for English speakers: Welcome to HayashiyoWelcome to Hayashiyo
リネンや麻を織る日々をつづっています。
ホームリネン日記2021年8月
2021年8月
リネン日記:16
2021年08月31日
食物を育てることは地球温暖化問題を防ぐためにも大事だろうと思う。それが地球に降り注ぐ太陽の熱を固形化することにつながるから。そういう食物は燃やさないほうがよいだろう、葉や枝が落ちた時には土として残すべきだろう。そしてそこに動植物が育まれる。

河川周辺の雑草なども人々からすれば存在は迷惑でしかないけどもそれが実際には自然が自然を守ろうとする行為。快適を求めるとどうしても温暖化を進めることになってしまうのが普通。人々が求める快適という概念の中には、人と人が認める動植物以外は存在を認めないところがあり、その存在がなくなったときには自然の連鎖がなくなる。結局は、砂漠環境の中でスプリンクラーを回して人工的に植物を育てるというようなのが理想だったりする。人々を支えるには偏りすぎた自然。

田舎というのは経済が回らないから駄目なことのように思われるけども、自然が残っているという要素がある。人間に不快な植物も自然と生えていたりする。人の管理が行き届いていないあたり、人々にとっては不快だろうけどもそれが自然というもので、地球温暖化を避けるためにはそういう人々にとって不快な要素を受け入れることも必要だろう。

でも、そういう不快な要素を受け入れるほど人には許容力はないので、地球温暖化という問題は加速する一方でしかなかろう。地球温暖化を受け入れて加速化する砂漠化の中で、人々がどう生きてゆくかを考えていくことも一つの方法ではあろう。

50度を超える場所に住み続けるということを想定しているけども、そこを自然に戻すことで50度を超える場所も30度に戻るだろう。道端に生える雑草にしても光合成でCO2をすごい勢いで吸収してくれる塊なのであって、それは邪魔で、ビルの屋上や側面の人が作る緑化を理想としていても、桁が違う話。

私自身はたまにしか他県に行かないが、国道を走っていてほとんどの場所で雑草が生えまくっている滋賀県というのは温暖化に巻き込まれていてもまだまだ生き延びられるんだろうなあと思う。他県に行くと国道沿いはショッピング街や住宅街が続いていて雑草をあまり見かけることがなくなる。廃墟みたいな場所は自然に戻していってあげることも大事だろうと思う。地球温暖化を考えるときに、開発した場所を自然に戻し、人が活動しない場所を作り出して行くことも一つの方法だろう。

リニアって本当に必要だろうか? すでにある新幹線ですらもキャパが残っている状況で、東京大坂の2時間を1時間にするためとか、我慢できない人類はやはり地球温暖化に向いているだろうと思う。たとえば中国でもリニアは600円ほどで乗れるけど、同じ距離を60円で乗れる地下鉄をほとんどの人は使う。地球温暖化防止のためにはより多くの人が混み合いながらも活用している地下鉄だろう。

サステイナブルを考えるときに、今まで何十年も続いてきたことを無理やり変えていくことが本当にサステイナブルなのか、今まで何十年も続いてきたことが儲からなくなったから、単に、持続性のないビジネスチャンスとしての一過性のサステイナブルではないのかと思う。

海外の織物工場に行くと子供たちが織物をしている。それをみてどう思うか、大人たちが自分たちが仕事するのが面倒なのである。日本も同じ風潮があるとは思う。結局海外の児童労働がなくならないのは、日本でそんな仕事はしたくないを海外に持って行って海外の大人たちがそんな仕事はしたくないと子供たちが仕事しているというのが現実の実態なのかなあと思う。
2021年08月29日
ミックス粉と卵とキャベツを使ってお好み焼きを焼くことが最近多い。林与は大食いなので、普通のサイズの3人前くらいを一度に食べたりもする。お好み焼きを食べていると気が付くのが、キャベツの4分の1で、普通サイズの3人前が出来てしまうのでびっくりである。

自分ひとりだったら外で外食するよりも、自分としては十分豪華で満足ができる食べ物で、キャベツもたっぷりなので健康的だと思う。ちなみに肉とかイカとかエビは使わないがおいしい。私自身そういうので十分に満足ができたりするところが、どこでも生きてゆけるような自分自身の強い部分だろうなあと思う。

コロナ以前は中国の展示会に出展するために中国にも行ってたけど、一番好きな中華料理がチャーハンで、他の人はあまり見向きもしないが、一人それを喜んで食べていたりする。シンプルなものにおいしさを感じるところが好きだったりする。

