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リネンや麻を織る日々をつづっています。

リネン日記

撮影

2012年06月20日

今日は、びわこ放送のスタッフが午後からお越しくださり、しが応援ファンドのPR番組のための撮影がありました。いつもながらですが、林与の事務所にしましても物で生地サンプルなどであふれてしまっています。

しが応援ファンドにおもうのは、やる気のあるものを応援するファンドだということで、林与の場合も、ビンテージアイリッシュリネンハンカチプロジェクトが、最初の昔の糸を織って織物にするというだけのことから素敵なハンカチに仕上げてまたたくさんの皆さんに実際に見ていただけているという10倍くらい大きなプロジェクトとなり、海外の皆様にも見ていただけるようなチャンスに恵まれました。

仕事人生の中で、非常に忙しかったですが充実した3年間になりました。何千社と参加する展示会でたぶん一番小さな会社で、スーツケースひとつで海外の展示会に参加する。参加した当初は、お客さんなんてあるのだろうかと思いながらも麻に興味のある熱意のあるブランドの担当者の方や、大手のブランドさんなども気がついて見に来てくださるというのは、ディスプレイなども手作りでハンドメイドなぎこちなさがありますが、ほかとは違う面白さがそこにはあるんじゃあないかと思います。

ハンカチやブラウスなどの試作品が残っただけならそれは一時の成果にすぎないと思います。売れるものでも売れる売れないの評価は時の運の要素が大きいものです。それ以上に、ファンドを通じて壁にぶつかってもその壁を越えていくとか、難しそうなことにチャレンジしていくなど積み重ねた経験のほうが何倍も重要だといえます。

今回取り組んだことは新商品の開発というよりも、今の日本の麻織物の基本的な技術基盤向上に非常に役立ったのではないかと思うところです。普段、目の前の仕事に追われていると、そういう研究的な部分で時間を割くことは難しいのですが、ファンドとして取り組まねばならない課題となったがゆえにその成果も上げることができました。

昼過ぎに中国向けの輸出の出荷確定の連絡があって、夕方にはフェデックスの営業所まで反物を持ち込みました。一日が目まぐるしく、これだけいろいろな取り組みをやっていても、実際の仕事は夜からの機械の調整からだったりして、織物というのは本当に織れて形にしてこそ価値があるものだと思います。


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