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リネンとラミー
いつもリネンって何?と訊かれます。私は、リネンはヨーロッパで昔から使われていた麻で、ラミーは日本やアジア諸国で昔から使われていた麻だということにしています。天然繊維を大まかに分類すると、花から取れる綿、茎から取れる麻、繭から取れる絹、動物の毛からとれる羊毛やカシミヤなどに大きく分類されます。麻と呼ばれるものには、大麻(ヘンプ)や黄麻(ジュート)のほかいろいろありますが、日本の品質表示で麻と表示できるのは、ラミーとリネンです。 ラミーとリネンの違いは糸の状態ですと、ラミーは毛羽感があり、リネンはフシ感があるというのがイメージです。加工からあがった織物を見ると、一般的に、ラミーは光沢感があり表情が繊細で、リネンはマットな感じです。見た目の高級感に関していえば、ラミーのほうが上ですが、カジュアルさを求める動きが増え光沢感の少ないマットな感じのリネンのほうが受け入れられやすくなってきました。手触り、表情に関しては、加工という工程でかなり変えることができるので、一概には、いえませんが、私の経験と取り扱っている商品からすると、ラミーは糊を必要とし適度な硬さを残してあげることが機能性の面でも良いかと思います。 リネンの場合、良質の糸はウェットスパンで糸が紡績されることが多いので、糸を分解するのが案外難しかったりします。ラミーは解いていくとばらばらにしやすいです。そんなあたりからも、リネンとラミーを判断することが可能です。今のリネンの糸は2本のローブをより合わせて作られるケースが多いので、分解しにくいのもそのあたりが影響しています。 糊加工を施した細番手のラミーを着ると、本当に涼しいです。慣れてしまうと、夏、綿のTシャツを着るのが耐えられなくなります。リネンに関しては、やわらかさがあり、カジュアルなゾーンで使われることが多く、綿のような感覚で扱うケースが多くなってきました。ラミーに比べるとリネンは毛羽が少ないので織工程での扱いが簡単です。 |
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