自分自身が価値観を持つことは大事でそれが仕事にも生きているところがある。麻の世界の価値にしても、自分自身がどう思うかが非常に大事だと思う。有名な糸を使っているからとか、高級な糸を使っているから価値があるとかじゃなくて、有名な糸や高級な糸を自分が使ってみて自分なりに料理してみて良い糸なのかどうかを評価できることも大事。

一つの仕事をするときにも、何種類かの糸をテストしてから仕事することが最近は多くなってしまっている。糸の銘柄じゃなく糸のロット差とかのレベルの話になって来て、よく言われるどこの糸を使ってますかとかじゃなくて、実際に本番で使う糸の問題をそれなりにテストして把握してから使うということもそれなりにまとまった仕事の場合にはすることが多い。
2021年08月27日
狂牛病のときに、大手の牛丼屋がたぶんメキシコだったかの専用牧場で育てた6か月の子牛を使っているというポスターをみて、さすが吉野家すごいなあと思ったけど、その後、吉野家が使ってたのが普通に流れているアメリカのショートプレートだという事実。大手のでっち上げというのは恐ろしいレベルだなあと思った。

ハンバーガーショップの大手も中国が鳥インフルで中国の国の指導で中国の肉屋の店頭からほとんど鶏肉が消えたタイミングで、日本では中国産の鶏肉で過去最大規模のチキンナゲットフェア。そのあと鶏肉はタイ産に全面移行したようだけども、大手のやることはブラックボックス的で利益重視で怖いなあと思った。

それぞれの業界の一番クラスが、消費者騙しの無責任なことを平気で利益重視にやってしまうというのは怖い話で、そうでないと安くは売れないし安心を謳えないようなところがあるんだろうと。

今、ファーストフードレストランにいても、自分で寿司も作れるようにはならないし、牛丼も、ハンバーガーも一から作れるようにはならない。現場で働いている人も何も分からないままというのが普通。

百貨店の有名な?生地屋さんで、全部国産生地と謳っている生地が輸入生地を加工したものだったりも売り場の方も知らずにとかも、大手の元気そうなところほどそういうことで安く生地が提供できているような裏があったり。産地みたいなものは産地志向や安心のために謳われながらもそれが事実でないことが多いものである。大手の商品というのはそういうところがある。

2000年過ぎの大手SPAの最初の安価なリネンの謳いはオーストリアの紡績工場でつくられた糸ということだったけど??? 麻業界でも不思議な気分でいる人は多いだろう。謳いがブラックボックスそのものなのである。オーストリアのフラックス業者は出会ったことがあるけども紡績工場は聞いたことがない。

リネンにも詳しいリネン関連の仕事をされているオーストリアに長年住んでいた人にも尋ねたけども、オーストリアで紡績されたリネン糸の話は聞いたことがないらしく、誰か知っておられる方、また情報持っておられる方があったら教えてください。
2021年08月26日
今日、繊維関連の工場の社長とリネンの糸の話をする機会があって、ある銘柄のリネン糸の品質が落ちてしまったという話をされていて、私が持つのと同じような印象。私自身のリネン糸に対する対策も2重3重に講じてはいるので、その社長も私の考えをよく理解くださる。

リネンの糸の品質は落ちながらも、この10年ほどリネン価格は上がり続けている感じである。日本国内はアパレル関連が良くない状況にあるものの、世界的な注目素材はリネンとかヘンプが1番か2番だろうと思う。地球温暖化の影響とサステイナブルというキーワードの両方に当てはまる素材。トレンド素材で値段が上がるのも仕方ないのかと思える。

一方、国内はコロナの影響があり百貨店やアパレルが苦境で、高級アパレル向けの需要はコロナ前の4分の1あるかないかくらいであろう。仕事がテレワークとなるとワイシャツもジャケットも不要になってきて自宅で普段着で仕事の流れ。冠婚葬祭も自粛ムードであっても小規模。パーティ、祝賀会、慰労会なども自粛で、新しい洋服の必要にはならないのは普通。これがこのあと、最低でも1年から2年は続きそうで、5年なのか10年なのか。

林与の場合は、工場の中に織機だけがあって織機を動かして織っている織物工場ではないので、整経機があったり、チーズワインダーがあったり、糸の在庫があったり、検反機があったり、ミシンも持っていたり、生地の在庫があったりと仕事する要素が織るだけでなく、多種多様な作業を抱えていて、一つの仕事の依頼を受けて織物をつくっていると作業に追われて仕事している間にすぐに1週間1か月1年が経ってしまう。

