費税値上げを訴えているけど、おかしな話で、世の中のために消費税値上げをいうなら消費税還付をするべきではないだろう。自分のことしか見えずに他人に負担を強いてそれが世の中のためみたいに経団連のような大企業が集まったところが言ってしまって、ほんと日本の経営者も世の中のことを考えていない。それやってたらそういう企業だけ儲かって、消費税を普通に負担している企業はつぶれていく。国民生活も同じく消費税値上げで苦しくなってゆく。

普通考えたら、国の機能って逆に働くべきだろうけども、消費税ですらもが一部の利益のために機能してしまっている。円安加工貿易国型のモデルがうまく行きにくくなったときに、消費税という手法で加工貿易国型を成り立たせようとして、国内に一部の勝ち組と多くの負け組を作ってしまう、企業的な階級社会。また、行政の許認可が絡んで、産業的な階級社会を生み出す。
2021年06月06日
ブランドや会社やってるひとと接していると普通の感覚がないのが普通で、普通の感覚で仕事していたら普通のブランドや会社に終わってしまうのが普通。

普通に憧れて特別にみられたいとか、それが案外ウイグルの問題だったりもする。自分が安く買って安く売って何兆とか何千億もの利益を上げてどうして人々の生活を支えられるのかという問題に向き合っていない日本の大手。特別なものを安くこそ、国内でもそうだけど階級社会を助長し貧困を招くだけのこと。

どんどんと階級社会を助長し、強いものが弱者を食いつぶしてが普通の日本の繊維業界。私が問屋さんやコンバーターの方の仕事を低く見ているのも、看守みたいな感覚でおられるあたりが前提で、そういう気持ちの悪い感覚から直して行かないと駄目で、それがなぜか日本のエシカルな世界になってたりが、エシカルなことが面倒だといわれるオーガニックコットン協会だったりが最悪で。ミイラ取りがミイラな現実の日本のオーガニックの大手。

そんな風になったらオーガニックはやめたほうがましで、刺すべきは刺しとかないとで、十重に裏のそういう社会も承知で、自分に親しい人がそういうのを信じて動かれるのに釘を刺してしまって、自分自身が両親の呵責に悩むこともある。あるイベントでGOTSを掲げられて動かれていた方に裏の本当の話をするとすぐにPRをやめられるのをみて、本当の人の気持ちが分かる人なんだと思う。私を信じてくださった分、私も覚悟はあるし、OTSにしてもいい加減なことを言ったりやったら、単なる偽装認証でダメそのもの。繊維をまともにやっている人じゃない人が認証が無理だなあと思うのはそのあたりで、繊維業界のつながりも大事にしないで、それを牛耳って上から目線で背負っていく覚悟もなく、指導とか意味不明の子供たち。

JOCAの理事長やってた人や副理事長が私が普通の指摘で反論が難しく、逃げるばかりで、信じている消費者を守れるのかの話。自分たちの問題をそれを信じる人たちが駄目なんですよとか、最低な日本の繊維のものづくりをしらない大手のオーガニック。責任をかぶって自分がやることがオーガニックの基本なのにそういう覚悟もなく行政的で、若い人たちに譲られたというけど、10年以上そんなふうに日本の大手のオーガニックが動いてしまったのが商業主義的にオーガニックやエシカルが脱した原因。自分が底辺を嫌がってる人が偉そうなのが階級社会をつくる一番駄目な感覚。

なんで10年以上理事長やってきた人がどうしようもない人でそれは業者が勝手にやってるだけで自分には責任がないで消費者の騙されるを作り出して放置なの?その程度の輩だから、私が厳しく駄目だと指摘。権威主義というのはそんなもので責任逃れで偉そうにで実際がハチャメチャで、偽装の温床。それがウイグルの問題にもつながってすごくポジティブなことが日本の権威主義が実際はすごくマイナスな奴隷制度を生み出していたり。それは私が日本の繊維業界の矛盾そのもので断ち切らないとと思うところ。
2021年06月05日
今日も朝から整経を一本巻き終えてそれを巻き取って織機に乗せて、体力も使う必要がああるときにはそれなりに使って元気に空腹気味だったので、ご飯を食べに行こうということで、お昼過ぎに愛東マーガレットステーション近くの台湾美食屋。