いろいろとやっているうちにこのコロナも解決するだろうし、また、コロナ以上の新しい問題が世界的に起こっているかもしれない。でも、地道にいろいろとやっていることが大事でいろいろとやっているうちは大きなマイナスはないし、力が衰えることもないだろう。今日お会いした社長さんも織物業ではないけども、その分野でいろいろなことをやっておられ、私が頼んだ仕事も私のリクエストを果たそうといろいろと試してくださって、その分野での第一人者。
2021年08月25日
コロナは国の政策で拡大するべくして拡大した感があるけども、医療の逼迫がとうとう見えだしてきた。入院でしか救えない命があるのに感染しても自宅療養というような、1年前のニューヨークで起きたようなことが今日本で起こっている。

子供たちに感染が広まらなければよいと思うが、学校行事を制限する一方でパラリンピックを観戦させようとしているのはあまりにリスクが高すぎないか。バルブ方式も糞もない。もう東京都はコロナが蔓延してしまって行政もお手上げの状況でまだ追加で子供たちを巻き添えにするのか。

なぜ、本来は守るべき学童を動員してコロナのリスクに晒したいのかが理解できない、バッハが希望しているということだけども、日本の政治家がバッハをもてなすために学童たちを犠牲にする神経が理解できない。彼はオリンピック関係者に課せられたルールも守らずに銀座をぶらぶらした人で、ルールを課しているトップがものごとを軽く考えすぎている。身分の違いというものだろうか、そんなルールに反しても罰せられないような身分の違いを見せるべきではない。おなじことを選手がやったら出場資格を失うはずだ。

厚生労働省もオリンピック関係者のラムダ株の件を認識しながら隠匿していたというような、ありえないことも裏で起きていた。デルタ株ということで止まっているけど、もうラムダ株も広がっているだろうけども調査する気も公表する気もないであろう厚生労働省。この国の政治家や役人たちは変われない、駄目な代表格の政治家がいつまでも比例代表で当選とか。選挙制度自体が出来レースの様。野党も似たようなところがあって会社が違うだけのようなあたり。政党なんてものが党議拘束なんてものに縛っているから、国民の代表である国会議員ですら自分の意見を言えないというシステムに、党に対しての何百億円もの助成金。献金をなくすために助成したのに、政党助成金プラス政治献金で2倍おいしい状態。どこまでも腹黒さが続く。
2021年08月24日
日本の大手SPAのページから今まで一番に謳っていた新疆綿の文字がすべて消えた。今は、インド綿という文字がちらほらで、やり玉にあがっているオーガニックコットンよりも、インド綿がエシカルに響いている。原産国も中国が消えた。なんかマクドナルドっぽい?コットン製品はすべてオーガニックコットンで謳ってきたのも消費者に伝えずに変更なのか。いままで、詳しくエシカルな活動を騙って来たのに、いきなり隠匿体質に変更では、エシカル面での一貫性がない。

オーガニックコットンが良いコンセプトをもってスタートしているのに、それを高いからリーズナブルなオーガニックコットンをとやったのが、オーガニックコットンに対して高いお金を出したくない大手SPA、それこそがオーガニックコットンの本質を評価しない大手SPAの問題そのものだろうとは思う。

オーガニックコットンがそもそも価値があったのはハンドピックされたからなのだけど、ハンドピックを悪いことのように言って、機械化してしまってオーガニックコットンが増えると、ハンドピックでやってたオーガニックコットンは、マシンピックのオーガニックコットンとの競争に飲まれて消えて行くしかない。

それは日本の繊維業界が、大手SPAによる海外生産で飲まれて消えて行くしかないのと似ている。エシカルでもなんでもなくサステイナブルでもなく、勝ち負け、損得の世界そのもの。数社が繊維業界を独占状態にしてエシカルはないだろうと思う。世界一レベルのものにそれなりの対価も払いたくなく、繊維業界の価値感すらもつぶして独り占めして利益を上げたいというだけのこと。日本の繊維業界のノウハウを海外でアプライしてばかりでなく、本当のノウハウをもっている日本の国内企業と共栄共存の精神を日本の大手SPAも持たないか。それがサステイナブルな精神。安く買っては、普通の勝ち負け重視の商売の世界で、アンサステイナブルに通じる。

今のにわか的な国際認証機関のいい加減な商業主義的な問題を叩いて、繊維の世界で経験を持ったプロたちが正しく導けるくらいでないとオーガニックやエシカルは難しいと思う。ハンドピックするの悪いことじゃないよ、ちゃんとそれにお金払いたくない人たちがオーガニックで儲けようとしているのが、独占したいモサントの問題と同じで駄目なこと。商業オーガニックにもモサントと同じような要素がある。オーガニックに競争を持ち込んでエシカルとかサステイナブルとかでは意味がない。
2021年08月22日
地道に仕事していて、理事長やってたMさんやA社代表の副理事長を長年やってきた方が消費者レベルじゃなく、現実的なオーガニックの世界を軽んじて商業レベルのオーガニックに落ちて、消費者騙しレベル。そのものが日本のオーガニックの大きな問題で、日本の消費者騙しなオーガニックが国際認証や日本のオーガニックではびこってしまっている。人としてのモラルもなく、国際会議でなまった英語聞いていると眠いんですよとか、人の心もない人がエシカルが面倒なんですよと、日本のオーガニックコットンを牛耳ってしまって、本当に一番にそういう人はオーガニックの世界からは日本の消費者のためにも消えたほうがマシな話。理事長も副理事長も次に譲られて、いい加減にだらしなくやったことの営利主義的で無責任な感覚は無くしてほしい。

GOTSは本当に営利主義の集まりになって、昔からの繊維のプロすらの普通の概念もなかったりする。なんでポリエステル混ぜて、オーガニックなの。オーガニックでもないものにラベル付ければオーガニックでは消費者騙しそのもの。ほんと繊維の基本も理解せずに利権主義で怖い。ポリエステル混ぜるだけで天然繊維の性質がごろっと変わってしまう。オーガニック推進で、捨てるのも難しくなるものをオーガニック認定、しかもマイクロファイバー問題が起こるのもわからない人たちがGOTSレベルで、それを推進で仕事で国際会議に時間もお金も使ってては素人すぎる。

面倒なじいさんやねえちゃんがまともに働いたらと思うのが国際認証レベル。そういうのをオーガニックを信じて買って騙されたで済む問題じゃないのを分からないと認証の意味すらもないのが日本のだらしない認証機関のトップのどうでもよい爺さんレベル。もっとまともな日本の繊維の業界があったのに、日本の従来からのオーガニックじゃなくても日本の天然繊維の世界のほうが厳格でましそのもの。オーガニックを騙りどこまで落ちてしまったんだろうと思う。

たとえば、オレンジジュースでも、100%だからジュースという日本的な規定があって、日本人はそれをジュースだと信じている。でも、海外行けば砂糖入れてもオレンジジュース。それを輸入すれば安く手に入るオレンジジュースみたいに考える人たちがいると、それは日本人騙しになってしまうのと同じ問題。
2021年08月20日
今日は、朝から巻き取りを終えて新しく縦繋ぎ。涼しい工場の中、3分の1ほど繋いでいてくれる、夕方には出荷の案件を済ませて、私が夜3分の1ほど繋いで、明日また残りの4分の1ほどスタッフに任せる。

出荷が終わったのは8時くらいだったけども、いつもよりは早めに運送会社に持っていけたので、担当の方もハッピーな荷受け。締め切りギリギリで、トラックの出発ギリギリに大きな荷物を持ち込むと、積んだ荷物を降ろして積みなおししてもらうなど迷惑が掛かるので、今日は早めの出荷完了。

私自身が、織物の仕事を評価しているところは地道な仕事であるというところ。





2021年08月19日
今日は次の織物に取り掛かるため、残った糸を固めてそれを使いきれるように分割する作業をしようとするも、スタッフがその意味が理解しにくいようで、大まかに説明するも、私がしようとすることを細かく説明しないと理解してもらうのは無理かなあと思い。そのために必要となってくる、糸量の計算を説明する。

私自身が作業をしているときには、自分で仕事を組み立てて前に進めていくために、かなりの計算を行っているが、一般的に織物工場の現場の人というのは与えられた作業をするだけの感じがほとんど。自分の使っている糸が何番手くらいかはしっていても、どれだけ在庫があってどれだけ使うのかとか、足りないとすれば何キロ足りないとか計算できる人は少ない。

今は、必要な糸を必要なだけ染めて作業をすることが多いので、厳密な糸量計算ができないと作業を前に進めていくことが出来ない。それほど難しくはない計算なのだが、今まで多くの現場の方と接してきてそういうのを当たり前にできる人というのは少ない。できたからといって大したこともない基本のことなのだけども、そういう自分が作業を理解して準備して進めていくための基本のことも分からないままに与えられた仕事をしているのがほとんど。理解できていないと失敗も増えるし、一回一回細かな説明が必要となってくる。

私自身は仕事に就いた最初から教えてもらわなくても糸量の計算とかも自分でネットとかで探して仕事に活用をしているがなかなかそういう人は少なく、教えてもらっても、また次も教えるの繰り返しで、できないままが続いてしまうもの。今回のスタッフには覚悟決めてもらって糸量の計算ができるようになってもらおうと、半日使って、糸量の計算の基本を教え、それを使って整経のための糸を分割するための計算方法を覚えてもらう。