久しぶりの台湾美食屋で、私はチンジャオロースー定食セット、スタッフは餃子定食セット。セットにはラーメンが付いてきて、私はちょっと辛めの台湾ラーメン。スタッフは豚骨ラーメン。おっさんというのはピーマンの苦さが好きだったりとややこしいだろうけどそれが体内の毒を解するんだろうと思う。ボリューム感が私好みで満腹で、戻ってお腹いっぱいで、ちょっと休憩をはさんでから午後3時半から再スタート。

再スタートして出荷の案件を数件済ませて、戻ってからは次の整経のスタート。そして、キッチンクロスを染める案件をスタッフと準備。私以上に、スタッフが染めることを楽しみにしてくれているだろう。

なんか今日も充実した一日で、横柄な言葉ではあるがいろいろと仕事があって働けることは良いことだなあと思う。作業は作業でそれなりに進めてはいるものの、一日が充実の中で過ぎてゆく。来週は、インターン生と一緒にキッチンクロスの染の実践。晴れると外で染の作業をできて良いのにと思う。
2021年06月03日
6月に入って、梅雨が明けて夏真っ盛りのような毎日。4月5月の雨、雨、雨が終わったのだろうか。林与の夏の暑さの中での仕事が始まるのかと思うと、夏を喜んでばかりもいられない話ではある。

昨日は染糸が上がって来て、朝におじいさんのところに持っていくと、前に投入した糸を巻いていてくれた。3月には入院をしておられたので元気そうに巻いててくださるのをみて安心する。次からスタッフとインターン生だけでも持って行けるように一緒に乗って、道の駅に寄った後に、天気がよいので近くの依智秦氏古墳群とダムの上にある泉を見に行った。

ダムの周囲を車で走っているときに、周辺の木の上の野生の猿を何度も見かけることがあって、そういうのが新鮮ではあるが、私一人だと見つけられていないだろう。若い二人は簡単にそういうのを見つけるので、やはり私よりもいろんな周りの物事が見えているところがあるような気がする。私の中では車で走っている時にはそこは見る必要のない場所になってるんだろう。

1年以上ぶりに泉に訪れたが、まだそれほど暑くなく平日なので人がいないような状況で、森林の香りに包まれて和める。会社に戻って道の駅で買ったイチゴをみんなで食べて仕事再開。月末出荷の件を優先して対応してしまっていて、出荷や請求書関係が溜まってしまっていたので作業に取り掛かる。

夕方には、フィンランドのデザイナーさんに初めて生地を送るためにEMS発送で、八日市の郵便局。フィンランドには初めて荷物をおくるけども、多分大丈夫だろう、EMSもだんだんと手書きでの発送ができなくなるようである。送料が10mほどで6kgちょっとなのに16000円。重量制で一番安いだろうEMSで16000円なので、サイズ制のFEDEXやDHLだと5万くらいはするだろう。ヨーロッパのブランドが林与の生地で1着のサンプルを作ろうとしても、巻いた10mほどの着分用のサンプル生地代とEMSやFEDEX送料と税金で10万円コースの話になってしまう。こういうのが気軽には日本の生地をヨーロッパのブランドが使えない理由につながってくる。

海外の有名ブランドでも、展示会で探しておられる生地の値段というのは10ドル程度が普通で、20ドルとなるとなかなか難しいゾーン、そういう1m10ドルの生地でも同じように5万とかの送料と関税がかかってしまうと、8万とか9万円。1m10ドルの生地を10m買うのに8万円、9万円払えるのかというと難しい話だろう。構造的な問題があるなあと思う。フランスやイタリアのブランドの場合にはVATコードとか相手が教えてくれないこともあるので、FEDEXやDHLでないと荷物が届かない。フランスやイタリアの郵便は国内でも駄目だといわれているが。

あと、フィンランド向けなのか、ヨーロッパ向けなのかは知らないが、郵便局の職員さんがいうのには、ぼろ布が輸入禁止らしいようで、今の時代の産業廃棄物輸入禁止の流れなのか、ぼろ布に潜む虫などを入国させないためか、理由は定かではないが、そんな規制があるのを、今日初めて知った。