自分で糸量計算の基本をマスターして、自分で自分の作業の準備ができるようになると、
他の人に助けてもらわなくても仕事を前に進めることができるようになり、仕事もあたえられた作業をするのではなく、自分自身が分かって作業を前に進めていけるようになる。一般的に、地場産業での現場の人というのは、与えられた作業をこなしているだけのケースが多く、自分で組み立てて作業をしていける人というのは少ない。

スタッフもまだ半年なので分からないことが多いままに目の前の作業をこなしてくれているんだろうとは思うので、作業には慣れただろうし、そろそろすべて意味が見えて作業してもらうようになってもらおうと糸量の計算という基本から。午後からは作業したけども、帰り掛けに計算を教えたノートを持って帰って復習してくるようで明日朝に簡単な問題を出してみよう。学生だと当たり前に吸収できることでも社会人だと吸収できなくなることも多いのが今の日本の仕事で、繊維業界の衰退とも絡んでいると思う。
2021年08月15日
10年前には中国の上海の展示会で、上海新国際センターでの展示会、最後のあたりにヒマラヤホテルなどできたが、そのヒマラヤホテルが苦境に陥っているというのをニュースで知った。

周辺でも一番高いホテルということで、知り合いの方が宿泊されていたのだが、その辺りの場所もコロナの影響も大きいのであろう、国際的な博覧会が行われなくなってしまって、なかのモールもお店がほとんど閉店してしまって廃墟状態。

上海で思い出すのが、タクシーはたくさんあっても乗せてくれるタクシーをみつけることは難しいことで、タクシーは当てにしてはいけない。一番安心なのは地下鉄を活用するという結論。

中国も、私が一番、観光したいのは都市部ではなくて、桂林とか、四川省とか、田舎のほう。あと、徐福村にも行ってみたい。

こんなこと書いていたらいつの間にか寝てしまって、夢を見た。ホテルの部屋に荷物を置いたまま地下鉄に乗ってしまって、まったくの手ぶらで空港に向かい、パスポートもホテルの部屋、途中でそれに気が付いてホテルに戻らないといけないのだが、それをすると飛行機には間に合わなくなるから焦っているという夢。無茶苦茶結構豪華なホテルに泊まっていたのが不思議で、誰が勝手に設定した私の夢なんだろう。不本意な夢だけども、久しぶりに50過ぎて寝ている間に夢を見られその夢を記憶している、子供のころみたいで幸せな気もしてはいる。現実的には焦ることなくあきらめて、荷物とパスポートをホテルに取りに戻って空港で翌日の片道チケットを買うだろう。

現実のほうが素敵で、イタリアのローマで打ち上げに誘っていただいて、本当においしいものをいっぱい食べて飲んで満喫のあと、他の皆さんとはさきに一人ホテルに戻る途中で、2度地下鉄で乗り過ごして地下鉄構内で次の地下鉄を待っていると閉じ込められそうになってなんとか門衛さんが最後鍵を閉めるのを見つけて外に出ると真夜中すぎに目の前には突然ライトアップされた真夜中の大聖堂、運命的に導かれた気もした。

でもそこからが一休さんならぬ、林与さん。終電もすぎたあとに、ホテルに手持ち現金が許すのは200円ほどでタクシーにも乗れない。地図も自分のホテルの名刺も住所もない。覚えているのはホテル近くの駅の名前CADORNA。そういや、路面電車がホテルの前を通っていたかで、まだ路面電車に乗ってその駅まで戻るに掛ける。路面電車の最終に乗ることが出来て、なんとかホテルに戻れた。しかも路面電車も乗りたいけどあこがれで乗りたかったけども目的地もなく乗り方すらもが調べておらず分からずに躊躇していた案件でパスしてたのに、無理やりだけどその夢も必要に応じて無意識に達っせたとか。
2021年08月14日
今日はそれほどの雨ではなかったのだが、全国的な長雨ということで、隣に流れる安壺川をみると、なんとかなり危ない状況。場所によってはコンクリートの部分の上限まで50cmくらいまで迫っている。

まだ、コンクリートの壁の部分が終わっても土の部分があるのだけども、その土の部分の下のほうには、かなり大きな木が時々生えていて、これが根元から水に流されて倒れたりすると、ゴミを集めて堤防の決壊につながったりする可能性は高い。

裏の田んぼが完全な沼のようになってしまっていて、その田んぼよりも新しく造成された場所は低いので、新しく造成された場所に田んぼから水が流れ込んでいる。この周辺は雨がたいしたことないのに今まであまりみたことのない水量。

水に浸水してもよいような田んぼがバッファになっていたようなところがある、その田んぼから水が安壺川に抜けている。田んぼが水一杯で田んぼのフチを越境して新しい造成地に水が流れ出していて、造成されてかつての田んぼの地面よりもさらに土地が下がっているようなイメージを受ける。既存の田んぼの水がいっぱいの逃げ道が新しく造成されて住宅地というのも、今の雨もそれほどでない状況でここまで危険なら、台風が普通に襲ったときなら田んぼから新しく造成された土地に水が流れ出して危険すぎる状況。想定しないといけないことが想定も出来ておらない。
2021年08月13日
住んでいる周りでは雨が降って肌寒いくらいで済んでいるが、雨の被害というものは川が氾濫して決壊したり土砂崩れに結び付くと人々を襲う。家の近くを流れる川幅6mほどの川も子供のころに直線的に改修される前は、グネグネとしていて水害も頻発していたということである。

川には障害物になりそうなものを設置してはいけないという法則がある、たとえ木1本でも、横向けにつっかえるようなことがあれば、それが多くのごみを堰き止め、川を氾濫させるような原因になりかねない。

水害が起こるのは堤防よりも低い地域が多く堤防が決壊したときには危険が迫る。滋賀県にも天井川が多く、愛知川は天井川で、天井川というのは水田に水を引くのが容易なのだが、いざ氾濫すると周辺を水害を及ぼす。

愛知川もいつの昔かしれないけども、たぶん江戸時代くらいの昔は東円堂の流れと呼ばれる場所を流れていたということ。それが今の愛知川の場所に移って、その愛知川の名残の川が安壺川ということらしい、安壺川は宇曽川に合流する。

御幸橋が愛知川商人によってつくられる前は、愛知川の反対側の中山道付近は東円堂だったということらしく、たぶん、東円堂の農家の人たちが人を担いで渡しをやっていたのかなあと想像。

雨が降ってもそれほど今は水害を心配することがないことが当り前に思うが、今まだ70くらいの人たちは東円堂というのは水に浸かってしまうのが当り前であったような記憶を持っておられる。農業用水としての安壺川だけども、農業関係者が常に水害の警戒をして県などに訴え河川を改修することで水害が減ってきたのだと思うところがある。

6月末だったか、30分ほど今まで経験したことのない滝のような大雨が降った。すると、瞬く間に側溝はキャパオーバーで道には川のように水が流れ出した。正確な時間は測ってはいなかったが30分くらいの雨だったと思う、たかだか30分であそこまでひどいかと驚いた。3日降り続く雨だったりしたら、集落の家の玄関は道よりも70cmほど上がっているが床下浸水とかも十分にありうるだろうなあと思った。田んぼは沼と化すだろう。

異常気象に思うが、今後はこういうことが毎年ほど起こるようになるだろう。数年前の風の被害も異常すぎたし、雷が近くの電柱に落ちて林与の前の街路灯が点かなくなったとかは、50年ほど生きていて初めての話。

私は家庭の高熱費なんかに疎いので、家庭での電気代がエアコンを使っていると2万とか3万とかいう話を聞くとびっくりする。家庭用でも、エアコンってすごい電力消費なんだなあと。電気屋さんが普通の家でもエアコンを4台5台の家は、60アンペアとか引いておられるとか、普通の家もなかなか大変だなあと思う。
2021年08月08日
暑かった1週間、工場の中でエアコンもなくインターン生は乗り越えた。脱水症状にならないように水分補給などは自由に取るように薦めてはあるものの、慣れていない学生にとっては、暑い工場の中で1日中立ち仕事というのは、体力的にも精神的にもきついだろうと思う。

慣れの問題ではあるものの当たり前にこなして、1日中動き回って作業が進んでいるところなんかがあって、もう日本では難しくなってきている織物の一端が残っている。普通の織物に見えても、勝手におれるようなものを織っているわけでもなく、体力も必要だし、細かさも必要、頭も使う必要がある。

今日は最終日で一番最後にうまく終えるはずの巻き取り作業で大きな問題が発生。すべて記録などを正確に再現しながら、注意もしながら間違いもなく作業していても、麻糸というのは原糸のロットや染のロットが変われば、まったく性質が別物というあたり、微妙に糸に毛羽が多いとか硬いとかで、荒巻きがすこし柔らかく巻けたことにより、巻き取りが難しい問題。硬すぎると途中で糸の抵抗によって巻けなくなることも多いので、問題のない重さだと判断はしたがより硬く巻ける余地があったということだろう。

失敗はなくても、うまく行かないことがあるというのも見てもらって、暑い中、一生懸命に仕事しても、一度で糸代だけでも何十万円も失うということも普通にあるというのも見てもらって、それを乗り越えてやっているから林与の裏舞台だったりするのも経験してもらって、残る学生生活での創作活動するときの考え方に生かしてもらったり、将来、織物とは別の洋服の世界で活躍されるだろうけども、仕事で同じような問題にぶつかっても乗り越えて前に進んでいくのが当り前でないとそこで止まってしまっていては仕事もそこで終わり。

私自身が普段接するのが、独立して仕事されている方やブランドのオーナーさんも多く、私と近い感覚で仕事をされている方は多い。若い人で独立して仕事をやっていきたいとか気持ちをもっておられる学生さんにも話すのは、あなたも私も同じ舞台に立っているということ。経験があるからというよりも毎回毎回乗り越えているから続けられているというあたりがあるのを知ってもらっていろんな壁を越えて夢を実現してもらいたいなあと。

私も若いころに織機トラブルなんかにも立ち会うことが多かったが、知識はなくて非力でも、そういうトラブルの現場に立ち会って問題解決が自分の仕事みたいな感覚を、仕事の最初の時点から養っておくことは大事だろうと思う。

インターン生を駅まで送った後、スタッフと一緒に工場の中で耳が綺麗に織れない問題を検討。いろいろ原因や解決方法を議論するのは簡単でも実際に、解決方法を試そうとすると予期せぬ問題が起こったりしてそれがまた大変で、また、その解決方法が正しい解決方法ではないときに試す前の元の状態に戻さないと、元の状態に戻せないことが原因になって織機のコンディションが崩れ、織機の調整における抜け出すことの難しい迷子の状態に陥ってしまう。解決のアイデアだけで織機に大きすぎる変更を加えることはもとに戻のが大変になりリスクを伴う。それでも1時間ほどかけて、これが原因じゃないのかとおもうことを改善して試してみて耳が綺麗に織れるようになって自信をもってどんどん織ることができる状態に。耳が綺麗じゃない部分は、林与が自分で小物を作るのに活用すればよいだろうと思っているが、そういうのができないと材料も労力も無駄になり、全体を成り立たせてゆくことは難しい側面もある。キズの多い布でもキズの箇所を避けて作ればまったく問題なかったりするし、今の食品ロスとかにも通じるような話が、アパレルの世界では多々あることが多く、柔軟に対応して行ける力が必要だろうとは自分自身のものづくりの中でも思う。

まあ、サステイナビリティといいながらも、日本は続いているものごとでもどんどんと続きにくくしてしまうようなところがあって、変な新しいものを生み出してくる。代替フロンも、最初に大量に買い替えられた代替フロンはオゾン層を破壊するタイプだったが、それがまた、何十年もオゾン層を破壊し続けるとか。クリーンディーゼルも、ディーゼルの排ガスで何十年も地球環境を破壊し続けるとか、買い替え多分余計に地球環境を破壊しているようなことが多い。

日本も何十年もつづいてきた商店が、コンビニやショッピングモールに置き換わった。何十年もつづいてきた商店というのは、生活と商いが一体化していて環境負荷というものは低いが、コンビニなんかは労働力にしても正規の従業員やアルバイト契約でそれなりの売り上げを建てることが必須になってしまって、成り立たなければ、お店自体が損得勘定で捨てられてしまうような消耗品扱い。一つのモールやコンビニがうまく成り立っていてもその近くにまたモールやコンビニができて過当競争。取り合いは持続性とは相反する概念で、ギリギリ成り立つ程度が適度な状況。商売は儲けたらすごいというような風潮というのはもう過去の観念になりつつあると思うが、今の東京オリンピックなんかをみていてもスポーツを利用してお金の取り合いばっかりだなあと思う。
2021年08月05日
インターン4日目、晴天といえるほどの天気でもなかったけど蒸し暑い一日。工場の2Fでの作業は1Fと比べると多分5度くらいは温度が高いだろう。整経の経糸を建てる作業。

今日の作業は5分ほどの説明であとは単純に糸を整経のクレールに建てていくだけの作業なのだが、一日中立って動く作業、蒸し暑さ、慣れない作業という3つの要素がインターン生を苦しめる。過去にも経験した作業レベルではなく、将来にも経験した作業レベルではない忍耐の世界をこのインターンで一生に一度の経験としてでも経験をしてもらいたい。

今日の作業の終わりに、インターン生が今日が一番やばかったですみたいに、自分の限界との戦いがあったような話。普段、エアコンの効いた環境にいると、今の夏の暑さをもろに感じながらの作業というのは効くだろうなあと思う。

工場1Fではまた新しく織機の立ち上げ、経糸をつなぎ終わった織機を織れるように織出しを進める。私が織機を立ち上げる時にはすごく直線的で、問題なく綺麗に麗織れるようになるまでいろいろと調整を掛けながら動き回る。いくつもの調整のパターンを試しながら一番安定して織れる状態に持っていく。

織れるように準備された織機を織るのはそれほど難しいことでもないけども、うまく織れない状態の織機を織れるように調整するのはそれなりに体力も考えることも必要なことになる。経験を積んで分かっているなりに全力を出して問題も解決をして行く。
2021年08月04日
麻織物全般を考えるときに、普通に仕事が流れていた一世代前とは違って、今の日本の繊維の世代は、前の世代を一つの仕事にしても超えていないと今の日本の織物業界では残っていけないという現実がある。

大人よりも小学生や中学生のほうが、素直に正しく言われたことをやろうとする努力もするのが日本で、日本だと大人になると仕事が難しい人というのは多い。最初の日の気持ちで仕事が続くとよいのだけども、どうしても仕事に慣れると最初の日よりも仕事に集中が出来ないことも多くて、それが人間というものだろう。

一般的には経験のある年配の人ほどどうしても難しい仕事が無理みたいな話になってくるのも、私にもそういう時が来るのかとは思うけども、目の前の一つの問題がなかなか解決できないようになってしまうと仕事をしてほしいと頼まれても、作業する人の力を考えた時に仕事を受けることもできなくなる。

私がまだ仕事をやっていけるのは、織機のベテランの経験者の人が何か月掛かっても解決できない問題を普段織機を触っていなくても、織機がどうやって動くかを一から考えながらどこに問題があるのかを経験でじゃなく、考えて原因を見つけることが出来るからだろうと思う。

シャトル織機というのは、電気的じゃなく機械的なので動きをたどって行けはどこに問題があるのか見えやすく、その問題を直してあげると機械は今までの問題は何だったのかと思うほどに普通に正しく動いてくれることがほとんど。

そういうのを考えていくと慣れで仕事をこなしている職人的なレベルでは、新しい機械やディバイスを使いこなせない話になり、今の時代の仕事は難しいことになる。織物の設計にしてもエクセルとかで単純な部分の計算をして、糸量を割り出したりとかができる人は私の会社では過去からみても私だけだったりと、他の人が計算機では複雑になりすぎてできない計算になってしまってやらないを、コンピュータで計算すると数分でできてしまうのも織物をしてゆく上では大事。柄の本数の割り付けをするときなどにもコンピュータは便利。

目的のために便利に道具を使いこなすことも大事で、そういうのが結局、普通の人の何十倍の量の仕事を、正確に分かって仕事をすることにもつながる。それができると仕事のカバー範囲も広がって、広く深くにつながる。糸を輸入したり、生地を輸出するにも、インボイスを書いたりするのもコンピュータが使えなければ今は駄目だったり。

奨学生のころから便利な道具であるコンピュータが欲しかったけども、親がコンピュータ否定派で買ってはくれなかったので、雑誌の中綴じ付録のキーボードの実寸大のページを使って、ブラインドタッチを覚えたりしていたのが、今、人生にも仕事にも生きていて、親はコンピュータは使えないままで、前の世代のままでは大きく傾くばかりでそれを立て直すのにも、今の時代に通用する仕事以外の力みたいなものが役に立っている。

コンピュータを使えないなら使えないで紙で管理するのも悪いことではないから、自分のやった仕事を紙に記録して次からは自分の力で再現できるような人だと同じことだと思う。他の人に仕事の用意をしてもらってそれを与えてもらわないと何が正しいのか分からないというような状況だと、1回1回の仕事が浅くて多くの助けが必要になってくる。

2021年08月03日
シャトル織機で織っていて一番苦労するのが耳の綺麗さ。耳までリネンとか耳を綺麗に織るというのはなかなか難しいことが多く、生地の中身よりも耳の綺麗さを作り出すために力が必要になる。

今日も一台数日耳際が切れてきれいに織れないまま織った数メートルも没の織機に手を加えて綺麗に織れるようにする。普通の麻織物というのは、本体は麻でも、耳は綿の糸を使う。なぜ綿の双糸を耳糸に使うのかというと伸びることが出来、切れにくいから。

シャトル織機の場合には耳際というのは密度が高くなりがちで、密度が高くなると織った生地が筬よりも余計に内側に食い込む傾向になり、糸がしごかれながら織れることになる。すると糸が切れやすくなるのである。密度が高くなれば高くなるほど耳際を綺麗に織るのは難しくなっていく。

何か所もの調整しながら耳が綺麗に織れるようにもってゆくと、織れるようになるのだが、一番大事なのは糸の強さだったりもして、糸に十分な強さがないといくら調整を加えたとしても良い結果は訪れない。